答えは現場にあり!技術屋日記

「三方良しの公共事業」をモットーに、辺境の高知のそのまた辺境から、土木技術者のオジさんが泣き笑いの日々を届けます。

迂山(うざん)

2011年10月30日 | 北川村

 

第22回中岡迂山記念全国書展。

迂山(うざん)は慎太郎の号である。

「迂」とは、

1 遠回りする。 2 世事にうとい。 3 自分を謙遜していうときに冠する語。(goo辞書より)

ちなみに、慎太郎の師匠筋にあたる武市半平太の号は瑞山(ずいざん)。

「瑞山、身長六尺、隆準修顎(りゅうせつしゅうがく)、眼に異彩あり。その顔、蒼白、喜怒色に見(あら)はれず。人或いは、墨龍先生と呼ぶ。一たび口を開けば音吐高朗、人の腑肺に徹す」(維新土佐皇史)と評された人である。

「瑞」とは、

めでたいしるし。吉兆。 〈みず〉みずみずしい。(goo辞書より)

「瑞山」(みずやま)とは、

木々がみずみずしく美しい山。(goo辞書より)

この対比を嶋岡晨は、その小説『中岡慎太郎』(光風社出版)でこう表現している。

 

 武市半平太への光次の傾倒ぶりは、間もなく、

 〈迂山〉

 と、みずから号したことからも、知れる。

 「武市先生は、瑞山-青くさわやかに、めでたく秀でた山。わしのほうは、ただ、北川郷あたりにくねくねとつらなる山、すなわち迂山、ですらァ」

 しばらくぶりに間崎滄浪に会うと、光次は報告した。

 「なるほど迂には、うとし、にぶし、の意もあるきに-お前(まん)らしいのう」

 間崎は、よろこんで、光次の号を酒のさかなにした。

 「迂闊、の迂山。ゆかい、ゆかい」

 光次は、少しも悪びれない。

 膝を叩いて、豪快にわらい、

 「鈍物、路遠し、です」

 と応じた。さっぱりしたものだ。

              (P.47~48)

 

 

 

表彰式、こんなものをつけられて実行委員席に座っていた私は、書道についてはまったくの門外漢なのだが、

「慎太郎」よりもむしろ、「迂山」という名前が好きなのである。

 

 

中岡慎太郎

嶋岡晨

光風社出版

 

 

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