王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

パリでテロ 新聞社襲う 12名死亡 !!

2015-01-09 07:39:06 | 海外
仏紙銃撃テロ 「警官にとどめの銃撃」に衝撃 卑劣な犯行に抗議集会(産経新聞) - goo ニュース

今になると7日の昼前になりますがパリ市内の新聞社を男二人が襲い自動小銃を乱射し12名を射殺した事件が起きました。
今朝9日になるとフランス当局は犯行に関わって逃走した男二人を実行犯と断定したそうです。
2人は兄弟で仏北東部に潜んでいる様で警察による捜索が行われています。
ところで襲われた新聞社は日本のA新聞の様に大きな自社ビルに入っているかと思っていたら3階建てのビルを使っている様に見えました。
風刺画や漫画による権威を挑発する様な編集態度はイスラム系の過激派から編集長は殺害予告を受けていて警察官が護衛に付いていた様です。

フランス当局は勿論アメリカのオバマ大統領他各国の首脳がテロに対決するためあらゆる支援をすると声明を出しました。
何と我が国の安倍首相もテロ非難の声明をだしていました。

勿論自分と意見の違う対応をする相手を襲い銃撃して12名も殺してしまうのは良くないのですが、その根底にあるのは「表現の自由」こそ大切なものだ!!
と言う考えとそう思わない人々の対立です。
先月末北の指導者をおちょくる映画を巡りサイバー攻撃までおきオバマ大統領が「報道の自由」を叫びそれに引かれて映画の公開が行われた事件が有ったばかりです。
その時も思いましたし今回も政治的文化的熟成度が違う相手に「報道の自由」なる自分の価値観を他者に押し付けると摩擦が起きると言う事です。
フランス政府はこの事件の前2あ編む系の女性が公式の場にブルカやニブカを着用する事を禁じ罰金150ユーロを課す事を法あ親教徒の制化し裁判で争われる事態がおきています。
この様な状態が仏に住むイスラム系住民の反発を買う下地になっていました。
多神教徒の浜爺には「報道の自由」なる言葉に「微妙な違和感」を感じてしまいます。
今回の件は悲しい事件として違う価値観を持つ人にフランスがどう取り組むのかしっかり見てゆきたいと思います。


写真:犯人と断定された兄弟

産経新聞:
【パリ=内藤泰朗】フランスの風刺週刊紙シャルリー・エブドの襲撃事件は、実行犯が現場で倒れた警官にとどめの銃撃を加えるなど、卑劣な犯行でパリ市民に衝撃を与えた。現場から近いパリ中心部では7日、警察が厳戒態勢を敷く中、夜を徹した抗議集会が開かれた。

 映像から浮かぶ犯行は、実行犯が反動の大きいカラシニコフ型の小銃を使って、移動しながら正確な射撃を加えたことを裏付けた。白昼の新聞社を襲う大胆さと、身動きできない警官にとどめを刺す冷酷さは、強い犯意と高い戦闘力を示している。

 パリ市内は7日夜、武装したまま逃走中の犯人を追う警官、兵士であふれていた。

 「これほど悲しい日はない」「私たちが大切にしてきた自由の文化が銃によって打ち砕かれようとしているのを黙って見過ごすわけにはいかない」…。

 デモなどの場所として市民になじみ深いレピュブリック(共和国)広場には、数万人が集まった。襲撃された新聞社の名から「私はシャルリー」と書かれた紙を、首からぶら下げた若者たちに声をかけると、こんな答えが返ってきた。

 襲撃現場の周辺は、警察によって封鎖され、寒空には警察車両のけたたましいサイレン音だけが響き渡る。誰もが不安な面もちで、現場を出入りする捜査員や、周辺を囲む報道関係者を見ていた。

 政治や宗教などについての風刺や皮肉が効いた同週刊紙の漫画が大好きだったというIT(情報技術)関連会社のマネジャー、セルジュ・ポチェさん(43)もその一人。

 「シャルブ(同週刊紙の編集長のニックネーム)たちは、イスラム教やユダヤ教、カトリックなどを挑発するような漫画を描いていた。それがあだになったのだと思う。だが、私たちの社会が抱える問題は挑発することで明確になる。真剣に戦ってきた彼らの死を悼みここに来た。おぞましい事件が宗教や民族の対立に火をつけないことを祈りたい」と強調した。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする