Untersee-Boot

あるいは感想記として

あれこれ2020初春

2020年01月22日 | あれこれ
年が明け、2020年も寄席にちょこちょこ行ってきましたので、そんな話をあれこれと。

         

まずは1月11日、末廣亭正月二之席で初笑い。
おめでたい席では恒例の、笑組の南京玉すだれや、小猫さんの初春のウグイスの鳴きマネなどありつつ。
喬太郎師匠は、お馴染みのマクラ(海外旅行なんてやめたほうがいいというアレ・笑)のあと、「たらちね」をさらりと約10分。
大笑いを残し、あっという間に去っていきました(笑)。



仲入り後は、正月らしく獅子舞があり。
続いて、小三治師匠が登場。
末廣亭の正月二之席は、小三治師匠がトリを務めるのが恒例でしたが、今年は仲入り後の出番。
たっぷり噺を聴きたかったけど、お元気そうな姿を見れたのは良かったです。
ちなみに、この日は通常の興行のあとに深夜寄席があり「喋ってる場合じゃない」「顔見せということで」、フランク永井さんの話のあとに、小三治師匠がいちばん好きだという「公園の手品師」の一番を歌い、約7分で退場。
落語を聴けなかったのは残念でしたが、師匠の低音の美声を聴けたのは僥倖でした(笑)。
(小三治師匠は「フランク永井さん、知らないでしょ?」と言ってましたが、フランク永井さんはもちろん、師匠が歌ってた「公演の手品師」も、歌い出したら普通に知ってて自分でもビックリでした・笑)


その後。
さん喬師匠はこの時期らしく「時そば」。
そして、トリの市馬師匠は「妾馬」。
お二人とも、誠実な人柄が出た噺になっていて、笑いながらも感心でした。

         





1月15日は、鈴本演芸場正月二之席の中日、夜の部へ。

         

マジックのダーク広和さんは、いつもはジャケットを着てますが、この日は正月らしく和服姿。
でも、「この手品良いんですよ~」という陽気な喋りは変わらずでした(笑)。


文蔵師匠は「手紙無筆」。
この噺は何度か聴いてますが、強面の文蔵師匠が可愛らしくもあり(笑)、今回も大笑いで面白かったな~。
それから、噺の途中で突然大きな声で話し「寝てる客がいたから起こしたんだよ」というやりとりがあったのですが、ネタではなくこの日は本当に寝てる人がいて、場内爆笑(笑)。
そして「(開口一番で登場した)小傳次にはこういう芸当は無理」という言葉にも爆笑でした。
(開演してすぐに寝てる客がいたのですが、寝るのはともかくイビキかくかね)


ロケット団の漫才も大笑い。
二人は、おぼんこぼんさんの弟子だったのか~、と感心しつつ。
師匠たちをネタにした話にも爆笑でした(笑)。


百栄師匠は「寿司屋水滸伝」
この噺、喬太郎師匠が口演してるのを、某Tubeで聴いたことがあったのですが、百栄師版は初めて。
喬太郎師版とは一味も二味も違う感じで面白かったです。


菊之丞師匠は「天狗裁き」
上品かつテンポの良い語り口の菊之丞師匠。
くるぞくるぞとわかっていても思わず笑ってしまい(笑)、流石でありました。

            

仲入り後は、末廣亭に続き鈴本でも、小猫さんが動物モノマネ。
モノマネだけではなく、独特のテンポの喋りも面白い小猫さん(笑)。
この日もモノマネに感心しつつ、合間の喋りに大笑いでした。


そしてトリは、お目当ての喬太郎師匠。
マクラでは、海外逃亡したゴーン被告へ「ふざけんな!」と一吠えしたり(笑)。
ゴーン被告の長い記者会見を見たけど、〇〇かと思った、というここだけの話があったり(笑)。
その後は、PASMOを落としたという話をけっこう長くしていたのですが、途中「昨日、文七元結45分やったから、今日はいいでしょ」「ひどいの、カミカミで」「人情噺は・・」という話など、爆笑のマクラを約13分。
マクラだけでちょっと笑い疲れてしまいました(笑)。
で、本編は「路地裏の伝説」。
生で聴くのは初めてでしたが、笑いと郷愁が入り交じる喬太郎師匠らしい噺。
爆笑しながらも、こみあげてくる切なさを感じつつ・・。
大いに笑い、大満足で家路についた夜でした。



         





そして、1月20日は、鈴本演芸場正月二之席の千秋楽へ。

文蔵師匠は、この日は「桃太郎」。
この噺、すご~く懐かしいな~。
聴くのは中学生のころ以来なので、ウン十年ぶり(笑)。
当時、ラジカセを買ってもらい色々なものを録音することに凝っていたのですが、その中には落語も。
誰の口演なのかは忘れてしまいましたが、「桃太郎」もテープに録り何度も聴いた記憶が・・。
他に、「まめや」という噺や(これも誰の口演だったかな?)、五代目古今亭今輔師匠の「お婆さん三代記」という噺など、テープに録ってよく聴いていましたが・・・何もかも皆なつかしい、です(笑)。
ちなみに、文蔵師匠の「桃太郎」は、私の記憶の中の「桃太郎」とほぼ同じ。
生意気な金坊の話しっぷりを聴いて大笑いしながら、生意気な中学生だった頃の自分が蘇りました(笑)。


ロケット団の漫才はこの日も大笑い。
中日とは微妙にネタを変えていましたが、爆笑なのは変わりませんでした。
(ロケット団はテレビなどでもっとフィーチャーされていい漫才師だと思うけどな~)


菊之丞師匠は「片棒」。
マクラでケチな人の小噺を約10分立て続けに披露したあと、本編も約10分。
テンポよく進む話に大笑いでしたが、今回も時間が短く途中までだったのが本当に残念でした。



仲入り後。
小猫さんの今まで聴いたことがないヌーのモノマネに感心しつつ(笑)。


トリは、喬太郎師匠。
楽日に喬太郎師匠がよく言う「千秋楽は気持ちが自由・・」という話が今回もあり(笑)。
マクラでは、駅を擬人化した話に大爆笑。
喬太郎師匠の地元の池袋の自虐ネタは、愛情の裏返しということでいいのかな?(笑)
あとは、最近、埼京線に乗り入れをした相鉄線。そこに乗り合わせた人の話でも、また爆笑。
そうこうしてるうちに、喬太郎師匠から「マクラだけで持ち時間の3分の2が過ぎました」との言葉があり、場内拍手(笑)。
で、やおら羽織の紐をほどこうとしますが、「ここから本題に入ると思ったでしょ」「もう一度結び直そうかな」と言うと、場内はさらに爆笑。
この日もマクラだけで、ちょっと笑い疲れてしまいました(笑)。
なんだかんだで20分ほどのマクラのあと、本編は「夢の酒」。
またまた「夢の酒」。「夢の酒」率めちゃくちゃ高いな~とも思いましたが、考えてみたら去年の6月以来なので、お久しぶりねという感じも(笑)。
(「夢の酒」の時はいつも同じマクラでしが、今回は全然違ったので、そんな新鮮さもありましたし)
色っぽいご新造と、やきもち焼きのおはな。
ご新造はより色っぽく、おはなは、よりやきもち焼きになってたような気もしましたが(笑)、今回も大笑いの「夢の酒」。
終演時間は20時47分で、予定より7分ほど伸びましたが、もちろん無問題。
この日も、冷たい夜風に気持ちよくあたりながら、笑顔で家路についた、そんな正月二之席でありました。


            



コメント

子年

2020年01月01日 | あれこれ
明けましておめでとうございます。

更新が滞りがちにもかかわらず、昨年は贔屓にしていただき、ありがとうございました。
おかげ様で、ブログを始めてから15度めの正月を迎えることが出来ました。
無愛想なブログですが、今年もよろしくお願いいたします。

2020年が、ウンナンの二人にとっても皆さんにとっても、良い一年でありますように。


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