昨日は雨。
春とは名ばかりで、過日は大違いの寒さだ。
私にとっては大嫌いな寒さだった。
運よく祝日(建国記念の日)だったので、一日中家の中にいた。
2月11日は、かつては紀元節という名の祭日であったが、昭和23年に廃止されていた。
天皇制に対する違和感によって、廃止されたものと思う。
なにしろ廃止されるまでは、『日本書紀』によって伝えられている初代天皇(神武天皇)を祀る祭日だったのだ。嫌われてもおかしくない世相だった。
しかしその当時、私は小学生だった。休みが減ったので、大いに不満だった。
「建国記念の日」として復活されたのは昭和42年2月11日。
どこの国にも「国の始まり」はある。神話があってもおかしくない。
もちろん、国の起源をどこに求めるかについて、さまざまな意見があっていいと思う。
日本の場合、国の起源を物語るものとして、『日本書紀』があった。
私は人の起源や国の起源に興味がある。
アフリカで生まれたヒトが、何万年かを経て、日本列島にたどり着いた。
どのような経路を辿ったか、諸説があるに違いない。
中国大陸から来たのかもしれない。
朝鮮半島を経由したかもしれない。
南方から渡ってきた人がいても不思議はない。
その人たちが我々の祖先なのだ。
さまざまなグループが、攻められたり攻めたりしたことだったろう。
そのような経過が、やがて神話となり、『日本書紀』を形造ってきたのだろう。
古代からの歴史に興味があるし、遙かな遠い祖先たちに対する尊崇の念は深い。
「建国記念の日」にあたり、遙かな時代に思いを馳せた。
別館として、写真俳句「ひよどり草紙」を開いております。
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