Untersee-Boot

あるいは感想記として

あれこれ2020初夏

2020年07月29日 | あれこれ
相も変わらずな日が続く今日この頃。
7月は浅草演芸ホールと鈴本演芸場で、喬太郎師匠がそれぞれ主任を務めていましたので、もちろん行ってまいりました(笑)。


まずは、7月上席、雨の浅草演芸ホール夜の部3日目。

            


末廣亭と同じく、入場時にはマスクを着用して検温。
座席は一席づつ空ける、ソーシャルディスタンススタイル。

            

仲入りは1回でしたが、扉を開け外の空気を入れて換気。
空気だけでなく虫も入ってきてしまうよで、出入り口付近には蚊取り線香が置いてありました(笑)。




やなぎさんは「青春ナイン」。
やなぎさんは今までも何度か聴いてますが、古典も新作も面白い二ツ目さんです。


おしどりという初めて見る男女コンビは、アコーディオンと歌、針金細工にパントマイムという珍しい組み合わせの音曲漫才。
2017年に落語協会入会(Wikpedia参照)ということですので、わりと最近寄席に出るようになったみたいです。
針金細工のアマビエ欲しかった(笑)。


白鳥師匠は生で聴くのは初めて。
「アジアそば」という噺だそう。
配信では出来ないここだけの話もしながらの白鳥師の落語は独特で面白~い(笑)。
今まで縁がなかったのが残念。これからもっと聴く機会があればと思います。


その後は、左龍師匠の、お馴染みの「長短」などありつつ。
米粒写経の漫才も。
大学講師もしている米粒写経のサンキュータツオさんが書いた、辞書関連の本や、こんな本

         

などは読んだことがあったのですが、漫才を聴くのは初めて。
「爆笑」と「大笑い」の違いについてのウンチク等々、サンキュー氏らしい展開も面白かったですし、途中に出てきた「新明解」というワードに思わずニヤリ(笑)。
あっという間の15分でした。


そして、トリの喬太郎師匠は「へっつい幽霊」。
喬太郎師匠版はお初。
熊さんや銀ちゃんなども出てきて、知ってる「へっつい幽霊」とはちょっと違う展開に、興味深く聴いてしまいました。
幽霊は、愛嬌たっぷりなのが喬太郎師匠らしいところ(笑)。
今まで聴いたことがない噺を聴けて僥倖でした。



久しぶりの浅草演芸ホールは、客席がソーシャルディスタンスだったので、舞台が観やすくてとても快適。
ただ、お尻が痛くなるのは変わっていませんでしたが(久しぶりに浅草演芸ホールのクッション性ゼロの椅子に長時間座っていたら、お尻の痛みが1週間くらい取れませんでした・笑)。


         





続いて。
浅草演芸ホール7月上席夜の部千秋楽。


前座さんの落語やおしどりのアコーディオン漫才(ネタは3日目とほぼ同じ・笑)などがありつつ。

彦いち師匠は「熱血怪談部」という噺だそう。
この日は時間が押していたので、彦いち師匠の持ち時間は約8分(笑)。
面白かったのに最後まで聴けず本当に残念でした。(末廣亭でも彦いち師匠は時間調整で短めの高座でしたが、早い出番の時はこういうことになりがちなのかも)


その後は、さん喬師匠では初めての「長短」や、こちらも初めての市馬師匠の「芋俵」という噺。
小気味のいい話しっぷりが粋な姐さんという感じの橘之助師匠の浮世節などがありつつ。


トリは喬太郎師匠。
マクラで「今日は俺だけが楽しい落語やって終わるよ」と宣言すると、客席からは大きな拍手(笑)。
「ホントにやるよ」と言ってましたが、確かにホントにやってました(笑)。
「浅草の裏の吉原の・・」と話し始めますが、「廓噺はしないんです」と言ってみたり。
客席から小さな女の子の声が聞こえてくると、「ドラえもんの話しようか」と優しく言いますが、しばらくしてまた女の子の声が聞こえると今度は女の子に暴言を吐いてみたり(すぐに平謝りしてました・笑)
あれやこれやと爆笑のマクラを15分。
マクラだけでちょっと笑い疲れてしまいました(笑)。
で、本編は「すなっくらんどぞめき」。
生で聴くのは初めてでしたが・・・。
爆笑爆笑また爆笑(笑)。
テンション高く口演&座布団と戯れながら舞台上でのたうちまわる喬太郎師に、涙がでるほど笑い続けた20分。
笑い過ぎて頭がボーっとしてしまいました(笑)。
いや~、ホントにおもしろかったな~。

噺が終わり頭をさげたあと、「またこいよ」みたいなことを言いながら手を振っていた喬太郎師匠。
幕が降りてる間もずっと手を振り、幕と舞台の狭い隙間からも手を振っていて、最後までサービス精神満点でした。


終わってみれば、楽しかったな~という思いしか残らない(笑)、最高の夜でした。

         







7月中席は鈴本演芸場。
18日の夜の部へ。
鈴本演芸場も最前列は空け、一席づつ空けて市松模様に座るソーシャルディスタンスの客席。
マスクと検温はもちろん、お酒や食べ物の持ち込みは禁止。
お茶やお水などのソフトドリンクのみオッケーということで、他の寄席以上に感染拡大防止には気を遣ってる感じでした。

            


開口一番は、スティーブことまめ菊さん(菊之丞師匠のお弟子さん。菊之丞師匠のYouTubeチャンネルで「おい、スティーブ」(by世界の料理ショー)と呼ばれてました・笑)
「一目上がり」という演目だそうで。
ケレンのない高座でとても良かったです。


