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高山寺2 特別拝観 遺香庵、献茶式、明恵上人命日忌法要(高雄散策10 最終)


写真は、遺香庵。

不定期の特別拝観として、お茶室“遺香庵”の拝観があります。
2011/10/1~11/6まででした。

遺香庵は高山寺中興の祖、明恵上人の700年遠忌に際し昭和6年に造られました。

拝観料は400円でした。
両側苔の道を進み、正面の階段を登るとお茶室の待合の外腰掛けがあります。
しかし、ここはなんと鐘楼を兼ねているので、真中に鐘がぶら下がっています。
またこの待合が小高いため、外腰掛けから庭園を見下ろせます。
このような構造は、非常に珍しいそうです。

次に待合からお茶室へ。
遺香庵は手前の4畳のお茶室と、奥の8畳のお茶室が“合い間”を挟んでつながっています。
周辺の露地庭園は苔が一面に蒸し、風情が満点です。
露地庭園は、7代目小川治兵衛の作庭です。

1/19の明恵上人命日忌法要と11/8の献茶式の際には開山堂で法要があり、重文の明恵上人坐像が開帳されます。
10:30~11:15まで法要。
法要後に明恵上人坐像にお参り出来ますが、寒くて参拝者が少ないためでしょう、お厨子を覗き込む感じですのでお顔は見えにくいです。
そして11:20頃から通常は入れない開山堂背後の山の上の御廟の前まで入って、お線香を上げます。
お参りは数分程度。
11:30には終わりです。
御廟の左手に石のお墓が4基あり、そのうちの真中の2つは重文だそうです(誰のお墓かは不明とのこと)。

献茶式 11/8
10:30~11:15まで法要。
その後明恵上人坐像が見えやすいようにお厨子の前のものを取り払い、お厨子の垂れ幕も外されます。
そして11:20頃から至近距離かつ邪魔するものもない状態で、明恵上人坐像を見ることが出来ます。
わざわざ行く価値ありです。
恐らく人波が去ったら仕舞われるので、12:00後までだと思われます。

2023年11月の秋の非公開文化財特別公開で公開されました。
また毎月1日の9:00~9:30ぐらいから金堂で法要がありお参り出来ます。
金堂の右手から入り、在家勤行次第を読経します。
法要は15分程度で、10:00前には終わります。
金堂の内陣中央には本尊の釈迦如来坐像が、その左右には春日大明神と住吉大明神がお祀りされています。
また左手の脇檀には宝冠釈迦如来像のお厨子と聖観音菩薩像のお厨子が、右手の脇檀には千体地蔵のお厨子があります。



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HNKカルチャー講座 (frippertronics)
2014-08-24 00:50:30
「高山寺を知っていますか」
・9/13(土)・14(日)14:00~16:00
・一般(入会不要) 6,048円
・現地で石水院拝観料・茶呈料・特別見学料(遺香庵茶室)として2100円
・13は教室、14は現地

茶室・遺香庵は狙っていたので受講しようかと思います。
講師の鞍田 崇先生は3月まで「体感するエコロジー」で茶室体感講座をされておられましたが、明大へ変わられたので年に2回ほど、今回のような形でNHKで開講されるようです。
 
 
 
開山堂 (frippertronics)
2014-09-15 01:29:50
茶室・遺香庵に入ってきました。とても趣のある茶室でしたが、なによりも小川治兵衛さの露地庭園がama様の記載されていた通り、苔むしていて風情満点でした。

今回、思いがけず開山堂を開けてくださり「明恵上人座像」(重文)を懐中電灯の灯りのもと真近に見ることが出来ました。彩色もよく残り、皺もくっきりとリアルで素晴らしい像でした。(噂どおり右耳が欠けておられました。)

また、仏像盗難を危惧して広報していないが、11月8日の献茶式の時には一般方でも拝見できるそうです。(京博への出品は拒否されたので今年も大丈夫とのこと)
 
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