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二尊院2 特別拝観1 御園亭(嵐山・嵯峨野散策22)


写真は、御園亭の露地庭園

本堂を上がった左手奥に枯山水のような庭園があるのをご存知でしょうか。
この庭園を見ていると、定期的に鹿威しの音が聞こえます。
しかし見える範囲に鹿威しはありません。

この庭園のさらに奥に御園亭(みそのてい)というお茶室があり、その庭園内に鹿威しがあるのです。

ここは春と秋にお茶付きで公開されます。
本堂に上がった寺務所で拝観料500円を納めます。

本堂左手奥の庭園横の廊下をさらに進んだ右手奥です。

元々は御所のあった後水尾天皇の息女の御化粧間だった部屋が、下賜されお茶室に改造したものです。

天袋には賀茂茄子や瓜の絵、襖絵は四季農耕図(経年変化でほとんど見えない)で、筆者は狩野永徳です。
また天井は二重格子になっていて見事です。

庭園は左手に池のある露地庭園で、池の淵には本堂からは音だけ聞こえる鹿威しがあります。
右手からは小川が流れ、飛び石に苔。
本堂の屋根が借景になっているようです。

なかなか見事な庭園です。

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コメント ( 4 ) | Trackback ( )
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コメント
 
 
 
四季農耕図 (2級のほう)
2012-11-22 01:39:25
この主題って、襖絵の定番なのですかね。つい先日観に行った宝鏡寺でも四季農耕図が襖絵に使われていましたね。共通点といえば宝鏡寺も皇女ゆかりの寺ですからね。皇女のために平和な主題が選ばれたということでしょうか。または、豊作を願うのは天皇の重大職務ですからその絡みでしょうか。必然性ないのかもしれませんが気になりました。
 
 
 
2級のほう様へ (WAN)
2012-11-22 12:07:55
泉涌寺で四季耕作図が描かれてた部屋は、女官の待合部屋だった(はず)のですが、そこで以前聞いた話だと・・・
普段あまり外に出ない暮らしをしている、身分の高い女性やそれに仕えている者達に、農民達はこれほど苦労をして、このように農作業をしているということをわからせる為に描かれているということを聞きました。
正確かどうかは専門ではないのでよくわかりませんが、その時はなるほどなと私は思いましたよ。
 
 
 
2級のほうさま (amadeus)
2012-11-22 12:40:57
僕もWANさまのように聞きましたし、下にもそのようなことが書いてあります。

http://blog.goo.ne.jp/hirokikurioka/e/a3282a4b8e64b964e43eb7d341388568

 
 
 
確かに! (京極堂)
2012-11-22 13:46:53
時代が下ると、WANさまが紹介された説のような意味合いを持ってくるのだと思います。
ただ2級のほうさまが推測する通り、本来は天皇というか、領主サイドの意識に関わる問題かと思います。それは領主が行わなければいけない“勧農”という行為に関わると思います。ただ年貢を取り立てるだけでなく、農業をスムーズに進める義務があったので、こういう題材は採用されたと思います。中国の聖人・賢人をテーマにした襖絵に近いものかもしれません。
昼御飯の時間が無くなるので、舌足らずですが、この辺で(笑)。
 
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