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Untersee-Boot

あるいは感想記として

現代狂言Ⅱ 俳優座劇場 10/23 昼の部

2007年11月16日 | 現代狂言Ⅱ
初日から二週間、全国行脚(笑)を終えて帰ってきた現代狂言Ⅱを観るために、まだ陽の高い俳優座劇場へ。
平日の昼間ということもあってか、この日の客席はおばちゃん率がかなり高め(笑)。
あと、名前はよく分かりませんでしたが若手芸人らしき人たちも多数いたりして満員でした。
私の席は前から2列目のど真ん中。
俳優座劇場はコンパクトで客席と舞台が近いので、かなりの臨場感が味わえる砂っかぶりな席でした(笑)。

舞台上に組まれた能舞台は、ちょっと小さく見えたけど能楽堂と同じ大きさ・・だったのかな?
能楽堂の舞台がどれくらいの大きさだったのか分からないのでハッキリしたことは言えませんが、橋掛はかなり短くなってました。
それから、4本の柱は、80cmぐらいのところで途中からバッサリ。
そういえば、『ウリナリ』狂言部で万之丞さんが、それぞれの柱にはちゃんと意味があると言ってたっけ。
う~む、だから柱は短くても残してあるのか・・と思いつつ、短く切られ申し訳無さそうに立っている柱を見てちょっと笑ってしまいました(笑)。
ただ、短い柱のおかけで観やすくはなっていましたので、普通の劇場でやるときにはこの方が良いのかもしれません。


開演の14時。
舞台右袖から摺り足で登場した黒紋付袴姿の南原さん。
まずは、「ウッチャンナンチャンのカミカミでここまで来た方です」という挨拶でひと笑い(笑)。
その後は、客席にアンケートをとったり、狂言のレクチャー話やナベさんと島崎さんの話など、初日と同じような話をしてましたが、途中、「みなさん大丈夫ですか?構えてるよう見えますけども」と、客席に話しかけて和ませる場面も。
あと、最後の挨拶の言葉は、「愛嬌と心意気で・・」から「笑顔と愛嬌で頑張ります」に変わってました。
そんなこんなで約8分の挨拶が終わり、南原さんはまたまた摺り足で右袖に退場。


南原さんが退場するのとほぼ同時くらいに、橋掛から野村扇丞さんと山下浩一郎さんが登場して、最初の番組『二人大名』の始まり。
二週間ぶり二度目の観劇ということで、今回は3分間ジーっと観なくても最初から楽しめました(笑)。
前回は聞き逃していた、万蔵さんの「急ぎの使いに山ひとつあなたへ参るものでござる」という自己紹介の場面などもちゃんと観ることが出来、う~む、そうか、万蔵さんは急ぎの使いで山ひとつあなたへ参る途中だったのか~、と、一人納得(笑)。
さすが、二回目ともなると落ち着いて観ることが出来ます(笑)。
それから、今回は扇丞さんが前に居る大名になっていましたが、無邪気な大名っぷりが面白く、この日も思わず笑ってしまいました。
扇丞さんは、役が代わっても憎めない笑顔とトボケ具合は相変わらずです(笑)。
あと、前から2列目の席ということで、万蔵さんや扇丞さんの豊かな表情や額に光る汗も目の当たりに。
二人の大名のやり取りの間、目付柱の横で前を向いている万蔵さんもすぐ目の前で観ることが出来ましたが、文字通りピクリとも動かないその姿を見て、狂言の所作は動きがなくとも大変そうだな~、と大いに感心。
額の汗は照明の熱さだけではなく、こういう一つ一つの所作からも来てるのではないかと思いました。
あ、もちろん、起き上がり小法師で前に後ろにゴロゴロゴロゴロ、というのは、見た目どおり今回も大変そうでした(笑)。
♪がってんか~?がってんじゃ~・・と何回もやったら、これは汗をかくのも道理です(笑)。
あとは、万蔵さんが抜いた太刀の先がちょうど私の目の前に来てちょっとビビったり(笑)、二人の大名の「まず待てまず待て」「するわいやい、するわいやい」というお馴染みのユニゾンハモリ台詞(笑)、そして「あぶない!」の繰り返しに笑ったりと、前回以上に楽しむことが出来た『二人大名』でした。


続いては、ナベさんと平子君、ジョニ男さんの『一人サラリーマン』。
まずは、平子君の「このあたりの副社長でござる」という台詞でこの日も客席は爆笑(笑)。
そして、「儲かりまして笑いが止まらん」の会社が"青福"になっていて、客席はさらに大笑い。
ちょうどいい事件・・と言っては何ンですが、この舞台の設定にピッタリの偽装事件がタイミング良く起こるもんだな~、と、笑いながらも感心してしまいました(笑)。
ただ、この事件も今やちょい古い感じになってしまいましたので、赤福と同様、時事ネタは賞味期限が切れるのが早いです(笑)。
で、社長のナベさんがサングラスをかけて登場し、ご存知「待たせたな!」「サンローランの羽織り・・云々」で、こちらも爆笑。
う~む、何十年たってもこのギャグは鉄板、さすがみんなの兄貴でありました(笑)。
あ、そういえば、この日は「待たせたな!」の言い方が狂言ふうの言い回しなってたけど、初日もそうだった・・かな?
イマイチ、いや、全然思い出せませんので、とりあえず措いといて(笑)。
社長のナベさんは、「六本木のクラブは行き飽きた」「表にたくさんの花が・・」「まるで絵に描いたような松」というご当地ネタ(?・笑)を織り交ぜつつクラブで豪遊していましたが、ワキ柱の横で椅子(って言うのかな?)に座っていたナベさんの目の周りには、汗に交じって赤いラメの残りがライトに照らされてキラリンと光ってました(笑)。
あの赤と青のラメのシールは手作りだったのかな?目の周りがかぶれたりしないのかな?ってなことが少し気になりつつも(笑)、真剣な表情のナベさんに思わず見入ってしまいました。
そうこうしてるうちにジョニ男さんが登場して、「ガードル上げ過ぎ(by ジョニ男)」の大爆笑のモノマネタイム(笑)。
今回は、"時間を間違えた森進一"に代わって、"初当選当時の小泉純一郎"というのが新ネタに。
個人的には"時間を間違えた森進一"というクッダらないモノマネ(笑)が好きだったので、これが無くなってしまったのは残念でしたが、メガネを外したジョニ男さんの素顔は意外と普通だったのが分かったので良かったです(『TANE』でも素顔でちょこっと出てきましたが、能楽堂では、あれは誰だ?ってな感じでよく分かりませんでした・笑)。
その後は、ジョニ男さんから「まだやれ」と言われ、ナベさんと平子君がお馴染みの起き上がり小法師を3回やってヘトヘトになったりしつつ、『一人サラリーマン』は終了。
初日と同じく、この日もジョニ男さんの「まずせい」が妙に耳に残ってしまいましたが、それはともかく(笑)。
ナベさんの愛嬌のある悪徳社長っぷりは能楽堂で観たときと変わっていませんでしたが、狂言ふうの言い回しは初日に観たときよりも上手くなってたように感じました。
う~む、初日は緊張していただけで、本来はこのくらい出来ていた・・のかな?
真偽のほどはわかりませんが、今回はナベさんの言い回しもあまり違和感を感じませんでした。
あとは、"青福"やモノマネだけではなく、ジョニ男さんに渡すお金が30万ペソと100クルゼーロから、30円と60円になって細かい部分での手直しもあったりして、『一人サラリーマン』も前回以上に楽しんで観ることが出来ました。


15分の休憩を挟み、最後の番組は『TANE~種~』。
楽士の皆さんが登場して思い思いに音合わせ。
そして、三味線、太鼓、笛の順に奏でられる音楽で徐々に雰囲気が盛り上がる中、三味線のお姉さんの♪花とは心~ わざは種~ という歌声とともに、『TANE』の始まり始まり~。
世阿弥の霊の扇丞さんに続いて、南原さん、井川君、島崎さんが登場し、
南原 「能をつくった男、世阿弥です」
井川 「テレビ犬です」
笑いを知る男、大物狂言師の島崎万之丞先生は、舞台のいちばん前でアダモちゃんよろしく「ハ~イ!」(大笑)。
すぐ目の前で島崎さんの「ハ~イ!」を観たら理屈抜きで大笑いしてしまいました。
いや~、大物狂言師の顔は間近で見るとホントに大きいな~(笑)。
その後の「ペ~イ!」も往年のキレがありましたし、アダモちゃんはいまだ健在でした(笑)。
で、ADの石本君とカメラマンの森君、そして万蔵さんが登場し、お調子者の石本君とノリが大事な万蔵さん(笑)が二人で組み体操をしますが、今回はかなり慎重にやって見事成功。
めでたしめでたしでありました(笑)。
その後は、南原さんの独白などもありつつ、世阿弥に操られる南原さんが、島崎さんの胸をツンツンツンツン、顔をクニクニクニクニ、「チュウチュウチュウチュウ、タコかいな」「いえ、タコではありません」という、アホなやり取りでこの日も客席爆笑(笑)。
そして、「大物!狂言師!」と言ってジャンプする島崎さんの頭をタイミング良くツッこむ南原さんと見事なコケを披露する島崎さん。
う~む、相変わらず息が合ってるな~、と、この日も笑いながら感心していたのですが、その後、思いもかけないハプニングが・・・。
もう一度南原さんが島崎さんの頭を叩くのですが、「どうして私の頭をポンって・・」という台詞を言っていた島崎さんは何やら口元をモゴモゴ。
あれ?どうしたんだ?変な間だな~??と思っていると、口から白いものを取り出した島崎さんは、「差し歯が抜けたよ」(大笑)。
まさか、こんなハプニングが起こるとは!?・・でも、客席はもちろん大爆笑(笑)。
私もちょい涙を流して大笑いしてしまいました。
本番中に差し歯が抜けるなんて、元祖ハプニング王の南原さんも舞台の上でビッくらこいたと思いますが、南原さんは、「いや、変な力が出て・・」と世阿弥の霊の力に操られていたことを強調(笑)。
で、まさかのハプニングに最初は戸惑っていた南原さんでしたが、その後は笑いをこらえてました(笑)。
島崎さんは「どうして私の頭を・・差し歯もとれたよ」と言いながらも芝居を続けようとしますが、石本君は笑いながら「大丈夫ですか?」(笑)。
そんな思わぬハプニングに大笑いしつつ、でも、まだこの場面はしばらく続くしこの後どうするんだろう?と思っていたら、島崎さんは「このあとの流れが・・」「どうして差し歯が・・」と言って笑いを取りながらも、抜けた歯を左袖に仕舞って芝居を続行。
ただ、いかんせん歯抜けの大物狂言師ですから、何をやっても威厳が無い・・いや、元々威厳は無いのですが(笑)、とにもかくにも、世阿弥の霊の「変な力」のお陰でてんやわんやのCM撮影になってました(笑)。
あ、でも、

石本 「出来ないんですか?」
島崎 「私は大物狂言師!」

という繰り返しは、タイミングも間も良くて大笑いでしたので、ハプニングだけではなく本来の芝居のほうも面白かったです。

そんな大物狂言師たちが引き上げていったあとは、逆らわず争わずが信条のカメラマンの森君が「行きまょ行きましょ」とポーズを決め、世阿弥・南原さん連れてテレビ局を案内。
最初はゆっくり摺り足で歩いていた南原さんが急に早足になったり(笑)しながら、舞台上をテレビ局に見立ててあちこちへ。
この場面、台詞はなく舞台上にも何も無いのですが、一生懸命ジェスチャーで説明している森君と、物見遊山な南原さんを見ていたら、あら不思議、能舞台がテレビ局に見える・・ような気がしました(笑)。
いや、でも、この場面は音楽にのせてダイジェストっぽっく演出され、説明的過ぎなくて良かったです。
で、世阿弥の南原さんは、メイク室で自分の顔にショックを受けたり(笑)、床にバン!と膝をつく舞を舞って「イッタ~イ」と言いながらも「大丈夫」と強がってみたり(笑)しつつ、モニタ殿に挨拶。
初日は、モニターに映っていたのは神田うのの結婚式と政治家の謝罪会見でしたが、この日は浪速の弁慶の試合と青福の謝罪会見に変わってました。
そして、「HK(一人で見学)してください」と言われた世阿弥・南原さんは、楽屋で相方の井川君に「初心忘れるべからず」「この地の花は珍しきなれど、どこか固く小さいものばかりじゃ」とお説教(笑)をしつつ、「スベればクビ、秘すれば花!」というギャグを聞いて夢の中へ。
夢の中では、世阿弥・南原さんの謡に続いて、世阿弥の霊の扇丞さんも♪花とは心~ 種はわざ~。
南原さんはその歌声にのせて華麗な舞を披露。
そこへ、平子君や石本君などの現代狂言オールスターズ(笑)が登場、さらに、音阿弥・万蔵さんもやってきてみんなで舞&ダンスを踊って大騒ぎ(笑)。
この日も、南原さんと万蔵さんのダンスに客席から手拍子、二人のタンゴの決めポーズではやんやの拍手。
そして、平子君や石本君たちのダンスも大盛り上がりでした。
♪花とは~心~ わざは~種~~ と歌いながら踊っていた現代狂言オールスターズのダンスは、みんな息が合っていて、これは狂言じゃなくてミュージカルだっけ?と一瞬勘違いしそうになりました(笑)。
で、目が覚めた世阿弥の南原さんは、「夢をみておった。ずいぶん疲れる夢じゃ」(笑)。
確かに、この夢はかなり疲れたことでしょう(笑)。
そんなお疲れの世阿弥・南原さん(笑)は、カメラマンの森君に、すべては寿福延長のため・・「人の心を和らげ、生命を豊かにするということじゃ」とアドバイス。
この場面、初日に観た時は手拭いを出すとこぐらいしか憶えていませんでしたが、笑わしたあとにこんな良いこと言ってたのか~、と、一人納得してしまいました(笑)。

そうこうしているうちに、万蔵さんたちが舞台に登場し、お待ちかねの巻き戻しの場面へ(笑)。
島崎さんは、ちゃんと差し歯を入れ直しての登場でしたが(笑)、2倍速の巻き戻しでヘロヘロになって、「俺は今日はもう差し歯も取れるし散々だな」(笑)。
そんな島崎さんを見て、こらえきれずに笑ってしまう南原さん、そして、万蔵さんは「じゃ、差し歯が取れるとこ巻き戻してみようか」という無理難題の指示(大笑)。
これには島崎さんも「出来るはずないでしょう」と言うしかありませんでした(笑)。
その後も、島崎さんはコマ送りをやって「どんだけ~!」なことになったり、自分で「カット!」の声を出して、石本君から「自分でカットっていうのはやめましょう」とツッこまれたり(笑)していましたが、石本君の「後ろの二人が休んでますんで・・」という言葉で、今度は南原さんと井川君も巻き戻しをやるとこに。
島崎さんは「休ませてやれよ」と言いますが、もちろんお構いなし。
「3倍速エンドレスで回るとこやって」という万蔵さんの指示に、南原さんは「えっ!?」という顔をしながらも、回って回って回って回って回って・・・。
回り終わって立ち上がった南原さんと井川君はフラフラ、足元がおぼつかず倒れる南原さんと、うずくまって頭を抱えている井川君でしたが、万蔵さんは「おもしろかった~」(笑)。
う~む、万蔵さんはホントに楽しんでます(笑)。
で、今度は登場から全部巻き戻し、という指示に、南原さんは「今回舞台が少し曲がってるから・・」と言いながら井川君と打ち合わせ。
それを見ていた石本君が「南原早くしろよ!」とツッこみますが、南原さんではなく島崎さんが「お前、事務所の先輩だろ!」と言って、石本君の頭を扇でパチン(笑)。
南原さんは世阿弥の霊が乗り移ってることになってますので、南原さんが石本君にツッこむのは難しそうな感じでしたが、それを察しての島崎さんの扇でのツッこみは、さすが大物狂言師、いや、さすがベテラン芸人でありました(笑)。
あ、あと、この日は石本君が島崎さんから扇で頭を叩かれる場面が4,5回あったと思いますが、石本君はどれもいい音をさせてツッこまれてました(笑)。
で、全部巻き戻しはお約束どおり(笑)3回目で見事成功し、客席からは大きな拍手。打楽器の和田さんも舞台上で拍手をしてました(笑)。

そんなこんなで、今回も大爆笑のうちに巻き戻しの場面は終了。
そして、敏腕ディレクター万蔵さんの「やっぱり前に撮ったのでいいや」という言葉に一同引き上げようとしますが、森君からの「撮りなおしたい」という提案に、全員でもう一度企画会議からやり直すことに。
"風姿花伝"について聞かれた大物狂言師の島崎さんは、「やっぱりフウシかな・・」「カデンならやっぱり山田電気が・・」ってなことを言いながら(笑)、一同は退場し、舞台上に残った世阿弥の南原さんと森君。
森君は橋掛の途中で世阿弥・南原さんの方を振り返り、深々と一礼。
世阿弥・南原さんは右手と左足を上げる「行きましょ行きましょ」のポーズをし、それを見た森君は"寿福延長"の手拭いを出して頭に鉢巻。
世阿弥・南原さんはそっと右手を差し出し、それに促されるように森君が退場。
この場面、台詞はひと言もないのですが、二人の心の声が聞こえてきたような気がしたのは錯覚・・かな?(笑)
いや、確かに、「ありがとうございました」という森君の言葉が聞こえてきましたし、世阿弥・南原さんの「こちらこそ、ありがとう」という声も、私には聞こえました(笑)。
そして、南原さんがそっと右手を差し出した時は、「さ、行かれよ」という声も・・・。
声が聞こえたかどうかはとりあえず措いとくとして(笑)。
森君が退場すると客席からは大きな拍手。
南原さんと森君の無言の芝居が心に響く、ちょっとジーンとくる名場面でした。

最後は、世阿弥の霊が離れた南原さんと井川君が、もう一度頑張っていくことを誓いつつ退場し、世阿弥の霊も舞を舞いながら退場。
そういえば、世阿弥の霊の扇丞さんは、最初から最後まで出ずっぱりで、しかも途中からはず~っと正座をしてたはずなのに最後の舞も華麗だったな~。
う~む、足が痺れたりしないのかな?(笑)
南原さんが「膝、イタ~イ」と言っていた(笑)床にバン!と膝をつく舞も当たり前のように決めてましたし、橋掛では「行きましょ行きましょ」のポーズも決め、さらにこの日は何度も片足ジャンプをしてサービス(笑)。
これぞ狂言師、というところを最後の最後に観せてくれた扇丞さんでありました。

楽士の皆さんの音楽にのせてのカーテンコールは、能楽堂とは違い、舞台のいちばん前で出演者の皆さんが横一列に並んでいましたが、ちょっと狭かったようで、かなりギュウギュウでした(笑)。
2回のカーテンコールの後、南原さんが一人で出てきて「話をする予定ではなかったんですけど」と挨拶。
その後、万蔵さんも呼んで二人で話をしていましたが、南原さんは、万蔵さんが鏡の前で「ピヨピヨ」(ベルトのバックルから出るハト時計)の練習をしていてビックリした、という話を披露(笑)。
それに対して万蔵さんは、「何ごとも全力でやらないと」とのこと。
う~む、この姿勢があっての重要無形文化財なんですね~(笑)。
あとは、万蔵さんの「アドリブも覚えてきて・・」という話や、「夏の暑いときからクーラーの無いところで稽古して・・」「終わりが近づいてだんだん寂しくなってくる」という話もありつつ、南原さんと万蔵さんが懐からエコバック出し、客席に投げていましたが、南原さんの投げたバックはずんのヤスさんがキャチしてました(笑)。
で、これでカーテンコールは終わりかと思ったら、楽士の皆さんがタンゴの曲を演奏し始め、いったん袖へ帰っていた南原さんが、「え~、やめてよ~」というような笑顔で楽士の皆さんをの方を見ながらもう一度登場。
万蔵さんも登場して二人で手に手をとってタンゴを踊り、最後はもちろん決めポーズ(笑)。
客席からの大きな拍手なか二人は退場。
最後は、楽士の皆さんも「行きましょ行きましょ」のポーズを決めて退場(笑)。
終演は16時30分でした。


二週間ぶり二度目の観劇でしたが、やはり監督コントでは大笑い。
しかも、この日は大物狂言師のハプニングつきで、何が起こるかわからないナマの舞台の面白さも十分堪能してしまいました(笑)。
それから、初日に観た時とは違い、真面目な場面も落ち着いてジッくり観ることが出来ました。
なかでも、南原さんと森君の別れの場面は良かったな~。
台詞は無いのに二人の心情が良く伝わってきた・・いや、台詞が無いからこそ、逆に二人の気持ちが伝わってきた感じです。
深々と礼をする森君に、南原さんが「行きましょ行きましょ」のポーズで答えるとこなどは、言葉にすると野暮なやり取りになってしまいますが、笑わせて軽~い感じに。
でも、しっかり心に残る場面になってました。
二人の心の声が・・と、前述しましたが、大袈裟ではなくホントに声が聞こえてきたような気がした名場面でありました。
あと、テレビ犬こと井川君の空回りギャグ(笑)も、切ない感じが面白く、ちょっと笑ってしまいました(笑)。

それから、前回の感想記では書き損ねてしまいましたが、楽士の皆さんの演奏はこの現代狂言に欠かせません。
最初の音合わせから徐々に雰囲気を盛り上げ、しっとりと笛の音を聞かせたかと思ったら、巻き戻しや早送りの効果音も難なく表現(笑)。
そして、カーテンコールも楽士の皆さんの演奏のお陰で大いに盛り上がり、客席からは大きな手拍子。
あ、それから、南原さんが嫌がっているにもかかわらず(笑)、カーテンコールでもう一度南原さんと万蔵さんのダンスが観れたのも、楽士の皆さんのお陰でありました(笑)。
そんな楽士の皆さん、この日は最後に「行きましょ行きましょ」のポーズを決めていましたが、三人ともちょっとフラつき気味でした(笑)。
う~む、このポーズ、意外と難しいのかも。
扇丞さんがピタっと決めるのは当然としても、南原さんと森君も微動だにせずキッちりポーズを決めていましたので、このへんは夏の暑い時からの練習の成果ということなのでしょう。

ということで、この日は大笑いあり、ちょっとジーンくる名場面ありで、初日以上に楽しんで観ることが出来ました。
それに、初日とは違い、変な心配をすることもなくリラックスして観ることが出来ましたし(笑)、とにもかくにも、大いに満足して帰途に着いたのでした。



ってな感じの、10/23の昼の部の公演でありました。
今回は感想だけ書くつもりでいたのですが、何やかんやで長~くなってしまいました。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました(笑)。
レポ(のようなもの)は、前回の感想記で書きそびれたことと、この日の印象に残った場面を中心に書いていますので前回以上に端折ってしまいました。
それから、記憶違いで間違っているところがあるかもしれませんが、そのへんは併せてご容赦を。



現代狂言Ⅱ 俳優座劇場 10/24 千秋楽に続く・・・予定ですが、いつになるかは未定です(笑)。


コメント

現代狂言Ⅱ 国立能楽堂 10/9 夜の部 (Vol.2)

2007年11月02日 | 現代狂言Ⅱ
・・・Vol.1からの続き。


最後の番組は、『TANE~種~』。
出演は、お笑いコンビ世阿弥が南原さん、敏腕ディレクターが野村万蔵さん、大物狂言師が島崎さん、アシスタントディレクターがドロンズ石本君、カメラマンが森君、お笑いコンビ世阿弥のもう一人にイワイガワの井川君、世阿弥の霊が野村扇丞さん、そして、ひろみちお兄さんが佐藤弘道さん。
あらすじは、お笑いをやめようと思ってる売れない芸人の南原さんに世阿弥の霊が乗り移り、CMの撮影現場は大騒ぎ。南原さんに乗り移った世阿弥の霊は、カメラマンの森君にテレビ局を案内されて興味津々。そして、森君に「すべては寿福延長のため」という言葉を残し去って行く。それを聞いた森君、世阿弥の霊が乗り移っていた南原さんはそれぞれ自分がやりたいことは何かを考え・・・。

15分の休憩時間が終わるころ、舞台上に楽士の皆さんが登場して音合わせ。
一曲演奏して雰囲気が盛り上がったところで、笛の音とともにお面をつけた白い衣装の人が舞を舞いながら登場。
ん?これが南原さんなのか??でもちょっと感じが違うな~・・と思っていたら、白い衣装の人は舞台の後ろに下がり、南原さん、井川君、島崎さんの三人が橋掛から登場しますが・・・。
南原さんは金ぴか衣装、井川君は犬のかぶりもの、そして、笑いを知る男・大物狂言師の島崎万之丞さんは「ぺ~イ!」(大笑)。
なんじゃこりゃ?何やってんだ?と思っていたら、石本君が登場し、テレビ局のCM撮影をしてるんですよ~ という丁寧な状況説明。
う~む、このへんが狂言の便利なところと言いますか、分かりやすいところです(笑)。
この後の、南原さんの「夢と現実の二重生活にも疲れ、バイト先からは正社員にならないかと誘われているので引退しようと思っています。相方の井川にはこの撮影が終わったら言うつもり・・」という独白の場面でも、扇で床をパンと叩くと舞台上はストップモーションになって南原さん以外の人は動きが止まっていましたが、これも狂言の演出方法なのかな?
う~む、またまた狂言初心者の私にはよくわかりませんが、良く出来た演出だな~、と感心してしまいました。

そうこうしてるうちに、敏腕ディレクターの野村万蔵さんが出てきますが、肩からピンクのカーディガンをかけ頭にはサングラスという、とてもわかりやすい業界人になって登場の野村監督(笑)。
しかも、「こんばんは、じゃなくてこんにちは、時間まちがえちゃった」と、『一人サラリーマン』でのジョニ男さんのモノマネネタを入れたりして、登場早々ものすご~く軽い感じのディレクターになりきっていて大笑い。
その後も、万蔵さんは軽い口調で「ノリが大事」と言って石本君と組み体操をしたり(この日はあまり上手くいかずにちょい失敗してしまいましたが、万蔵さんは「この舞台はすべりやすいな~」と上手いアドリブを飛ばしてました・笑)、腰のあたりで「クルック~」とハト時計(?)をやってみたりと、コント初挑戦とは思えない、さすが重要無形文化財の万蔵さんでありました(笑)。
そんな野村監督の気まぐれ指示が飛ぶなか、カメラマンの森君の独白もありつつCM撮影を再開しますが、最初に登場した白い衣装の人・・世阿弥の霊が南原さんの周りをウロウロ。
CM撮影中にもかかわらず、世阿弥の霊に操られる南原さんは、大物狂言師の左胸をツンツンツンツンツツンツン(大笑)。
そして、大物狂言師の顔をクニクニクニクニクニ、大物狂言師は「チュウチュウチュウチュウチュウ、おれはネズミか?」、南原さんは真顔で「いや、ネズミではありません」ってなやり取り(笑)。
ベタと言えばベタですが、客席大笑い、もちろん私も大笑いしてしまいました(笑)。
あと、島崎さんが「大物!狂言師!」と言いながらジャンプしてるときの、南原さんのツッこみのタイミングと島崎さんのこけ方は秀逸でした。
いや、ホントに、笑いながらも大いに感心してしまいましたから(笑)。
ここらへんは、重要無形文化財じゃないけどさすが長年お笑い芸人をやってる二人だな~という感じでした(笑)。

で、世阿弥に乗り移られた南原さんは、「そわかし世阿弥でござりまする」と口調まで一変し、野村監督のことを「ライバルの音阿弥だ」ってなことを言ったりして、舞台上は大騒ぎ。
撮影は中断されて野村監督はじめ一行が引き上げるなか、なぜか歴史に詳しい(笑)カメラマンの森君だけが残り、世阿弥の南原さんを連れて「行きましょ行きましょ」とノリノリのポーズを決めて(笑)テレビ局を案内することに。
ここで、9日、10日だけ出演の佐藤弘道さんがひろみちお兄さんとして登場しますが、橋掛でいきなりバック転をして客席は大盛り上がり(笑)。
この後の、みんなで踊る場面でも、ひろみちお兄さんは退場するとき舞台から橋掛に飛び込み前転をして、客席からは拍手喝さいでした。
ひろみちお兄さんは2日間だけしか出演しないので、ストーリーとはあまり関係ないとこでしか出てきませんでしたが、ちょっとの出番でも、出オチとハケオチ(とは言わないか・笑)で客席を沸かせるあたりは、さすが元NHKの体操のお兄さんでありました(笑)。

その後、神田うのの結婚式や政治家が謝ってるテレビを珍しがって見ていたり、テレビのモニターのモニタさんに挨拶(笑)をする世阿弥に、森君からは「KY(空気読めない)だな~」。
で、「HK(一人で見学)してください」と言われた世阿弥は楽屋に帰ってひと眠り。
(この前に自分の顔を見て「岩地に目鼻を・・云々」というのがあったかな?)
そこへ相方の井川君が登場し、これからも頑張っていこうよ、というようなことを言いますが、南原さんの世阿弥は寝たまま。
持ちネタの「スベればクビ!秘すれば花!」というギャグをやっても起きてこない南原さんを気遣いつつ、井川君は楽屋から出て行きますが、「秘すれば花」という言葉を聞いて、世阿弥の南原さんは夢の中へ・・・。
夢の中では、南原さんが♪花とは心~ わざは種~ と、謡(って言うのかな?)を歌いながら舞を舞いますが、堂に入っていてかなりいい感じでした。
声も良く出ていたように思いましたし、う~む、これぞ、現代狂言初代家元(by 森浩美さん・笑)の華麗な舞でありました(笑)。
そんな世阿弥・南原さんの舞を見て、平子君やジョニ男さん、石本君、森君、井川君などが総登場で「幽玄じゃ、幽玄じゃ」と大絶賛(笑)。
そこへ、ライバル音阿弥・万蔵さんが登場して舞を披露し、平子君たちから「珍しや、珍しや」とこれまた絶賛される中、万蔵さんからダンス勝負(笑)を挑まれた南原さんは、社交ダンスのスタンダードの舞を披露(笑)。
で、いつの間にかタンゴっぽい曲になったと思ったら、南原さんと万蔵さんがペアを組んで踊り、最後は二人で決めポーズ(大笑)。
パンフレットに、[ダンス指導・二ツ森亨、由美]とお二人の名前が載ってましたので、今年も踊るんだろうな~と予想はしていましたが、やはり社交ダンスを踊ると盛り上がりが違います(笑)。
南原さんの社交ダンスが始まると、客席からは、待ってました的な拍手が起こっていましたし(笑)、とにもかくにも、大盛り上がりの舞&ダンスでありました。
そんな盛り上がりの中、平子君たちも♪花とは心~わざは種~ と歌いながら踊りだし、いつの間にか南原さんと万蔵さんもその輪に中に入って踊りますが、カメラマンの森君に起こされて夢から覚める世阿弥の南原さん。

目が覚めた世阿弥の南原さんは、今やっている仕事に疑問を持つ森君に、「すべては寿福延長のため」とアドバイス。
じゅふくえんちょう?ん???と思っていたら、世阿弥・南原さんは、懐から"寿福延長"と書いた手拭いを出し、森君&お客さんのために丁寧に説明(笑)。
う~む、これまたわかりやすい演出でした(笑)。
そんなやり取りをしてるところへ、野村監督はじめ一行が戻ってきてCM撮影再開。
ところが、野村監督からは「今まで撮ったとこを巻き戻してみようか」という、わけのわからない指示(笑)。
あまりにも唐突で強引な展開にちょっと笑ってしまいましたが、それはそれ、細かいツッこみはとりあえず置いといて(笑)。
あ、それから、この"巻き戻し"というのは、その昔ドリフがやってたような記憶が・・違ったかな?
う~む、イマイチ思い出せないので、これもとりあえず置いといて。
まずは2倍速で巻き戻し・・もろちんVTRではなく実際に巻き戻しを演じていきますが、島崎さんはそれだけで早くもヘロヘロ(笑)。
「お前は時津風親方か!」「これは一種のかわいがりか?」ってな時事ネタで石本君に文句を言いいますが、万蔵さんからは「今度はスローで」という指示を出され、「監督、アドリブは無しですよ」と泣きを入れていた島崎さん(笑)。
この泣きの言葉は台本だと思いますが、台詞とは思えないほど実感がこもっていて大笑いしてしまいました。
ヘロヘロになった島崎さんの「どんだけ~!」な巻き戻し(笑)が終わると、今度は「こっちも巻き込んで・・」と、それまで舞台上見ていた南原さんと井川君にも巻き戻しの指示を出す万蔵さん。
南原さんは「え?」ってな顔をしつつも、井川君と共に指示通り2倍速で巻き戻しをしますが、万蔵さんは「つまんねーな」とあっさり(笑)。
さらに、「スローで」という指示を出しつつ途中でストップモーション、南原さんや井川君は苦しそうな表情、万蔵さんは大喜び(笑)。
万蔵さんは勝手気儘というかノリノリというか、とにもかくにも、コント初挑戦を大いに楽しんでた感じでした。
で、今度は「全部巻き戻してみようか」という万蔵さんの指示に、南原さんと井川君は橋掛のほうを見たりして舞台上で何やら内緒話(笑)。
石本君から「そこ、打ち合わせしない!」というツッこみがありつつ(笑)、南原さん、井川君、島崎さんの三人が、登場してからCM撮影の演技までをすべて2倍速(3倍だったかな)で巻き戻ししますが、後ろ向きに早足でちょこちょこ歩きながら橋掛ではついつい後ろを見てしまう島崎さんに「カット!」の声(大笑)。
石本君から「前を向いて下さい」とツッこまれ、今度は思いっきり前、いや、後ろを向いて(笑)橋掛を退場していく島崎さん(笑)。
かなりわかりやすいボケですが、そんな島崎さんを観て大笑いしてしまいました(笑)。
で、最後は、三人揃って巻き戻しの場面を見事成功させ、客席からはやんやの拍手でありました。

そんなこんなの大騒ぎが終わると、敏腕ディレクターの万蔵さんは「やっぱり前に撮ったのでいいや」と言い出し、撮影を切り上げてみんな揃って引き上げようとしますが、カメラマンの森君から「撮りなおしたい」という発言が。
石本君からは「何言ってんだよ」と冷たくあしらわれますが、大物狂言師は「やろう」、南原さんと井川君も「俺も」「俺も」と森君のもとへ。
それを見ていた石本君は、え~と数は4対2で向こうの方が多いし・・みたいな感じで見比べて、そそくさと南原さんたちのもとへ。
一人残された万蔵さんですが、さも当然という感じ(笑)で「やるよ」と言って撮りなおしが決定し、もう一度会議をするために一行は退場。
森君は退場するときに"寿福延長"の手拭いで鉢巻をして、世阿弥の南原さんに一礼。
みんながいなくなった後、南原さんのもとから世阿弥の霊が去っていき、知らずに踊っていた世阿弥の舞の後遺症に気づいて「あ、膝が痛い」と言ったりして(笑)、我に返った南原さん。
そして、相方の井川君には、「この撮影が終わったら・・ネタつくろう」と言い、これから先もお笑い芸人を続けていくことに。
で、「誰もいない。でも誰かいた?」と、世阿弥の霊の名残りを感じつつ、南原さんは井川君とともに退場。
最後は、世阿弥の霊が登場の時と同じく舞を舞いながら退場しますが、橋掛では右手と左足を上げる「行きましょ行きまょ」のポーズを決めてひと笑い(笑)。
大きな拍手のなか『TANE』は終了したのでありました。

楽士の皆さんの音楽と、客席からの手拍子にのって出てきた出演者一同のカーテンコールは計2回。
最初は、出演者全員で一列になって挨拶。
2回目はコンビでそれぞれポーズをとりながら挨拶をしてましたが、南原さんと万蔵さんは、お笑いコンビ世阿弥のギャグ「スベればクビ、秘すれば花!」をやってました(笑)。
出演者の皆さんが退場してもまだ手拍子が続く中、21時24分終演。


今回の『TANE~種~』はコント色がかなり強くなっていて、巻き戻しの場面などは、王道の監督コントをやっていたという感じです(笑)。
万蔵さんはさすがにメガホンは持ってませんでしたが(笑)、とにもかくにも爆笑&爆笑でした。
それから、「寿福延長」という言葉とともに語られる真面目な部分は・・・。
正直、あまりにもメッセージがストレート過ぎて、観ててちょっと恥ずかしくなってしまいました(笑)。
なので、この日の南原さんと森君、井川君とのやり取りは、よく憶えてません(笑)。
ただ、俳優座劇場で観たときはこれらの場面の印象がちょっと変わったのですが、それについては、また後日の感想記で。

あと、今回の『TANE』では、出演した人全員の持ち味がよく出てました。
万蔵さんは舞にダンスに監督にとすべてノリノリでしたし、島崎さんはさすがの大物狂言師っぷり(笑)。
そして、意外にも、と言っては失礼ですが、石本君も回し役で頑張ってました。
南原さんは、世阿弥に乗り移られた後の狂言の言い回しも堂に入ってましたし、華麗な舞も披露して、現代狂言初代家元(by 森さん)の名に恥じない活躍(笑)。
ただ、こと笑いに関して言うと、南原さんの印象が少し薄かったかも(大物狂言師と本物の大物狂言師のインパクトが大き過ぎたというのもありますが・笑)。
もちろん、南原さんが笑いをとってる場面も多々ありましたが、ちょっと物足りなくも感じました。
南原さんは『TANE』の脚本にかかわり、演出も手がけているだけに、出演者全員の持ち味をだすことを考えた結果こういう演出になった・・のかな?
う~む・・・。
全体的に見れば面白かったですし、南原さんだけ目立つのもどうかと思いますので、その辺は痛し痒し・・ちょっと言葉の使い方が違うような気もしますが(笑)、とまれ、そのありたがファンの欲目として少し気になってしまったところでありました。

あとは、毎度のことではありますが、南原さんは間違えずに出来るのか・・という心配をしていたのですが、まったくの杞憂。
親バカが過ぎました(笑)。
ただ、そんな親バカ心で客席にいたので、この日はちょい緊張しながら観てしまい、舞台を心から楽しむ余裕がなく、それだけが唯一の心残りでした(笑)。



ってな感じの、現代狂言Ⅱの初日でありました。
この日の公演は1ヶ月近く前だったということもあり、記憶がかなり曖昧なので、感想と併せて書いたレポ(のようなもの)はかなり端折ってしまいました。
記憶違いの部分もあるかと思いますが、そのへんはご容赦を。
それから、書いてる途中で字数制限を越えてしまったので2つに別けてUPしたのですが、ちょっと読みにくくなってしまいました。
これまたご容赦を。




現代狂言Ⅱ 俳優座劇場 10/23,24 に続く・・・予定(笑)。


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現代狂言Ⅱ 国立能楽堂 10/9 夜の部 (Vol.1)

2007年11月01日 | 現代狂言Ⅱ
去年に引き続き、今年で二回目の現代狂言。
旗揚げ公演がものすごく面白かっただけに、今年はどうなんだろう?という期待と不安が微妙に入り混じる中、夕闇迫る国立能楽堂へ。

この日の客席は、スーツ姿のサラリーマンや若い女性、お年寄りや外国人、それから、見るからに業界人らしき人の姿もあったりと、文字通り老若男女で満員でした。
私の席は正面4列目の左のほう。
舞台も橋掛も良く見え、柱もさほど気にならないけっこう良い席でした。


開演の19時。
切戸口から摺り足で登場した黒紋付袴姿の南原さんは、開口一番「元気ですか!」(笑)。
南原さんは、「言う予定ではなかったんですけども、言いたくなってしまいました」と、ちょっと照れたように笑いながら言ってましたが、国立能楽堂の舞台ということもあってか、全力ではなくちょっと控えめな「元気ですか!(by 猪木)」だったのが可笑しくて、ちょっと笑ってしまいました(笑)。
そんな思いつきの言葉で客席をつかんだ南原さん(笑)の挨拶は、去年より全体的にリラックスした感じでした。
まず、狂言を初めて観る人は?現代狂言を初めて観る人は?たまたま来た人は?という客席へのアンケート。
この日は、狂言も現代狂言も初めて観るという人が8割くらいで、たまたま来たという人も何人かいたみたいです(笑)。
そして、とにかく笑ってください、笑うと免疫力が高まります、狂言の勉強はパンフレットをよく見れば大丈夫、狂言の言い回しは現代とは違うけど3分間ジーっと観てください、600年前と同じものを観れるというのは考えてみれば贅沢、日本人の笑いの感性を感じて・・等々、狂言についてのちょっとしたレクチャー話などがありつつ、今回初参加のナベさんと島崎さんの話へ。
自称みんなの兄貴、他称アトラクションの副支配人のナベさんは「舞台の上でコーラの一気飲みしてもいいのかな?」、島崎さんは「裸で黒く塗ったらダメかな?」ってなことを言っていたそうで(笑)。
コーラの一気飲みで家を建てたナベさんですから(笑)、能舞台でも見てみたかったですが、南原さんは「ダメです」と言ったとのことでした(笑)。
それから、重要無形文化財の野村万蔵さんがコントに初挑戦するのでそれも見所ですという話もあり、最後は、愛嬌と心意気で頑張りますのでよろしくお願いします、という言葉で南原さんの約9分間の挨拶は終了。



最初の番組は、『二人大名』。
出演は、使いの者が野村万蔵さん、大名は野村万禄さんと野村扇丞さん。
あらすじは、二人の大名が野遊びに行く途中、たまたま通りかかった使いの者に太刀を持たせようとしますが、二人の大名にからかわれた使いの者は腹を立て、太刀を抜いて二人に犬や鶏のマネなどをさせ・・。

1年ぶりに観る狂言だったので、はじめは狂言独特の言い回しに慣れず戸惑いながら観ていたのですが、南原さんの言うように3分間ジーっと観ていたら、アラ不思議、いつの間にか野遊びに行く大名のやり取りが分かってくるじゃあ~りませんか(笑)。
で、♪太郎冠者~~と悪ふざけする大名や、万蔵さん演じる使いの者に脅されて「やるわいやい、やるわいやい」とユニゾンでハモってる二人の大名(笑)など、随所で笑ってしまいました。
なかでも、野村扇丞さん(この日は後ろにいた大名でした)のトボケっぷりが良かったな~(笑)。
万蔵さんから裃をよこせと言われ、扇丞さんが「さいぜんから(渡そうと)待っている」と言うとこなどは大笑いでした。
あと、万蔵さんの「まずせい」の繰り返しや、二人の大名が「あぶない」と何度も言うとこなども、繰り返しで来ると分かっていても面白く、う~む、さすが600年の歴史の狂言という感じでした(笑)。
そして、「ビョービョー」と鳴く犬や、扇を持って「コッケー!」というトリのマネ、さらに、♪京に~京に~・・・♪がってんか~?がってんじゃ~ の起き上がり小法師のマネなどは、笑いながらも、狂言は体育会系なんだな~、と感心してしまいました(笑)。
今回の『二人大名』は、去年の『萩大名』のようにホントに庭や萩があるんじゃ・・と思わせるような場面はありませんでしたが、繰り返しのギャグ(笑)もあったりして、おもしろく観ることが出来ました。



