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妙心寺29 特別拝観24 聖澤院(太秦・花園散策34)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/08/f759d864d78611c8d92743f148b03265.jpg)
写真は、方丈前庭
聖澤院は、東海庵、霊雲院、龍泉菴と並んで“妙心寺四派”と云われています。
通常は非公開ですが、2014 京の冬の旅で公開されました。
場所は妙心寺内のコチラです。
方丈の西側です。
表門を入ると右手に庫裏、左手に方丈の玄関があり、左手の方丈に入ります。
方丈の玄関で拝観料600円を納めます。
まずは方丈で、左手が前庭です。
方丈の表3間の襖絵はすべて片山尚景のものです。
礼の間は花鳥図、室中の間は獅子図、檀那の間は瀟湘八景図です。
前庭は一面苔で、庭園の中央を真横に横断するように敷き石の道が続く枯山水庭園です。
この奥側に松などの植え込みがあり、この道の手前にもみじが横1列に4~5本並んでいます。ですから紅葉時は、庭園の手前側に紅葉が連なるのでしょうね。
方丈の突き当りを右へ進み、方丈の裏側へ。
衣鉢の間の襖絵は十牛図です。
この方丈の裏手に書院があり、渡り廊下でつながります。
書院と方丈の間にも枯山水の中庭があります。
書院は左手から一の間、二の間、三の間となっています。
一の間の襖絵は、狩野典信筆の山水・麒麟図。
二の間も狩野典信筆の竹林七賢図。
三の間は、富岡鉄斎筆の巌栖谷飲図です。
そして書院から方丈を回り込んで1周し、最初の玄関に戻り終了です。
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コメント ( 2 ) | Trackback ( )
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表門の軒丸瓦に五七桐の紋様。妙心寺境内は何度も行っているのですが気付きませんでした。
五七桐は秀吉の家紋、また日本国章としても名高い紋様。京では足利家ゆかりの金閣、銀閣寺。三十三間堂南大門の築地塀では五三桐の丸軒瓦が見られます。
軒丸瓦のデザインはさまざま。
寺紋やセカンドエンブレム的なもの、火災除けを願う巴紋など。
奈良に多くみられる唐草紋や蓮華紋などは蓮弁の中に子葉を持たせ、子孫繁栄の願いが込められているものも。
家紋などあまり意識しない現代社会ですが、家の伝統や連綿と続く願いなど再認識させてくれる京の奥深さ。上洛するたびに感じます。
話は変わりますが、1週間ほど前、妙心寺境内でキムタク主演?の「宮本武蔵」のロケがあったそうです。近々TV放映されるとか。
寺社の歴史や縁起がよくわかる場合がありますね。
瓦の紋などは、寄進者の紋を使う場合がありますね。
この間、奈良うまし冬めぐりで室生寺へ行きましたが、
案内のお坊さんの袈裟には
三つ葉葵と九目結紋を並べていました。
この寺も、桂昌院が多額の寄進をして、堂宇の修理をしているのですね。