感染症診療の原則

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感染症サーベイランス

2009-05-12 | 毎日いんふぇくしょん(編集部)
研修医の皆さんは感染症の届出を書いたことがありますでしょうか?

日本の感染症は法律(感染症法)に基づき発生動向調査が行われています。
英語ではサ(ー)ベイランスです。
診断した医師は届出を保健所に出し(通常はファックス)、そこで入力されてから「感染症」として社会でカウントさます。

忙しい中で忘れず届出を書いて出すのはとてもとてもたいへんなことです。
(外国ではこうした書類業務を担当するスタッフがいますね)

大変でも皆が協力する理由・意義は、その情報がなければ「無いこと」になってしまうからです。

それはつまり図の薄いピンクのところですね。

鑑別にあがらなければオレンジです。

軽症だったりアクセスが悪い状況があればグレーです。

感染症では感染していても無症状の人もいます(水色)。

今回のインフルエンザの話で届出=発生動向調査も注目されています。
精査中などいろいろな理由で遅れても、ぜひ提出しましょう~。

報告をするとIDWR(感染症週報)でフィードバックされます。

(図がへたですみません。描きたかったのは「氷山の一角」)
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3 コメント

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届け出用紙なしの報告を (岩田健太郎)
2009-05-13 07:07:39
オランダでは、届け出感染症の報告様式は決まっていません。電話でもFAXでもメールでもOKです。要は、情報がちゃんと伝達されれば形にはこだわらない、といういかにもオランダらしいプラグマティックな感覚です。たしか記憶ではニューヨーク市のDOHも様式は持っていなかったはず。

届け出用紙はどこにあるか探すのが大変だし、書くのはもっと大変です。そして現場ではその意義がよく分かりません。「実を取る」ためにも、届け出用紙という形式主義を撤廃して欲しいと前から思っています。そうすれば、もっと情報は集まるはずなのに。
ほんと! (編集部)
2009-05-18 09:14:42
現場の意見はとりれられていないように感じますね。ときどき見直しがされているそうなので、IDATENなどで要望書や提案書を出すのもいいとおもうんですが・・・。
現場の人にしか気づけないことってとっても多いですよね。

フィードバックも1週間短縮されませんかね。今の2週間後に「(2週間前は実は)アラートレベル(だった)」といわれてもね・・・です。
定点を去ってから知ったこと (小児科医、n年目。)
2009-07-11 14:18:11
 研修医時代には小児科定点の病院に勤務しており、毎週月曜日のアサイチの仕事が小児科の各診察室にある集計用紙の回収・更新と、前週分の各疾患の集計(年齢・疾患別)の記載とファクス送信でした。
 インフルエンザの際には検体からのウイルス分離結果を衛研が数週後に届けて下さっていました......が、その情報のオイシサを十分に当時は知りませんでした。
未だに悔やまれてなりません。


岩田健太郎先生のコメントに対して:
感染症の報告の書式ですが、日本医師会の「感染症の診断・治療ガイドライン2004」に書式が掲載(p.18~29)されており、同ガイドラインは日医会員ならPDFで入手できます(生涯教育オンライン→オンラインジャーナル(日医雑誌生涯教育シリーズon-line)→感染症の診断・治療ガイドライン2004)。

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