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しょうざん2 特別公開 峰玉亭(鷹峯散策4)


写真は、吉井勇の間

峰玉亭は、しょうざんの創始者 松山政雄が昭和30年代に建てた数寄屋造の迎賓館です。

通常峰玉亭の内部は非公開ですが、例年“華しょうぶの会”で内部に入れますし、2014年は京の夏の旅で内部が公開されました。
今回は2014年 京の夏の旅でも模様です。

しょうざん北庭には通常480円で内部に入れますが、玄関前で京の夏の旅で600円を納めれば峰玉亭にも入れるという寸法でした。

峰玉亭の玄関から中に入ります。
玄関の正面に床の間があり、特徴的な床柱は紫峰邸のを模倣しておりお茶室としても使えます。

すべてのお部屋に言えるのは、天井に竹を多用しておられます。
折上天井のように天井を2段にして、中央を船底天井にして空間を広く取ります。そしてその周囲は蔦で編んだ竹などを用いた竹組みの天井になっています。

内部を時計回りに1周します。
まずは右手の栖鳳の間です。
金の襖絵は狩野派のもので、床の間には竹内栖鳳の“竹に雀”が掛けてありました。
この裏には横に並んで2間ありました。
共に前述のような船底天井で金の襖です。
外周には栃の木の広い縁があります。

廊下の奥には浴室があります。
浴室の天井はタイルでアール状になっており、浴室の外には専用の枯山水庭園が設えてあります。

廊下の右手奥にはカーペット敷きの応接室があります。
斜めに梁が並ぶ天井は、千寿閣の光琳の間を模しています。

峰玉亭の右手へ。
ここには吉井勇の間と応挙画の間があります。
“吉井勇の間”は、部屋の1辺すべてが書院棚のようになっています。
ここで本業である帯を拡げて商談をされるそうです。
その棚の上の壁に吉井勇氏の歌が掛けてあります。

この正面に応挙画の間があります。
この部屋の襖絵の廊下側が円山応挙の画であり、また床柱は非常に太い南天を使用しています。
これらの部屋の奥にはトイレがあります。
このトイレも意匠が凝らしてあり、トイレの床は杉の1枚板でした。

これで1周してお終いでした。




コメント ( 3 ) | Trackback ( )
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コメント
 
 
 
裸足で拝観 (アディニコ)
2014-07-27 17:45:09
本日、予想外の激しい雨の中、行ってきました。

峰玉亭に着くと入り口で案内の人から、「床の栃の木の感触を味わってほしいので自分たちと同じように裸足になりませんか」と言われたので、素直に裸足で拝観しました。

本当の理由は、「濡れた靴下でたたみの上に上がってほしくない」だと思うのですが、天気が良い日も裸足を勧められるのか、ふと気になりました。

 
 
 
アディニコさま (amadeus)
2014-07-27 20:56:11
昨日はお疲れさまでした。

昨日はあまりお話出来ず、失礼致しました。
夏風邪、朝からの疲労、猛暑などで気がまわりませんでした。

>本当の理由は、「濡れた靴下でたたみの上に上がってほしくない」
間違いないですね(笑)。
>天気が良い日も裸足を勧められるのか
勧められませんでした(笑)。

今日も疲れが残っており、本日22:00の掲載を作成するのがやっとでした。
お許しを(笑)。
 
 
 
アディニコさま (なおすけ)
2014-08-09 08:39:49
萬福寺ツアーや総会のあった26日に、朝イチで参りましたが、私達も裸足を勧められることはありませんでした。ご推察の通り、雨の日対策なんでしょうね。
 
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