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インフル警報「解除」 と 麻疹「排除」

2010-01-17 | 毎日いんふぇくしょん(編集部)
引き続き関心をはらえ、注意しろと言いながら解除ですよ~というアナウンスがあちこちで。
受験会場で感染したらたいへんだ!というヒステリックな話もありますね。
(その前日や直前までその人達は無菌室にいるわけではないです)

定点あたり30になると警報「発令」で、10以下になると解除、、は国立感染症研究所の「注意報・警報システム」中で警報解除基準となっています。

発令されるとどうか、解除されると何がかわるのか? よくわからないままつかわれています。
10と30に特に意味はないと決めた人達が語るのを直接聞いてから、ミスリードや誤解など、リスクコミュニケーションとしてよろしくないこともあるんじゃないかと思いつつ。

お約束ですから・・とたんたんとアナウンスする行政。よくわかっていないけどとりあえず流すメディア。

積極的にアナウンスをすべきは(もう皆に忘れられてしまったかもしれない)2012年排除をめざした麻疹対策です。

年末にかけてきれいにさがってきていますが、、麻疹の発生届けのグラフをみると千葉が気になります
接種できない0歳児への感染をくいとめるためにもっと真剣にならないと!合併症の怖さや頻度は他の感染症と比べてとても深刻です。

中学1年、高校3年生相当に3期・4期の臨時のワクチン接種がおこなわれているはずですが、インフルの影響はどうだったでしょうか・・・。
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1 コメント

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 (ないかい)
2010-01-18 13:53:16
とおい記憶ですが
ちばの超有名大病院に勤務していたころ
こどもに予防接種を打とうとしたら・・・
何と、その地域が 超ど田舎であったためか無料券を使用する定期予防接種の期間が限定されていました。

わたくしは自費で(記憶が遠いのですが)子に麻疹ワクチンを打った覚えが・・・

驚いて当時の県知事に
実態をメールで送りましたが

この有様ではどうなっていることやら。期間限定をやめたら罹患率が減るのかどうかはわからないけど。
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