hokutoのきまぐれ散歩

ブログも11年目、遂に3900日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

『まつや』で1人呑み

2024-04-08 05:00:00 | グルメ
吉祥寺東急百貨店には神田まつやの唯一の支店がある。神田まつやといえば1884年創業の蕎麦の老舗であり、池波正太郎が贔屓にした店としても知られている。また、その本店は1925年に建築された木造2階建の建物で東京都の歴史的建造物に指定されている。

今の当主である四代目小高孝之が長く任されていたのが吉祥寺の店である。店はレストランフロアの真ん中にあり、入ると中々趣がある。

中で働いている女性もベテランが揃っていて気がきくため。気持ちのいい。まずは小瓶のビールと焼き鳥(たれ)、わさび芋を注文。

すると冷えたビールと共にお通しの蕎麦味噌、わさび芋も登場。まずはビールを一口、暖かくなるとビールが美味くなるが嬉しい。
蕎麦味噌は練り上げた舐め味噌に炒った蕎麦ゴメが入っていて食感がいい。これをちびちび舐めながらビールを飲む。

わさび芋はすり下ろしたつくね芋にわさびを乗せたもので自分で醤油の量を調整しながら食べる。粘りが強く、上に掛けてある青のりが香り、わさびとも相まっていいつまみになる。

注文をする時に時間がかかると言われた焼き鳥が登場。甘辛いタレによく絡まった鶏肉と3cmほどの長さに切ったネギがいい香り。この店では辛子が添えてある。これをつけながら食べているとビールがなくなる。慌てて熱燗一本を所望する。

熱燗は真っ白な徳利に入ってきて菊正宗なのか、割に辛口。焼鳥は半分は七味唐辛子で頂く。

締めは天ざる系を頼もうと思ったが、まつやでは『小エビ天せいろ』『盛合天もり』『大エビ(エビ1本)天もり』『種込(エビ2本)天もり』と4種類もある。海老の大きさは分かるが、中身について店の人に聞くと『盛合は小エビと野菜天、つけ汁は一つしか付かず、ワサビもない。ツユは温かいのと冷たいのがある。小エビ天せいろはツユは蕎麦用と天ぷら用の2つ、ワサビもつく。おすすめは盛合だね。』と教えてくれた。これを受けて『盛合天もり、ツユ温かい方』をお願いする。

比較的早く、盛合天もりは登場。天ぷらは小エビ2本、キス、かぼちゃ、ネギ、獅子唐、ナスと結構賑やかでいい。まずはネギやナス、かぼちゃなどを熱燗のアテに頂く。揚げたては美味い。ネギの天ぷらは初めて食べたが、甘くなる。



次に振りネギを入れて蕎麦を一箸、ここの蕎麦は喉越しもよく、思わず旨いと声が出そうになる。最後はとっておきの海老、小エビを2尾纏めて揚げたもので身が甘い。

最後に蕎麦湯で締めてご馳走さま、1人飲みは自分のペースでゆったりと飲めていいものである。いい心持ちで店を出たが、20時近いにも関わらず8割ほどの客の入り、外国人にも蕎麦屋は人気があるようだ。ご馳走さまでした。





まつや吉祥寺店
吉祥寺東急百貨店9階
0422221722