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西方寺 五ヶ庄
写真は、本堂
西方寺(さいほうじ)は宇治の五ヶ庄にある浄土宗寺院で、参道の途中に京阪電車の踏切があるのが印象的です。
アクセス
最寄りの駅は京阪電車の黄檗駅です。
京都方面から黄檗駅で下車すると右斜めに五ヶ庄郵便局があるので、この脇の道を進みます。道なりに左に曲がり、やがて左手から道に合流するので、そのまま直進します。
ここから約400m先の左手に西方寺の石畳の参道があります。
参道を横切って京阪電車の踏切があります。
突然お伺いしても御在宅であれば本堂などにお参りさせて頂けますが、事前に連絡した方が親切でしょう。
TELはwebでも探すのが大変なので掲載しておきます(0774-31-8532)。
弥陀次郎伝説
昔、巨椋池の一口(いもあらい)に悪次郎という暴れ者の漁師がいました。
そこに托鉢の僧が来たので追い返したのですが、毎日来るため業を煮やして悪次郎はその托鉢の僧の頬に焼串を当てました。しかしその僧は無言で去っていくため不審に思い後を追うと、粟生光明寺の堂内に消えて行きました。悪次郎が堂内に入ると誰もいませんでしたが、仏様の頬にやけどの跡が残っていました。それ以降改心し、念仏に励んだ悪次郎は、阿弥陀のような次郎ということで“弥陀次郎”といわれるようになったということです。
踏切を渡り、表門をくぐります。
石畳の参道奥の正面に本堂、右手奥に庫裏、右手手前に弘法大師像がお祀りされているお堂、左手奥に墓地への門があります。
庫裏にお掛けをして、本堂に正面から入ります。
本堂内陣中央には善光寺式の本尊 阿弥陀三尊像がお祀りされています。
本堂の左手には弥陀次郎像、右手には近衛兼経の位牌がお祀りされています。
中世この辺りは近衛家の所領だったためです。
本堂の右手から出て右手奥の書院へ。
書院の前庭は手前に細い川が流れ、石橋が架かります。
中央に巨石があります。
これは背後にある二子塚古墳から出土した石室の一部で、大正時代に京阪電車のを敷設した際に出てきたものをこちらに置いたのだそうです。
さらに左手奥の丘陵の上には近衛兼経の傘卒塔婆の石塔があります。
庭園には墓地の門から本堂の左手から回り込むと入れ、散策できます(当然許可は必要)。
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