新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

床しい人間とは?

2010年02月04日 06時13分04秒 | 身辺雑記

 先日読んだ本に、「前列人間と後列人間」という見出しで、床しさについて書いてあった。

 著者は文学博士の外山滋比古先生。

 先生の曰く。

 何人かが集まって、記念写真を撮るとき、

『普通の人間は、できれば、前列は遠慮したい。・・・略・・・本当に立派な人は多く後列にいるようである』

と、かなり断定的に書いてあった。

 なるほどなあ、と思わないでもない。割り込んででも前列に顔を出す人はいる。

 しかし、

『本当に立派な人は多く後列にいる』

 という断定には、若干異論がある。

 私自身のことを言えば、前列に並んだり、後列に立ったりしている。

 つまり、あまりこだわらずにいる。

 ところが、外山先生は、

『普通の人間は、できれば、前列を遠慮したい。すすめられても、断って後列に立つのが床しい』

 とまで書いている。

 確かに目立ちたがり屋がいて、前列に立とうとするかもしれない。

 だからと言って、「すすめられても、断って後列に立つのが床しい」とまで言わなくても、いいのではないかと、私は思う。

 立つ位置なんぞ、所詮は立つ位置だけの話。

 人によっては、名前と顔を売るため、前列に立ちたい人はいるにはいる。

 しかし特に望まなくても、その場の雰囲気で、前列に並んでしまうことだってある。

 絶えず気を廻していて、絶対に前列に並ばないようにしなければ、床しくないのだろうか。

 そのようなことを考え、立つ位置に気を配っているほうが、私には不自然に見えるのだが。

 こんな私、やっぱり床しさとは縁遠いようだ。

 もっとも、先生のデンで言えば、ブログを書くこと自体、床しさから遠いかもしれない。

 外山先生ご自身、あのような本を書いていて、床しい人なのだろうか。

 夕べは雪だった様子。屋根に白いものがうっすら。

 今日は一日、東京見物(?)です。

 別館として、写真俳句ブログの「いのちの囁き」を開いてます。

 ご覧いただけると嬉しいです。

   → こちら

コメント (18)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする