王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

北方4島 引き分けとは?!

2013-02-22 08:13:50 | ロシア関連
森氏、露大統領と会談…5月に首相訪露の方向(読売新聞) - goo ニュース

昨日21日夜(日本時間)モスクワで安倍総理の特使として森元首相がプーチン大統領と会談して親書を手渡したそうです。
出発前から、北方4島に関するプーチン大統領の「引き分け発言」の中身が話題になっていました。
会談でも「勝ち負けなしの解決だ」と言葉の言い換えに終わったそうです。
森元所掌の出発前、菅官房長官が「北方4島は日本の固有領土だ」と極めて正しい原則論そしてそれは米国の保守派の外国部が認めている見解を述べました。

1945年8月15日の日本敗戦を機に米国は「今次対戦を機に領土の拡大或いは国境線の変更は認めない」との原則に拘り相手側にソ連を見据えサンフランシスコ条約(対日平和条約)を取りまとめるべく当時のダレス国務長官が関係50?以上の国を飛び回りました。
昨年暮れ新潮新書から発行された「動乱のインテリジェンス」で佐藤優氏と手嶋龍一氏がこの件については「ダレスは西側同盟に留める為、北方領土を未解決にとどめた」とあります。はてそれだけでしょうか?

日本が「引き分け」に持ち込むにはよくよく米国国務省(外務省)と意思確認が必要だと思います。
まずは2009年9月24日の記事をご覧あれ
さらに時間のある方は「ロシア問題」の中の北方4島問題をお読みあれ。
近く安倍首相は訪米しオバマ大統領に面談するのですから「日ロの二国交渉で良いか?」としっかり確かめるほどの課題と思います。
TPPで頭一杯では困りますよね。
どうなるでしょうか??
しっかり注目です。


写真:北方4島

読売新聞:
【モスクワ=塩見尚之】安倍首相の特使としてロシアを訪れている自民党の森元首相は21日午後(日本時間21日夜)、モスクワのクレムリンでプーチン大統領と会談し、首相からの親書を手渡した。

 両氏は、北方領土問題の解決のためには、日露両首脳の決断が必要との認識で一致した。両国政府は今回の会談を踏まえ、5月の大型連休に合わせ、首相が訪露する方向で調整を始める。

 大統領は2012年3月、北方領土問題について「勝利ではなく、受け入れ可能な妥協に至らなければならない。引き分けのようなものだ」と発言しており、会談で森氏は、「引き分け」の意味についてただしたが、大統領は「勝ち負けなしの解決だ」と述べるにとどまった。会談ではこのほか、北朝鮮による核開発への対応や日露のエネルギー協力、交流拡大策などについても意見をかわした。
(引用終わり)
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