迷歩録 はんだん

　　雨の後　　筍伸びて　　空を刺す　　雲雀や舞て　　恋歌唄う



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ひのひら　　ろくべえ



　　　「はんだん」特に日常的に問われる「判断力」、物事を正しく認識し評価決断する精神力（広辞苑）とある。

　　　知者不惑という言葉もある。これは本当に賢い人というものは、判断力が優れているので、事にあたって迷う

　　　ようなことは、少ないという事（広辞苑）とある。

　　　　賢く生きるという事は、判断力が優れているという事でもあろう。確かに判断を間違えてしまうと、とんで

　　　もないことになってしまう。逆にいつまでも判断ができない、判断力のないものもまた、とんでもないことに

　　　なる。いずれにしても精神力を必要とする行動なのである。

　　　　今、アジアはなんだかきな臭い、緊張状態が高まりつつある。マスコミのみのエスカレートであれば、対岸

　　　の火事の心境でいることができるが、そうでなければ有事に備えた心がまえを持たなければ、対岸の火事では

　　　済まされない。平和活動への道筋を勇気ある判断力で、両国、関係国のリーダーに願いたいところである。

　　　　国民を戦に巻き込む判断をするか、そうでないかはとても大切な判断である。この判断をどのようにするかが

　　　今世紀の世界大戦を起こすかどうかの判断となるのではないだろうか。いずれにしても判断とは日常的に一分一

　　　秒ごとに、突き付けられるもの、そん判断をどのようにするかは自分自身の生き方ではないだろうか。

　　　　判断力ないものは、行動力もなく。イエスマン的に従って生きているが、その裏では、不満と愚痴のオンパレ

　　　ード、さらに自分を責めることができない人に多いのではないだろうか。自分の生き方や考え方を持っている人は

　　　判断力も優れているが、自分の生き方に自信がなく、考え方や生き方を持っていない人は、判断力がなく、失敗は

　　　他人のせいで、生き生きとしてるようには見えない人が多いのであろう。

　　　　判断力をつけるという事は賢く生きるという事でもある。失敗を繰り返し、失敗を教訓として、賢い判断力を持

　　　てる人間を目指したいものである。