続いての番組は、『一人サラリーマン』。
出演は、社長がナベさん、副社長にエネルギーの平子君、そして、サラリーマンにイワイガワの岩井ジョニ男さん。
『二人大名』を現代に置き換えた、現代ふうの狂言。
あらすじは、社長と副社長がクラブで遊んでいるところへ、物を運ぶくらいしか能がないサラリーマンが会社の裏情報が書き込まれたCDファイルを届けに来ますが、モノマネをやらされたりしてバカにされるサラリーマン。CDファイルを届けに来たはずがご褒美を貰いそのまま帰ろうとするサラリーマンに、社長は慌てて「CDファイルを渡せ」と言いますが、サラリーマンから「CDファイルが欲しければモノマネをしろ」と言われ、社長と副社長はモノマネをするハメになり・・。

まず、橋掛から登場した平子君が、「このあたりの副社長でござる」と自己紹介をして、客席は爆笑(笑)。
狂言ではお馴染みの、「このあたりの・・」という台詞ですが、続けて「副社長でござる」と狂言ふうの言い回しで言われると、そのアンバランスさが可笑しくて思わず笑ってしまいます。
それに、平子君の発声や所作は、本物の狂言師?という感じで堂に入っており、それがまた面白さを倍増させてます。
で、このあと「(会社が)儲かりまして笑いが止まらん」と言ってたけど・・・何の会社だったかな??
ただ単に「会社」と言ってただけのような気もしますが・・・う~む、思い出せませんので、とりあえず措いといて。
続いて、副社長の平子君から「もうし、もうし、社長」と呼ばれ、社長のナベさんが橋掛から遅れて登場しますが、な、なんと、サングラス姿(笑)。
もしや例の台詞が出るのか・・と思っていたら、やはり言ってくれました、「待たせたな!」(大笑)。
そして、「サンローランの羽織、BIGIの袴、福助の足袋、丸井のカード」というお馴染みのギャグも、もちろん披露(笑)。
「福助の足袋」というギャグが、まさかこれほどはまる場所がこようとはナベさんも思ってなかったろうな~(笑)。
で、サングラスを外したナベさんの目の周りには赤と青のラメまでちゃんと貼ってあり、客席はさらに爆笑、つかみはオッケーのナベさんでありました(笑)。
ただ、この後のナベさんはというと・・・。
所作はけっこう様になっているのですが、狂言ふうの言い回しがな~んか変。
現代に置き換えた狂言というより、狂言のパロディーをやってるような感じになってました。
やはり、600年の歴史をものにするのは一朝一夕では難しいのか・・とも思いましたが、そこは愛嬌と心意気で頑張る現代狂言。
ナベさんの心意気は十分伝わってきましたので、あまり細かいことは言いっこなしということで。

社長と副社長が、檜の柱もある千駄ヶ谷のクラブ(笑)で豪遊していると、「このあたりのサラリーマンでござる」の岩井ジョニ男さんが、♪ちょっと一杯のつもりで飲んで~ とご陽気な歌を歌いながら登場。
スーツにネクタイ姿のジョニ男さんですが、クラブに入る時はなぜか「ずか、ずか、ずかずかずか」とノコギリで戸を切ったりして、随所に狂言の所作を入れてました(笑)。
そういえば、クラブに入る時は、ナベさんもジョニ男さんも「やっとな」と言ってたけど、これも昔からある狂言の言い回しなのかな?
狂言初心者の私にはよく分かりませんが、「やっとな」という言葉を聞いて、不覚にもちょっと笑ってしまいました(笑)。
で、クラブにやって来たジョニ男さんは、副社長の平子君や社長のナベさんからさんざんからかわれ、大爆笑間違いなしのモノマネ(笑)をやることに。
まずは、合宿所で自分のいちご牛乳を飲んだ後輩を叱るトシちゃん(笑)。
「104って書いてあるだろ、これ、トシって読むんだよ」という、微妙に古くて微妙に似ているモノマネに、意表をつかれて大笑いしてしまいました(笑)。
続いては、時間を間違えた森進一。
「こんばんは、森進一です。あ、時間間違えた、こんにちは・・」。
・・・ただそれだけです(笑)。
最後は、トイレを我慢する柴田恭平。
「関係ないね」とは言ってたけど、「タカ・・」とは言ってませんでした(笑)。
で、モノマネタイムが終わると、ジョニ男さんは30万ペソのお小遣いを貰ってご満悦。
そんなジョニ男さんを見て思いっきりコケてたナベさんと平子君(笑)は、そのまま帰ろうとするジョニ男さんを慌てて呼び止めますが・・・。
ここから、『二人大名』をなぞったやり取りになっていきますが、「あぶない」や「まずせい」の繰り返しは、分かっていても面白いな~。
それに、太刀の代わりにCDで手を斬るマネをするのが何ンともアホらしくて大笑い(笑)。
あと、「お前、今当たったぞ」というアドリブふうの台詞や、「羽織りを渡せ」と言われて最初は知らん顔してるナベさんなど、『二人大名』にはない台詞ややり取りも入っていて、さらに笑ってしまいました。
で、ナベさんと平子君は、犬や鶏だけではなく、合宿所で後輩を叱るトシちゃんや、時間を間違えた森進一のモノマネ、そして、起き上がり小法師もやるハメになりますが、

渡辺  「起きゃあがりは大変だよ」
ジョニ男「だからせい」

ってなやり取りも(笑)。
起き上がり小法師を、おそらく何十回も練習したであろうナベさんの台詞には実感がこもってました(笑)。
♪京に~京に~ の歌と客席からの手拍子にのせ、舞台の前へ後ろへとゴロゴロ転がっていたナベさんですが、3回目で「もうこれくらいに・・」という泣きがはいり、起き上がり小法師は終了(笑)。
最後は、ジョニ男さんに100クルゼーロのお金を渡し、CDファイルはナベさんと平子君の元へ。
大笑いしながら「バカじゃバカじゃ」と言いつつ退場する二人。
ジョニ男さんも大笑いしたあと、懐から別(本物)のCDファイルを客席に掲げて見せ、大団円(?・笑)で『一人サラリーマン』は終了。

『二人大名』と『一人サラリーマン』、どちらも最後の場面があっけない感じもしましたが、それはともかくとして。
二つを続けて観るとどちらもよく分かっておもしろさ倍、さらに倍で笑ってしまいました(笑)。
平子君は相変わらずの狂言師っぷりを発揮(笑)していましたし、ナベさんは起きゃあがりで奮闘(笑)。
いや、ナベさんは慣れない狂言の所作と言い回しで大変だったと思いますが、愛嬌がある悪徳社長で良かったです(笑)。
それから、ジョニ男さんが、それまでとは打って変わって堂々と「まずせい」と言っていたのがおもしろく、この言葉が妙に耳に残ってしまいました(笑)。



『現代狂言Ⅱ 国立能楽堂10/9 夜の部 Vol.2』に続く・・・。


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余談あれこれ

2007年10月26日 | 現代狂言Ⅱ
現代狂言Ⅱの感想は、鋭意執筆中、いや、鋭意執筆準備中ですので(笑)、その前に余談をあれこれと。
千秋楽の舞台を観終わった夜は、♪花は心~ わざは種~ という楽士の皆さんの歌声が頭の中でリフレインして離れませんでしたが(笑)、♪わざは種~ は漢字だと、♪態は種~ と書くようで。
"態"とは、"芸。能の演技・技術の総称。姿態や職業を意味する用例もある。"(日本古典文学全集『風姿花伝』より)
"態"でも"技"でも同じような意味ですが、♪技は種~ だとイマイチしっくりこないな~、と思っていたので、一人納得してしまいました(笑)。
とはいっても、♪態は種~ だと読みにくいので、これからこの漢字を使うかどうかは悩むところです(笑)。
ちなみに、"わざとらしい"という時にも"態とらしい"と書くみたいです。
・・・どーでもいい話でした。失礼しました(笑)。

