感染症診療の原則

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誤解のもと

2009-05-12 | 毎日いんふぇくしょん(編集部)
アメリカやメキシコ以外の国でも報告されているのにその二ルートの検疫だけがんばっても限界があるのと、潜伏期間の問題から、今後は地域流行での早期探知や医療機関でのスムーズな対応が課題となっています。

対策の緩和、現実路線の提案は、地域の医療者にも「対応できる」という理解を促します。
過剰な苦痛を伴う行動制限ではなく、妥当と思われる協力事項ならば市民の冷静な対応も期待できます。

12日に停留の10日間を短縮するというニュースがありました。

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舛添厚生労働相(5月12日):新型に感染した大阪府立高校の生徒らの「濃厚接触者」として成田空港近くに停留(留め置き)されている乗客ら48人に関しては、「専門家の医者に診てもらっており、状況をよく観察し、柔軟に考えたい」として、停留期間を当初の10日間から短縮することを検討していると明かした
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090512-00000753-yom-soci
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しかし同じ12日に京都新聞では、誤解につながりそうなニュースもありました。

ブルーシートの上にフルPPE(長靴も)のモデルを写真。

地域で今理解をしてもらうべきは、引き続き一般的な予防の啓発と、軽症者は外来や自宅での安静、ご家族や同居者には家庭看護上ご注意いただくこと(家庭でもだいじょうぶなんだな・・・)の具体的なイメージであって、未知の感染症対応的なことではありませんね。

この写真は誤解事例として今後の感染対策講義用に保存しておこう・・・。

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009051200036&genre=O1&area=K30
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