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迷歩録   うらぼん

2017-08-14 09:52:20 | 日記
  久方の  爽やかき朝  お盆かな  先祖と共に  過ごす一日



                              <strong>ひのひら  ろくべえ



    「うらぼん」(盂蘭盆)とは、逆さ吊りの苦しみの意だそうな、祖霊を死後の苦しみの世界から救済するための

   仏事だそうな。種々の供物を先祖の霊に供えて冥福を祈る。これが盂蘭盆だそうな。一年の内、夏の大切な行事である。

   古より日本に伝わる仏教行事、無信教と唱えるものも、夏休みのお墓参りや、お盆休みというものは経験あるはずであ

   る。このような国民の文化というものが、国民の生活習慣をつくりだしているのである。

    このような生活習慣文化を知らずして、生活習慣の改善などと唱えていても説得力に欠けるのではないだろうか。

   さらには日常生活習慣の改善などとあたかも知ったかぶりで、クライアントにかかわる人たちがいる。その人がどのよ

   うな時代、どのように生きてきたか、またどのような文化習慣の中で生きてきたのかを知らずして、日常生活習慣の改

   善とか、日常生活の拡大などと容易く唱えてもても、それは所詮絵に描いた餅に過ぎない。クライアント一人一人の、

   背景を知ってこそのケアなのだが、今の時代そうはなっていない。勿論理論上はそのようにしてるというポーズをとっ

   ているが、実際のケアは、非科学的思いつき的ケアが多いのではないだろうか。

    絵に描いた餅は、所詮絵に描いた餅、このことを改善するには本気になっての改善目標というものが必要となるが

   そのことを実行するには、莫大な費用が必要となるため、どのような施設も、本気で取り組まない、殆どが個人の向

   上心に任せられているのが実情ではないだろうか。そのため個人差が激しく、チームとしての外形をなしていない所

   が多いのであろう。

    日本人にとって「うらぼん」というものがどのようなものなのか、しっかり勉強して、施設であっても線香の一本

   祀れるような場所をつくり、施設入所者で家に帰れない人々の気持ちを癒してほしいものである。これこそが人間の

   精神性の癒しではないだろうか。