皿鉢にぎっしりと盛られているのは、土佐の田舎寿司。みょうが、たけのこ、太刀魚などなど。そして右側が果物の盛り合わせ。
ところは小島バイパス工事現場。なんでも地元のかたから、神祭のご馳走のおすそ分け、ということでいただいたそうだ。
しかしこれ、「おすそ分け」というレベルを超えている。あっという間に現場全員で完食したというのもうなずける話だ。
皿鉢とは写真の大皿のこと。これに、田舎寿司、揚げ物、煮物、焼き物、フルーツ、はては羊羹まで(というかこれは必須)を盛り合わせたものが皿鉢料理。ハレの日のご馳走といえば、今でも皿鉢料理と相場が決まっているのだ。
皿鉢と書いて「さあち」と読む。一般的には、もっぱら「さわち」と紹介されるのだが、ここらでは「さあち」。
皿そのものも「さあち」だし、料理のことも「さあち」なのである。