新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

指し向きの目処

2022年02月28日 20時18分27秒 | 写真と俳句

   さし向きの目処は米寿や竹の秋   ひよどり 一平

  (さしむきのめどはべいじゅやたけのあき)

  ・・・・・・・

 ゴロがいいので、「めどは米寿」と言い続けていたら、ほとんど米寿になってしまった。

 かなり長生きをしたものだ。だからと言って、「もう結構です」と言っているわけではない。

 妙な言い分だが、両親が早く逝ってしまった残りの年齢も考慮に入れて、まだ暫くは頑張ってみるつもりだ。

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菜の花とビルと耳

2022年02月24日 18時41分37秒 | 写真と俳句

   難聴のわれに菜の花咲きにけり    ひよどり 一平

  (なんちょうのわれになのはなさきにけり)

   ・・・・・・・

 「おおいに弱っている」というほどの難聴ではない。

 が、今の私にとって難聴問題は、ひとつの重大なテーマかもしれない。

 なにしろ我が家の山の神どのは、かなり聴力が立派らしい。だからテレビの音量を絞りたがる傾向にある。

 その点、私の聴力はダメだ。テレビのチャンネル権などはどうでいいのだが、どうせ視聴するなら、音量は十分に確保したいと思っている。キレギレに聞こえるようなテレビなら、観ないほうがよほどマシ。

 

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土手行く男

2022年02月22日 21時06分39秒 | 写真と俳句

   俯いて土手行く男春寒し     ひよどり 一平

 (うつむいてどてゆくおとこはるさむし)

   ・・・・・・・

 まだまだ名前のみの春だ。土手を吹く風は寒い。

 ポケットに手を突っ込んだ男が、土手の道を足早に歩いている。

 鬱屈する思いがあるのだろうか。

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多情多恨はまずい?

2022年02月17日 16時19分31秒 | 写真と俳句

    いぬふぐり女に見せたいから元気      ひよどり 一平

   (いぬふぐりおんなにみせたいからげんき)

    ・・・・・・・

 気に入りの野原に行ってみた。

 まだ季節には早そうに思ったが、オオイヌノフグリがちらほらと可憐な花を咲かせていた。

 季節に先駆けて咲いてくれる野の花だ。

 膝を折ってシャッターを押した。

 まだ二輪しか咲いていなかったので、まあまあの感じで撮れた。

 沢山咲くとなかなか焦点が合わない。みんなを綺麗に撮ろうと思うからかもしれない。

 「すべての花をよく摂ろうと思わずに、その中の一つに思いを込めて撮ってみなさい」

 以前、プロの写真家から、同じようなことを言われた。

  ・・・・・・・

 俳句も同じようなものかもしれない。

 欲張りはいけないのだ。

 人間様に対しても同じこと。

  ・・・・・・・

 明日は野暮用で都心へ。

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それで満足

2022年02月16日 20時06分03秒 | 写真と俳句

    まんさくや辺り構わぬ子等の声

   (まんさくやあたりかまわぬこらのこえ)

    ・・・・・・・

 久し振りの柔らかい日和だった。

 子供たちの声が遠慮なく辺りへ響きわたった。

 子供たちの目は、目立たないまんさくの花に気を取られていなかった。花が咲いているという意識もなかったかもしれない。

 当のまんさくもそれで十分に満足だった。

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