日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

小池真理子著「神よ憐れみたまえ」

2024-01-11 | 読書
元日から読みはじめた一冊

小池真理子著「神よ憐れみたまえ」 新潮文庫刊
文庫本化されるのを待っていた。

シリアスそうな内容だし、
文庫本にしては並々ならぬ厚さゆえ
年末は手に取る気にはなれなかったが
読みはじめたら止まらない。

まだ豊かになる前の日本
住宅事情がよくない状況下
東急五反田線にあるお屋敷街
中でも目立つような家構えのお家
裕福な3人家族の家で悲劇が起こった。

親夫婦が惨殺され、
「血塗られた令嬢」と報道された可愛い少女
通いの家政婦さんの家に滞在し
親子4人家族に家族同然に大事にされて暮らした。

親元が裕福な故、ピアノの練習に励み
生活に困る事はなかった。
それでも世間に再度名の知れる行いは避けて過ごした。

気の染まぬ祖母と優しい伯父に囲まれ
大人になる、、

優しく寄り添ってくれる人達と
ずっと裏切られていた人

気丈に暮らし続けながらも、思い通りにならない人生。

それでも安泰な日々を取り返した束の間

人生の終焉を迎える前にやってくる避けられない危機、、

こちらの方も興味深いけれど
きっと上手くいくよね、、で終わった。



少女10歳が60歳を越えるまでの、遠大な物語

つい一緒になって涙をこぼしてしまった一冊。
おすすめです。









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