感染症診療の原則

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今まで「不退転の決意」でなかった理由は

2009-12-31 | 毎日いんふぇくしょん(編集部)
予防接種が他の先進国の平均並に整うかも? 改革につながりそうな話がでてきています。名ばかり改革にならないよう、実をとるためにも、現場の人の配置まで予算根拠になるような仕組みを期待しましょう。 諸外国には、Community healthの領域で、地域のワクチンプログラムの充実に従事する専門スタッフがいます。未接種家庭によびかけたり、学校や保護者への定期的な啓発などもしています。 診断や処方を . . . 本文を読む

前と横 そして 上と後

2009-12-31 | 青木語録
「加齢と共に1年の過ぎる速度が加速する」という事を今年ほど感じた事はありませんでした。そして今年も沢山の相談を受けました。進路の相談も多かった。 そして今年この進路相談に2種類ある事に気づきました。 1)目標が明確で、その到達方法についての相談。 2)何が目標かわからず、ともかく同僚や仲間に負けたくない・・という相談。 1)に対する回答は比較的簡単。到達目標が明確ですから具体的な戦略やノウハ . . . 本文を読む
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「地雷」といわれる感染症

2009-12-31 | 毎日いんふぇくしょん(編集部)
宮崎県の破傷風関連ニュースです。 他県と比べて破傷風が多い(人口比)という記事です。 「初期症状が脳卒中などと似ているため診断が難しく、手遅れとなるケースもある」 県内で破傷風多発 家庭菜園などで感染 高血糖性昏睡治療中に全身型破傷風と診断した1例(日本救急医学会雑誌 2006年) 急性ジストニー反応;破傷風と誤診された1症例の報告(東京都医薬品情報 2007年) みため汚い傷には考えるけれ . . . 本文を読む

せっかくだからTDN。 School closings don't keep kids home

2009-12-30 | 毎日いんふぇくしょん(編集部)
2009年H1N1インフルエンザの影響で学校/学級閉鎖をした影響についての、保護者対象調査がEmerging Infectious Diseasesに報告されています。 インフルエンザの感染拡大を抑制する方法として学校閉鎖やしばしば行われるものの、家族に与える影響についてはあまり明確にされていません。 研究者等は2009年H1N1インフルエンザでの学校閉鎖について、パースの402名の学生対象に . . . 本文を読む

サル・コアラ・ヤギ

2009-12-30 | 毎日いんふぇくしょん(編集部)
同時期に一定の条件で複数の死亡。共通の原因があるのでは?感染症では?と検討されているのはニホンザル。 ニホンザル謎の死、京大霊長研で相次ぎ15(12月28日読売新聞) (12月29日 朝日新聞) 原因はなんでしょうね・・・ヒトに感染する病原体かどうかも注目されます。 サル由来感染症(国立感染症研究所 IASR) もうひとつ今月話題になっていた動物の感染症ニュース。 オーストラリアでは、コアラ . . . 本文を読む

Home party その2

2009-12-30 | 青木語録
Home partyの第二弾が終了しました。後片付けが終わり、掃除機をかけ、モップで床を拭いて終わりです。計70名弱の参加者でした。 自分から見ると変わらない生徒達なのですが、既に優秀な指導医になっている方々が増えてきて、まあ、自分が年取るわけだ・・と思わされます。 この集まりから、また新たな学びの会やProjectが生み出される事を期待しています。 遠路はるばるおいで下さった先生がた、特に . . . 本文を読む

おめでとうございます

2009-12-29 | 青木語録
兒子 真之先生は医学部5年生の時に自分の講義を聴いて感染症に興味を持ってくれた方です。今般、晴れて留学の夢が叶い渡米される事になりました。 それなりにご苦労もあったと思いますが、静かにこつこつと準備をされて新しいStepに踏み出された彼を見ると、「きっと夢を実現して帰国するだろうな・・」という確信を持ちます。 留学を決めて準備をして渡米、更に全ての資格を取得して帰国するまでの精神的仕事量を1 . . . 本文を読む

ヒトでの炭疽(米国と英国)

2009-12-29 | 毎日いんふぇくしょん(編集部)
米国ニューハンプシャー州の保健省がgastrointestinal anthraxの確定症例をアナウンスしています。 Strafford Countyに住む女性で、26日現在重症。州の保健省とCDCが感染経路についての共同調査を行っています。 現在検討されているのは毎月開催されているドラムのサークル。過去にも同様の事例があり、今回ドラムを扱っている店の環境調査での検体が陽性となっています。 ヒト . . . 本文を読む
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2/12(金) 「結核 その周辺と核心」 北九州総合診療研究会

2009-12-29 | 公開講義情報
山口先生はじめ、北九州のつわものが集まるレベルの高い勉強会があります。公開になっています。 今回編集長にいただいているお題は結核。 いつもは『その周辺』なのですが、今回はメンバーもメンバーということもあり、『核心』というタームも加えていただきました。 詳細は北九州総合診療研究会のブログにあります。↓下記でご確認ください。 お近くの方、よかったら勉強会をもりあげにきてください♪ 宿泊出張になり . . . 本文を読む

ノロわれた(?)クリスマスケーキ

2009-12-28 | 毎日いんふぇくしょん(編集部)
34人が食中毒症状。 http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/091227/crm0912271936010-n1.htm 机上アウトブレイク検討会をしてみましょう。(あくまで想像です) まず、34名と規模が大きい事例です。 84名参加で34名なので、attack rateは40.5%。かなり高いです。 (症例定義によってこの数字は増えたり減ったりします) . . . 本文を読む