ここで、先日書き損ねた話をひとつ。
千秋楽の舞台でも島崎さんが少し触れてましたが、23日の昼の公演で、南原さんから頭をポンと叩かれた島崎さんの差し歯が抜けてしまうハプニングがあり、会場は大爆笑でした(笑)。
パンフレットによると、この日は平成19年度文化庁芸術祭参加公演だったようで。
もしかして文化庁のお偉いさんとかも観に来てたのかな?
そんな公演で差し歯が抜けるとは、ハプニング王南原さんも顔負けのハプニングを見せてくれた島崎さんです(笑)。
差し歯が抜けるのがまさか演出ということはないと思いましたが、もしかしたらその後の公演でも抜けることがあるかもしれないと思い、一応書かずに措いときました(笑)。
で、大物狂言師の差し歯が抜けた時、頭を叩いた南原さんは、ちょっとうろたえ気味で「変な力が出て・・」と言ってましたが、すぐに、歯抜けの島崎さんを見て笑いをこらえてました(笑)。
その後の巻き戻しの場面では、ちゃんと歯を入れ直して何ごともなかったように出てきた島崎さん。
でも、万蔵さんからは「じゃ、差し歯がとれるとこ巻き戻してみようか」という無理な指示(笑)。
万蔵さんは、この日のカーテンコールの挨拶で「アドリブも覚えてきて・・」と言ってましたが、差し歯ネタをすぐアドリブでいれてくるあたり、う~む、さすが重要無形文化財という感じでした(笑)。

ところで、現代狂言Ⅱは内村さんも観に行ったようで。
花を出しつつ観に行くところが内村さんらしい・・かどうかは分かりませんが(笑)、ユーリン~、熱海~、そして今回の現代狂言Ⅱと、なんだかんだ言って内村さんは南原さんの出てる舞台をよく観に行ってるな~。
あ、でも、去年の現代狂言の話はラジオで興味無さそうに聞いてたっけ(笑)。
内村さんのやる舞台を南原さんも観にいくのかな?というのが少し気になったりしますが、お互い観に行くだけではなく、今度はウンナン二人揃った舞台をやって欲しいと思う今日この頃です。

それから、昨日の『ラジオビバリー昼ズ』で、高田文夫さんが現代狂言Ⅱを観に行ったという話をチョこっとしてました。
島崎さんの「ペイ!」を観て、「だめだこの人と思ったけど可笑しかった」と笑いながら言ってました。
あと、南原さんについては「ナンチャンはいろんなことやるよな」というようなことを早口で少しだけ話してました(笑)。


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♪花は心~ 技は種

2007年10月24日 | 現代狂言Ⅱ
俳優座劇場で行なわれた、現代狂言Ⅱの千秋楽の舞台を観てきました。
いや~、笑った笑った(笑)。
千秋楽ということもあり、出演者のみなさんはもちろん楽士の人たちもノリノリで大いに盛り上がっていましたが、中でも万蔵さんがアドリブ飛ばす飛ばす(笑)。
巻き戻しの場面では、万蔵さんのアドリブの指示で島崎さんはヘロヘロ、南原さんも標的になり、回って回ってフラフラに(笑)。
と思ったら、今度は楽士の人たちにまで無理難題の指示を出す、敏腕ディレクターの万蔵さん(笑)。
そんな万蔵さんに、石本さんが思わず「先生」と言っちゃうハプニングもあったり、南原さんは、この人なに言うの?ってな顔で万蔵さんのことを見ていたりと(笑)、とにもかくにも、大笑いで大盛り上がりの千秋楽でした。
最後は大きな拍手と手拍子の中、21時39分終演。
現代狂言Ⅱがこれで終わってしまうのはかなり名残惜しいですが、カーテンコールの挨拶では、南原さんが「来年も新しい演目で・・」ということを言ってましたので、それを楽しみにしたいと思います。
詳しい感想などは、また後日に。

ところで、開場の少し前に、俳優座劇場の前で谷村新司さんを見かけましたが、今回の舞台を観に来てたのかな?
客席では確認できませんでしたので間違っていたら悪しからずですが、もしかしたら谷村さんも観に来ていたのかもしれません。


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また行ってきました

2007年10月23日 | 現代狂言Ⅱ
俳優座劇場で行なわれた、現代狂言Ⅱの昼の部へ行ってきました。

     
(俳優座劇場(写真右)は、都営大江戸線・六本木駅の6番出口(写真左)の目の前ですから迷うことはないと思いますが、大江戸線は地下7階を走っていますので地上に出るまで5分近くかかってしまいます。大江戸線をご利用の方はご注意を)

平日の昼ということもあってか、おばちゃん率がかなり高かった客席でしたが(笑)、カーテンコールは通常の2回の他に南原さんの挨拶と万蔵さんの挨拶、そして、二人のダンスもあったりして、いい感じで盛り上がっていた2時間30分の舞台でした。
『TANE~種~』では、ハプニング(もしかして演出???・笑)があり客席は爆笑、私も涙を流して大笑いしてしまいました(笑)。
あと、ハプニングといえば、カーテンコールで南原さんが投げたエコバックを、客席で普通に観ていた(笑)ずんのヤスさん(飯尾さんも隣で観てました)がキャッチして、舞台上で南原さんは「あ、ずんのヤスのところにいってしまいました」と言ってました(笑)。

今回は、前から2列目のど真ん中の席だったので、舞台を見上げるような感じで首がちょっと痛くなりましたが(笑)、南原さんの舞や笑いをこらえる姿(笑)をすぐ目の前で見れたり、演者のみなさんの額の汗やナベさんの顔に残っていた光るラメまでよく見えたりして(笑)、臨場感たっぷりで楽しめました。
で、カーテンコールの挨拶では、万蔵さんから「(千秋楽が近づいて)だんだん寂しくなって・・」という言葉があり、ホントに寂しいというか名残惜しいですが、明日の千秋楽の舞台も観に行く予定でいますので、大いに楽しみたいと思います。

あ、それから、ロビーには、フジTVの吉田マー君、バナナマン、『Get』、『スポドリ』等々、いろいろな人からの南原さん宛の花が飾られていましたが、一番目立つところに内村さんの花がド~ンと飾られてました(笑)。


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今年も行ってきました

2007年10月09日 | 現代狂言Ⅱ
国立能楽堂で行なわれた、現代狂言Ⅱへ行ってきました。
詳しい感想は、すべての公演が終わってから書きたいと思いますが、南原さんは華麗な舞を披露したり、ナベさんや島崎さん、佐藤弘道お兄さんもそれぞれの持ち味(謎・笑)を出していたりで、あれやこれやと楽しい舞台でした。
あと、野村万蔵さんがコント初挑戦とのことでしたが、どんな感じだったかは、こちらも観てのお楽しみということで(笑)。
それから、タイムリーな時事ネタなどもけっこう入っていましたので、この先の公演では、そのへんはちょっとづつ変わっていくかもしれません。

あ、それから、客席には、ホーキング青山さんや、エレキコミックのもじゃもじゃ頭の方の人(名前が分かりません、すみません・笑)、そして、テレ朝の夕方のニュースで解説をやっている轡田(くつわだ)さんが夫婦で観にきてました。
何で轡田さん?と思ったのですが、パンフレットを見ると、「寿福延長」書・轡田隆史、と書いてありますので、その関係かもしれません。


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