やなぎさんは「青春ナイン」。
浅草演芸ホールで聴いて以来でしたが、何度聴いても面白~い(笑)。


ダーク広和さんは、「いい手品なんですよ~」と言いながらスカーフの手品等々を披露。
陽気なマジックおじさんはこの日も健在でした(笑)。


小平太師匠は「壺算」
「あれ?計算あってるんじゃ??」と騙されそうになってしまいましたが、もちろんそんなことはないわけで(笑)。
思わず勘違いしそうになる小平太師の上手い口車に、笑いながらも感心でした。


菊之丞師匠の「幇間腹」のイヤ味な若旦那と情けない幇間に大笑いしたり、雲助師匠の「粗忽の釘」で呑気な粗忽者にも笑ったりしつつ。


彦いち師匠は「遥かなるたぬきうどん」。
先月、末廣亭で聴いた時は途中まででしたが、この日は最後まで(?)聴けて良かった~。
仲入り前の出番だったので、持ち時間もたっぷり20分。
さらに5分ほどオーバーしての熱演に、終始大笑い。
今回も「40リットルのMILLETのザック」も登場しましたし(笑)、久しぶりにたぬきうどんが食べたくなりました(笑)。



仲入りは約10分。
マスクにフェイスガード姿の従業員の方が扉などを消毒しており、キッチリ感染症対策をしてました(ビルなので窓を開けての換気は出来ないようでしたが)。



仲入り後は、翁社中の太神楽に感心。
そして、正朝師匠の小気味いい江戸弁の啖呵にこれまた感心したり(「祇園会」という噺だそう)、紙切りの二楽師匠が"Go Toトラベル"という無茶なお題も難なく切ってしまうその技に、やっぱり感心したりしつつ(笑)。



トリは喬太郎師匠。
マクラでは、コロナの話や、古今亭志ん馬師匠(二代目意地悪ばあさんだそう)の話などを約6分したあと。
本編は「小言幸兵衛」。
前半の、家主の幸兵衛があちこちで小言を言って回り、家を借りに来た豆腐屋を追い返してしまうあたりは、(色々な噺家さんで)何度か聴いたことがあったのですが、その後もまだまだ小言が続いていくことにビックリ(笑)。
う~む、もともとこんな噺だったのか!?
途中、喬太郎師匠らしいくすぐりなどもいくつかありましたが、古典の面白さを十分堪能出来て大満足。
約30分の爆笑の「小言幸兵衛」でした。



この日は、開口一番のまめ菊さんからトリの喬太郎師匠まで、全員良かったな~。
寄席の場合、途中で眠くなることもよくあるのですが(実際に眠ってしまうことも・笑)、この日は全くなし。
古典に新作に、終始大笑い。
免疫力がUPしたのは間違いなし(笑)。
行って良かった鈴本演芸場でありました(笑)。







そして、鈴本演芸場7月中席夜の部の千秋楽。

         



やなぎさんは、この日は古典の「転失気」。
くすぐりなどは最低限にしての、おもしろい「転失気」でした。

左龍師匠は「長短」
浅草演芸ホールで聴いて以来、お馴染みの「長短」でありました(笑)。

その後は、菊之丞師匠の「紙入れ」や(安定の面白さ)、扇遊師匠の「お菊の皿」(後半もりあがった・笑)などがあり、仲入り。
 

改めて客席を眺めてみたら、ソーシャルディスタンスで7~8割の入り。
老若男女の客層ではありましたが、若い女性がかなり多かったように思いました。


仲入り後。
一朝師匠は「たがや」。
江戸弁が小気味いい師匠ですが、先日代演で高座を務めた正朝師匠も、胸のすくような江戸弁の啖呵を披露してましたので、このへんは一門の伝統ということなのかも。


紙切りの二楽師匠は、"うなぎの白焼き"という無茶なお題を難なく切って客席を感心させたあと(笑)。


トリの喬太郎師匠が登場。
この日もコロナの諸々の話などがありつつ、配信やYouTubeの話も。
今後、この話をマクラでするかもしれないので詳細は控えますが、「実は〇〇のほうが好き」という話には大笑いでした。
そんなこんなの話を約10分したあと、本編はお馴染みの「夢の酒」。
やはり「夢の酒」率が高いな~と思いつつも(笑)、泳ぐようにやってくる色っぽいご新造や、健気でやきもち焼きのおはなは健在で、やはり大笑いでした。


この日は前座さんからトリの喬太郎師匠まで、全員、古典落語。
ちょっと珍しい・・かな?
ちなみに、喬太郎師匠は、10日間すべて古典だったようで。
これも希少な構成だったかもしれません。


あ、それから、鈴本演芸場では6月に無料でネット配信をしていたのですが、同時に応援チケットというものも販売してました。
1枚1000円のチケットを買うと、鈴本の500円の割引券になるということで、今回は2枚買った応援チケットを使い、2回とも500円引きで入場。

(こちらは千秋楽の入場券と応援チケットと番組表)。
            


鈴本演芸場のYouTubeチャンネルは7月末までアーカイブが無料で見れますので、まだの方は是非。




・・・そんな7月でありました(笑)。


コメント

向日葵2020

2020年07月22日 | ウンナンあれこれ

          

今日、7月22日は内村さんの誕生日じゃあ~りませんか。
56回目の誕生日、おめでとうございます。
これからも、健康に気をつけて頑張ってください。


コメント