というわけでこのところ、先週参加した自由演奏会について書いているのだが、私ことクラシックイタチには、このパート譜というものが、なかなかやっかいなのであった。
たとえばシンバルのパート譜というのを思い浮かべて欲しい。1曲のうち1回とか5回とかしか出番がないでしょう? するとその他の楽器が演奏しているところは、何も書いていないのである。
クラシックイタチの使い慣れている譜面は、ピアノ譜(通常はト音記号とヘ音記号)と、バイオリン伴奏のためのピアノ譜というバイオリンの譜面とピアノの譜面が3段に書いてあるやつの2つである。
この何も書かれていない時は、いったい音楽はどうなってどこへどう進んでいるのでしょうか? という情報が、これが一切ない、というわけなのである。
そのうえ省エネの観点から(だと思う)シンバルだけではもったいないから、鈴とかムチとかいろんなものをがっさり書いておいて、時には「パーカッション譜」、時には「ティンパニ譜」というように、都合のいいようにまとめて書いておくわけである。こんなのは読み慣れなければとてもではないけれども、いかん。
それと、ピアノ譜の場合はともかく全体ということが常に見渡せるような仕組みになっているし、協奏曲でさえ、そうだと思う。ところがブラスバンド(たぶんオケもそうなんだろうけど)では、パートは曲のひと枝ひと枝であって、各楽器はパートの役目を果たすのが仕事なのだ。森という全体を見る必要はない、そのために指揮者がいるのである。
ところがこれは曲が頭に入っているという前提ならばともかく、いったい今どこを演奏しているのか、ということで、さまようさまよう、みんなしておもいっきり森の中をただひたすらさまようのである。ブラスバンドだから第一バイオリンのようにずっと弾いているようなパートはないし(ドラムぐらいだ)、このような状態で、パーカッションなどという目立つ楽器が入れるわけがない。
いやあ、まいりました。退散。
[ 自由演奏会inTMF に参加!]
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