今朝は静かに夜が明けた。晴れてはいない。晴れてくるような様子もない。
大分県教育委員会は、昨年(平成19年)の教員採用試験で、不正な点数操作によって合格していた教員の21人を特定した。
その上、この21人の採用を取り消す方針としたようだ。
不正は昨年だけではなかった。一昨年(平成18年)の試験でもあったが、裏付けが十分に行えなかったそうだ。従って、採用取り消しは見送ることとなった。
平成17年以前については、資料が廃棄されているので不正の証明はできなかったとしている。
つまり、平成18年以前にも不正採用はあったのだが、教員はそのままにしておくということだ。
今回の措置で採用が取り消しとなるのは、小学校教員が14人、中学校が6人、養護教員が1人。
この21人に対しては、今後の1週間で説明をおこない、具体的な措置をするのだという。
取り消される本人に希望があれば、臨時講師として雇用するらしい。
まさに異常事態だ。過去にこんな例があったろうか。
採用取り消しとなる21人は、すでに教壇に立っている。生徒たちに与える影響は計り知れない。生徒たちに、どんな説明をするのだろうか。
採用を取り消されなかった教員の中にも、不正採用の教員もいるのだ。
「19年採用だけが、なぜ採用取り消しなのか!」
「一体、どんな不正があったというのか!」
21人の教師たちからの反発も強いとのことだ。
「ぼくたちの先生、ヒョットしたら……?」
生徒たちの間にも、こんな疑いが出てくる。
教育現場の混乱ははかり知れない。大混乱となるに違いない。
教育長は、「取り消し対象者には丁寧に説明し、学校現場に混乱がないようにしたい」と言っている。
取り消し対象者にどんな説明をしようと、教室は混乱する。1学期まで教えてくれていた先生が、「不正採用」の理由で辞めるのだ。
教わっていた子供たちに、どのような説明をするというのか。
と言って、採用し続けることもできない。
私が父親だったら、子供にどのような説明をするだろうか。
その結果、子供たちの心に、どんな影響を与えるだろうか。
私には予測がつかない。
採用関係の責任者は、どんな責めを負うのだろうか。
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