答えは現場にあり!技術屋日記

「三方良しの公共事業」をモットーに、辺境の高知のそのまた辺境から、土木技術者のオジさんが泣き笑いの日々を届けます。

シキビ

2011年10月02日 | 読む(たまに)観る

 

 

『街道をゆく26 嵯峨散歩、仙台・石巻』(司馬遼太郎)


「はて、こんな使い方をして良いのだろうか」とかなんとか考えつつも、「まあえいわ、まちごうちょっても阿呆のすることやきん、こらえてくれるろ」と、小島緊急工事すぐそばのお地蔵さんにシキビを供える。向かって右側に花、左側にシキビである。

そういえば、シキビが正式には樒(しきみ)なのだということを教えられたのは、司馬遼太郎の『街道をゆく』だったなと、家に帰り検索してみるとどうやら記憶は正しかったようだ。

『街道をゆく26 嵯峨散歩、仙台・石巻』。なぜだかその描写は文章ではなく、彼の地へは行ったこともないのに、現実の風景として私の脳内にインプットされている。

本棚を探してみる。たしかにあった。

 

 水尾(みずのお)の山峡(やまかい)には、立体感がある。

 道路の下にも屋敷があり、さらにその下にも屋敷があって、見おろすと瓦屋根がうつくしい。もう一つ下にも屋敷があって、道路上からのぞくと、木(こ)の間(ま)がくれに細い村道がほの見える。

 その村道のむこうにも、ほど高い丘がせりあがっていて、水田が段をなし、屋敷が、丘頂にあり丘腹にもあり、丘麓にも屋根瓦がみえる。

 それらの立体景観をつつんでいるのが、柚(ゆず)とシキミ(樒)と南天という常緑の樹々なのである。(『嵯峨散歩』より、「水尾と樒が原」P.21)

 

名文、だな。

 

 

 

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