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妙心寺11 特別拝観6 海福院(太秦・花園散策16)


写真は、本堂前庭の西側

場所は簡易地図を参照してください。

海福院は2011年の冬に特別公開されましたが、定期的な特別拝観はありません。
また2017年11/11、花園法皇忌での副席がこちらでありました。
福島正則が創建しました。

表門から入ると、右手に庭園、左手に庫裏があります。
庫裏から入り、右手に進むと方丈です。
今の方丈は桂春院の西向かいにあった韶陽院の庫裏を移築したもので、本来の方丈は今は等持院の方丈になっています。

方丈は4部屋からなります。
1番手前が6畳の「蘆雁の間」です。
襖絵が岸岱(がんたい)筆の蘆と雁であるため、そう呼ばれています。
こちらには“押入仕込茶室”があります。
妙心寺は大徳寺と違い、表向き茶道を推奨していなかったため、押入れの中に炉や茶道具一式が収まっています。
花園法皇忌の際は、こちらが待合でした。

前庭は苔と見事な松がきれいな庭園です。

さらに隣は室中です。
本尊は釈迦如来坐像ですが、遠くてよく見えません。
襖絵は狩野益信の“山水図”です。

室中の隣の部屋は花園法皇忌の際は、水屋になっていました。

さらに隣、1番奥の部屋は8畳間で、花園法皇忌の際はこちらでお茶席がありました。

長押には賤ヶ岳の戦いの7本槍といわれた福島正則の“槍”がありました。
また襖絵は狩野探幽の“猿回し図”です。
妙心寺法堂の雲龍図製作のために海福院に滞在していた狩野探幽が、酔った勢いで桐紋唐紙の襖に猿回しの絵を悪戯に描いたと云われています。
桐文の間によく見ると、墨で描いた後が見えます。
またこちらの前庭は苔のきれいな露地庭園のようです。

冬の旅では曾我蕭白筆、衣冠姿の紙本墨画「福島正則像」が展示されていました。

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