
かなり多方面で取り上げられているが、
気になったニュースをふたつほどピックアップしてみよう。
<以下は引用>
新体制で“エレクトロニクスのソニー”復権へ(ITメディア)
中鉢次期社長については
「エレクトロニクスをずっとやってきた純粋なエンジニア」(出井会長)とコメント。
下馬評が高かった久夛良木健副社長兼COOではなく、
中鉢副社長を選んだ理由は「2人の比較はできない」とした上で
「ソニーは、さまざまな人の意見をまとめるのが大変な会社。
中鉢氏はいろいろな人の意見をよく聞くグッドリスナーだ。
若い人たちの意見を集約し、モチベーションを高める役割に向いている」
と話した。
久夛良木副社長は4月1日付けで取締役を退任し、グループ役員に就任する。
“プレステ”久多良木副社長「降格」に衝撃 後継の目も消え(ZAKZAK)
ゲーム機とDVDレコーダーを融合した「PSX」の不振や、
「社内に敵も少なくなく、やや人望に欠ける面もある」(関係者)
などのネガティブな評価はあったが、本命の地位は揺るがないとみられていた。
ところが、今回の人事で残されたのは古巣のゲームビジネスグループ担当のみ。
本体の取締役も退き、「グループ役員」というあいまいな肩書が残ることになる。
「新会長のストリンガー氏を除く社内取締役は総退陣となる状況で、
業績不振の元凶であるエレクトロニクス部門を担当していた
久多良木氏の責任も免れられなかったのだろう」(ITジャーナリスト)
「新経営陣で業績回復できず、なおかつ次期プレステが大ヒットすれば、
再び久多良木氏が脚光を浴びる可能性も残されている」との声もある。
<引用はここまで>
太字にした出井会長のコメントを裏読みすれば、
中鉢氏の「いろいろな人の意見を聞く」という部分が
久多良木氏には欠けていた、ということなのだろう。
ユーザーやショップの声に少しでも耳を傾けていれば、
こんな発言は出てこなかったはずだ。
今回の人事がSCEにどのような変化をもたらすのかはまだ分からないが、
「不良」を「仕様」で押し切るような、
ユーザー軽視の体制が改まることを切に祈る。
SONY社内にもまだ自浄能力が残っていたことが分かり、
私としては嬉しいニュースであった。
PS初期のような、アグレッシブなSCEにもう一度会いたい。