シャンテ サラのたわ言・戯れ言・ウンチクつれづれ記

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仮想マネーは安全?2

2013年12月09日 | 経済あーだこーだ
仮想電子マネー ビットコインとは何か? ビットコインの価値は、何かが裏付けになっているのだろうか? しかし 裏付となる本源的価値は存在していない。「通貨とは流通貨幣の略称で、国家などによって価値を保証された、決済のための価値交換媒体」(ウィキペディア) で、保証する国家なり 企業 組織体がないビットコインは本質的に “裏付けがない仮想マネーだ” といえる。

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ウィキペディアから__ Bitcoin (ビットコイン) は2009年に作られた電子マネーである。 中本哲史 (サトシ・ナカモト) という正体不明の人物による論文に基づいている (※追加1へ)。

「ビットコイン市場熱狂 FRB “お墨付き” で投機に拍車」(11月22日 産經新聞/ブルームバーグ 記事2)
「ビットコインが 1000ドル の大台乗せ、バブルとの指摘も」(11月28日 ロイター 記事3)
「中国で “ビットコイン” バブル、取引量は世界の3分の1に」(12月5日 CNN 記事4)
「フランス中銀、ネット仮想通貨ビットコインの危険性を警告」(12月6日 ロイター 記事5)

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以前から胡散臭いとは思いながら 注目して横目で見ていたが、「10月には FBI がインターネット上の闇サイト Silk Road を摘発、容疑者は 資金の流れの追跡が難しいネット上の仮想通貨ビットコインを使って運営、約 360万ドル (約 3億5000万円) 相当のビットコインを押収したことで、ビットコインが一時 15% 暴落して 118ドル に」を読んで、この仮想通貨は暫く低迷するかと思ったら …

「11月に米議会公聴会で米司法省幹部は『ビットコインは合法的な取引手段だ』と言明、FRB のバーナンキ議長もビットコインの規制は計画していないことを明らかにし、これら米当局者の見解を受け 代替決済手段としての普及に弾みが付くとの観測が強まり」(記事2)、急上昇して11月末には1ビットコイン当たり 1000ドル (約10万2000円) を突破したというから この急展開には驚いた。
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だが グラフの逆放物線上昇カーブを見ると、これはバブルだと断言できる。 バブルはいつかは崩壊する。 今の流通量はどのくらいあるかというと、「最近の供給残高は 1200万ビットコイン、直近価格で計算すると約 129億ドル 相当となる」(記事3) そうだ。

いったい どこで流通しているのか? 10月にカナダ バンクーバーに世界初のビットコインの ATM が設置されたとか、北京にはビットコインで支払いができる飲食店とかがあるだけで、オンライン小売りの支払い手段には採用されていないなど 現実的にはまず使いようがないといえる。

殆どの人にとっては ビットコインを購入したはいいが、ネット上の画面だけで確認できる値上がりする仮想マネーで、使わない (売らない) うちに いずれ放物線を描いて暴落するのが目に見えている。 結局 誰がババを掴むか、というマネーゲームになるだろう。

10月半ばから中国の取引所「BTC チャイナ」の出来高が急増して、今や世界首位になり、その取引量は「1日当たり 10万枚、取引金額は 4億元 (約 67億円) に達している」(記事4) というから、崩壊するとしたらバブル崩壊発信源は中国となるかも。 これも “チャイナリスク” の1つか。
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フランス銀行や中国人民銀行が、ビットコインの取引に注意するよう (記事5) いい始めたのは、妥当な話しだろう。 実態のない、幽霊のような仮想マネーがいくら値上がりしても、使いようがなく、それこそ “幽霊のように消える” 運命にあるのではないだろうか?

土台 何もしないで保有するだけで、価値が上がるものなどない。 上がるのは保有する人々の “上がって欲しい” という思惑だけだ。 だが、想像することができるのは人間だけだ。 過去の記憶はできるが、動物は将来を想像することはできない。 だから 動物は思惑だけでは行動しない。 動物は購入したビットコインが値上がりするのを想像もしないし、ニヤニヤしない。 ニヤニヤと独り PC やスマホの前でほくそ笑むのは私たち “欲に駆られた人間だけ” だ。

以上


※追加1_ Bitcoin は極めて低いコストでの決済 (およびマイクロペイメント) を権力機関や発行者無しで平均10分程度の待機によって可能にする。 ノードから別のノードへの貨幣の移動は電子署名された取引で行われ、P2P ネットワーク内の全てのノードにブロードキャストされる。 初期の通貨流通や、二重支払いの検知のため proof of work システムが用いられている。

以上

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