新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

猫の通り道

2020年11月28日 11時49分23秒 | 写真と俳句

   山茶花の根方を猫の通りけり    ひよどり 一平

  (さざんかのねかたをねこのとおりけり)

   ・・・・・・・

 ご近所に猫を飼っている家がある。

 その所為かどうか、近所の至る所を野良猫がのたりのたりと歩いている。

 猫の家の女主人が、「あまり可哀そうなので・・・」という理由で、その中の一匹を家に入れたとのこと。

 そのような温情がどんな結果を招いたかどうか知らないが、その後もその家を中心に、幾匹かの猫たちがのたりのたり歩いている。

 我が家も例外なく猫たちの通り道だ。色々な策を講じたが、さほど効き目はない。

   ・・・・・・・

 コロナ対策のために、「みだりに人と会うな!」という文化が定着し始めた。

「三密」の延長線の考え方なのだろうが、さまざまな後遺症を招くに違いない。

 既に私も、友人たちと会う機会がかなり減ってしまった。

 老化のスピードアップを、大いに怖れているところだ。

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撓ふいのち

2020年11月27日 15時03分34秒 | 写真と俳句

    しらじらと撓ふいのちや冬桜    ひよどり 一平

   (しらじらとしなういのちやふゆざくら)

    ・・・・・・・

 木々の群を離れ、白々と咲いている冬桜に、私はとても魅かれて、幾枚か撮った。

 鮮やかな冬紅葉は見事だが、冬桜の楚々とした淡い輝きにも、異なる魅力がある

 こんな余生もいいなァと思う所以だ。

 花々を見て自分を省みるなんて、私には似つかわしくないと思うかもしれないが、事実だから仕方がない。

    

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へんな風

2020年11月26日 10時10分57秒 | 写真と俳句

   へんな風吹き枯草に死の匂い    ひよどり 一平

  (へんなかぜふきかれくさにしのにおい)

   ・・・・・・・

 外出する気分になれなかった。

 ずーっと一日中家に居ようと思った。

 昼頃、ちょっとだけ気分が変わった。荒れた原っぱへ出かけて行った。

 へんな風が吹いていた。

  

 

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生きてあれば

2020年11月25日 10時28分06秒 | 写真と俳句

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     生きてあれば落葉を踏みて行けるなり   ひよどり 一平

     (いきてあればおちばをふみてゆけるなり)

      ・・・・・・・

 三島由紀夫は昭和45年11月25日、「盾の会」会員4名を指揮し、自衛隊の市ヶ谷台に乱入し、切腹して果てた。

 あの死は何であったのだろうか。

     ・・・

 「豊穣の海」(四部作)を、また読み返している。

    

   

 

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浮いて睨んで

2020年11月24日 08時32分34秒 | 写真と俳句

   寒鯉の浮いて睨みて沈みけり   ひよどり 一平

  (かんこいのういてにらみてしずみけり)

   ・・・・・・・

 昭和45年11月25日の朝、三島由紀夫が市ヶ谷の自衛隊に斬り込んだ。

「豊穣の海」4部作の最終稿を編集者に渡してから斬り込んだとのこと。

 それを聞いて以来、私は幾度か「豊穣の海」に取り組んでみた。

 難解な作品と言わざるを得ない。

 が、諦めずに、幾度か読んでいる。

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