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迷歩録  ぴんきり

2017-04-20 11:38:13 | 日記
  <strong>雲厚く  垂れ下がる雨  薄暗く  桜や舞て  つつじ満開


                                 ひのひら  ろくべえ 「ぴんきり」とは、初めから終わりまでとか、最上級のものから最下等のものまで、良いものから悪いものまで

    など、すべてを表す時によく使われる言葉である。ぴんがよくてきりが悪いということになる。数字的に言うと

    ぴんが1できりが9であろうか。いずれにしても何事も人間は順番や順位などをつけたがる。しかし人間には本来

    順位や、順番というものはないのが当たり前なのだが、今の世の中順位や順番があるのが当たり前の時代、品物だ

    けでなく、人間そのものも、順位や順番でしか見れない人も多いのではないだろうか。

     偏見や差別はいけないと思いながらも内心順位や順番をつけて、白い目で見てしまう傾向はないだろうか?

    対人援助を行う時、この考え方が知らず知らずの内に身についていることに気づいていない人は、言葉の端端や

    態度に現れる。このことがクライアントにキャッチされ、なんとなく敬遠される原因となっていることが多い。特

    にそのことに本人は気づかないことが多いので、本人としては嫌われる理由がわからないということになる。さらに

    このような人は、順位や順番を重んじるが故に、自分も最善を尽くしたいとか、一位になりたいなどの欲望を持つ傾

    向にある。そのことが自分を突き動かして、是が非でも一番位なりたいなどと画策する行動がまた、嫌われる理由と

    なってしまうのである。

     人間はぴんも必要ならきりも必要なのである。様々な人の存在こそが重要な存在であることを知ることから始める

    ことが、対人援助者としての資質を上げることにもなるのではないだろうか。

     「ぴんでもきり」でもいいので、その時の自分を知ることから始めることが肝要なのであろう。対人援助者として

    クライアントに対する順位や順番評価は避けたいものである。その人にとってプラスとなる評価の上にケアは存在す

    べきではないだろうか。
    

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