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泉涌寺6 来迎院(東山南部散策33)
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写真は、客殿(左)と含翠軒(右)
仏殿の横の受付から出て、その先の階段を降りた左手に“善能寺”が右手に「来迎院(らいごういん)」があります(簡易地図)。
来迎院は、泉涌寺七福神めぐりの布袋尊です。
山門をくぐった正面の石段下の右手に弘法大師像、その奥に独鈷水、階段の左手に本堂、石段を登った正面に荒神堂があります。
この辺りは紅葉がきれいです。
ここまでは拝観無料です。
左手奥に含翠庭があります。
拝観料は300円ですが、人があまり来ないためか入口に人が常駐していません。
ベルを押すと、奥から「拝観ですか」って出て来られます。
含翠庭に入ると左手の手前に客殿、奥にお茶室 含翠軒があります。
山科にいた大石内蔵助は、ここまでやってきて仇討の策を練ったと云われています。
そして茶室の扁額は、大石内蔵助の直筆だそうです。
貴人口から内部を覗けます。
手前に3畳、その奥に中板を挟んでさらに奥に台目畳があります。
この奥に心字池があり、周囲は苔がきれいな庭園です。
庭園を1周して入口に戻ります。
月釜
毎月14日に月釜がありましたが、今はもうしておられません。
拝観受付正面の玄関から客殿に入ります。
入ってすぐの受付で会費の1000円を納めます。
右手に進むと4畳と4畳半の間があり、こちらが待合です。
さらに奥に8畳間があり、お茶席はこちらで行われます(上写真の正面の建物です)。
12/14は大石忌でおそば席もあり、会費は1500円です。
客殿に入って待合とは反対の左手奥の8畳間で頂きます。
またこの日の席入りの合図は陣太鼓です。
荒神堂
荒神堂には重文の三宝大荒神坐像がお祀りされていますが、通常見ることが出来ません。
成人の日の泉山七福神めぐりの際だけ御開帳されます。
しかしお堂の7m程奥にあるので、単眼鏡でようやくお顔が判別できる程度です。
2023/6/24 そうだ 京都、行こうツアー「弘法大師生誕1250年 名水×名所探訪」で内部に入れました。
荒神堂の左手脇奥の扉から中に入りました。
本堂の中には極彩色が残る杮葺きのお堂があるので、本堂自体が覆屋になっています。
この内陣中央に重文の三宝大荒神坐像がお祀りされており、目前でお参り出来ました。
また2023/6/24 そうだ 京都、行こうツアー「弘法大師生誕1250年 名水×名所探訪」では本堂にもお参りしました。
内陣中央には本尊の阿弥陀三尊像、その左手には霊元天皇の念持仏であった観音菩薩像、その左には悪王子神社の本地仏、
本尊の右手には大石内蔵助の念持仏であった将軍地蔵菩薩像、さらに右手の脇壇には卓巖(たくがん)宗師像がお祀りされていました。
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泉涌寺は仏殿の三世三尊仏が揃っておられました。
6年もかけて、順次修理されていました。
三尊揃ったのを見るのは、本当に久しぶりです。
来迎院は、荒神堂で三宝大荒神坐像が開帳されていました。鎌倉仏で重文です(重文の荒神像は他にないかも知れません)。
初めて拝観しましたが、遠くで暗く、またお像の半分くらいしか見えません。
写真で見るといい像ですね。
泉山七福神巡りは昨年まで数年来通っておりましたが、東京に戻った今年は遂に途絶えてしまいました。
この3連休に、一年間お世話になった福笹を近くに神社に納め、(頂いたのは寺院ですが、七福神の福笹だったので。間違ってたかな。)一年間の感謝を念じてきました。
飾っていた部屋の一隅に穴があいたようで、一抹の寂しさを感じてます。
こちらの三宝荒神の眷属である護法神立像5躯が出展されています。
今まで存在すら知らなかったのですが、
天燈鬼、龍燈鬼のようなゲジゲジ眉毛や個性的な表情・ポーズに
すっかりファンになってしまいました。
ただ、一体一体の尊名もわからず、眷属好きとしては注目度が急上昇してます。
七福神めぐりの時期にでも訪問してみますかね。