太平洋戦争は何だったのか?
多くの識者が、それぞれの立場をふまえて語っている。
しかし国民の多くは、真実をしらされてこなかった。
「学校では教えてくれなかった」
多くの国民はそんな思いでいる。知らなくて済んでいたのだ。
その点、私も同じだ。
果たしてそれでいいのだろうか。疑問に思えてならない。
「侵略した事実を、謙虚に反省しろ!」
「そんな自虐的な立場に立つな!」
識者は二つの立場で、声高に論じ合っている。しかし、多くの国民は知らぬふり。
国際情勢はますます混乱してきている。今後はさらに、混迷の度を深めそうだ。
「日本と韓国は、アメリカの核の傘で守る」
過日、アメリカのクリントン国務長官が言明した。
本当のことなのだろうか。それはどんな意味をもつのだろうか。
私自身の考えで言えば、「そうしかないのかなあ」と思う一方、「やはりアメリカの属国的なのだろうなあ」、とも思ってしまう。
日本はアメリカの国債をダントツで持っていた。売却できないことを承知で持っているのではないかと思う。もちろん、アメリカの要請を受けてのことだろう。
アメリカ国債の引き受け国は、2008年3月では日本がトップで中国が2位。ところが2008年9月においては、中国がトップで日本が2位となった。順位の逆転は、2008年9月だったのだ。イギリスが3位だ。
つまりアメリカは、もはや中国を無視できない。売却されたら困るではないか。
しかも、立場の違いは歴然としている。
中国は安全保障上は、独立独歩。むしろアメリカにとって、今や中国は脅威的な存在だ。
ところが日本はどうか。自分の力で自国の安全は保証できない。アメリカ頼りなのだ。
中国によるアメリカの国債保有は、軍事的・経済的な戦略だ。
日本はアメリカ頼りの安全保障なのだから、もうがんじがらめ。自主的な戦略はない。
これは一つの例に過ぎない。
今の日本は危うい。ブレる総理大臣では困るとか、政治資金規正法がどうだとか言っている。
早く選挙をしろとか、都議会選挙の後にしろとか言っている。
元のタレント知事が、総裁候補にするなら自民党から立候補する、とはしゃいでいる。
国家のあり方などはそっちのけ。もっぱら政局談義の明け暮れだ。
過去の日本は何処でどんな間違いをしたのか。
今後はどのような国家であるべきなのか。
国も国民も、とっくに覚悟を決めなければならなかったのだ。
遅きに失してはいるが、国際社会における日本のあり方や、国内政治の進め方などの絵姿を描いて、国民に示すべきではないのか。
日本の政治システムは劣化している。劣化がどんどん進行している。
国民の意識も低俗化している。どんどん悪化している。恥の概念もない。
このままでは、国力が低下し、国際信用も地に落ちることは必定。
しからばどうすればいいのか?
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