噴水に寄らず離れず鴉憂し ひよどり 一平
(ふんすいによらずはなれずからすうし)
体調憂し。
しばらく休みます。
私の活動エリアの中に、数本の大きな枇杷の木がある。
日頃から手入れがなされていて、今年も、素人目にも立派な実が成った。
そろそろ撮影チャンスだと思い行ってみたら、すでに取り入れは済んでいた。
この写真は、其処とは違う枇杷の実。粒が揃っておらず、しかもて貧相。
こんなことを書いて記事のネタに使っては、枇杷に申しわけがないのだが。
サルトルもニーチェもあらず枇杷熟るる ひよどり 一平
(さるとるもにーちぇもあらずびわうるる)
あの頃、サルトルだ、ニーチェだ、実存主義だと言って、粋がっていたっけ。
今や、そんなカラ騒ぎなんぞすっかり忘れ、どこから見ても、単なる貧相な好々爺。
時間という仕掛けが、お調子者を手際よく枯らしてくれたのだ。
昨日、ゴルフ場の上空は快晴。
プレイはスタート以降極めて順調。だが、その順調さは午前中イッパイまで。
午後の気象状況は、夏日以上だったのではないか。すっかりバテてしまった。
我が身の不甲斐なさを感じ、パーティの場で、高齢を理由に引退しようと思った。
ところが、幹事の巧みな誘導に引っかかって、次回も参加することになってしまった。
「高齢ながら元気で参加して下さり、われわれの励みになるので、次回も参加を!」
そのように言って貰えるのが花。精進して次回も参加するつもりである。
写真は小さな池の睡蓮。雨が少なかったため、葉も花も泥で汚れている。
葉や根や花の下を、大きな鯉が泳いでいて、時折沢山の泥を跳ねあげる。葉や花が汚れている所以なのだ。
睡蓮やうごめく鯉の泥けむり ひよどり 一平
(すいれんやうごめくこいのどろけむり)
雨が欲しい。睡蓮の泥を洗い流してほしい。
私も心機一転」し、夏に立ち向かいたい。私にはし残していることが沢山あるのだ。
今夜は池袋へ。
正直なことを言えば、私の場合、鴉の親子を判別するのは難しいです。
近くへ寄れば、親鴉に襲われる危険性があります。
遠くから見て、なんとなく「これが子鴉だ」と決めています。
経験から言えば(自信はないのですが)、子鴉はよく嘴を開けているような。
でも、こんなことが「鴉学」で通用するとは思っていません。
鴉の子途方に暮れてしまひけり ひよどり 一平
(からすのことほうにくれてしまいけり)