カンムリワシ、ワシは名ばかり、言うばかり

20年前探せばカンムリワシがいて、10年前そこにはカラスがいて、いま両方ともいません。よって最近ではそれ以外の話題に。

西日本の異様な洪水

2017年07月07日 07時31分48秒 | 科学(気象)

2017年台風3号が

梅雨真っ只中の日本を西から東へ足早に立ち去ったかと思っていると、相当ひどい降雨が西日本でみられました。

九州の福岡県朝倉市の降雨を気象庁サイトから引用しました。 

朝倉 2017年7月5日(1時間ごとの値)
時 降水量(mm)
 1   0.0
 2   0.0
 3   0.0
 4   0.0
 5   0.0
 6   0.0
 7   0.0
 8   0.0
 9   1.5
10   0.5
11   4.0
12  17.5
13  88.5
14  46.5
15  67.5
16 106.0
17  22.5
18  22.0
19  44.0
20  59.0
21  33.5
22   0.5
23   2.0
24   0.5

これから分るように朝倉では

  • 午前中ほとんど雨が降らなかった(降雨0.0mmとは言っても小雨が降っていることがありますが・・・・・・)
  • 午後になっていきなり強烈な豪雨(50mm/hほど)が8時間ほど続き
  • 夜10時にはピタリと降り止んだ

まさに「ゲリラ豪雨」といったところです。

しかもBS日テレ 2017/07/06によると、関東では荒川で取水制限があったとのこと。

つまり

  • 時間限定・地域限定での豪雨
  • 離れた地域では雨が降らない

ひょっとして「異常気象」なのかも知れません。

ただし

安易に「異常気象」とすべきではないという意見もあります。

せいぜい100~200年程度の人類による気象観測で「異常気象」とすることが人間の傲り・奢り(おごり)であり、こんな気象の変化は「通常のこと」なので「異常気象」とは言えないかも知れないからです。

Wikipediaでは「異常気象」を次のように記しています。

気象庁では、「過去30年の気候に対して著しい偏りを示した天候」を異常気象と定義している。世界気象機関では、「平均気温や降水量が平年より著しく偏り、その偏差が25年以上に1回しか起こらない程度の大きさの現象」を異常気象と定義している。

10年以上前のことですが、タクシーの運転手が

50mm/h を超すと、もう運転できません

と言っておりました。

多分、車の前窓のワイパーが往復する間に、新しく雨が降り積もり、前方の視野が確保できなくなるのでしょう。もちろんそれほど降れば、傘など持てず歩行さえ困難になることでしょう。

私たちはテレビで、悲惨な光景を見せつけられるのですが、それにはこういった実体があったのです。 

さてさて、皆様はどう思われますか。


藤井聡太の対局

2017年07月07日 06時26分53秒 | 将棋

将棋、藤井聡太の対局(C級2組)を生で視聴しました。

  • 昨日 2017/07/06 にインターネットabemaTV(GOLD)で生中継されたのは「藤井聡太(先手)-中田功」
  • 朝から夜の10時過ぎまでの熱戦が生中継され続けたのです。
  • そもそも順位戦C級2組の対局が生中継されることは異例で、これも間違いなく昨年プロデビューした中学生藤井聡太の影響(藤井効果)でしょう。サッカーで言えば、「J2~J3」が生中継されるのに似ているでしょうか。
  • 2~3年前までNHKが、名人戦7番勝負と竜王戦7番勝負の2日にわたる対局を、それぞれ朝夕1~2時間ほど生中継しており、普通は生中継の中で「投了の瞬間」が入らないため、それを含めて録画し深夜になって10分ほどで放送していました。
  • しかし今では無料のテレビ生中継がなくなったのです。(有料チャンネルはあるらしい)
  • その後、インターネットによる生中継が始まり、画質は相当悪いのですが無料で中継を視聴できるようになりました。 

かつてのNHKでの解説では・・・・・・

  • そもそも雲の上の存在であるタイトルホルダーとそれへの挑戦者の戦いであり、解説者たちは、かれらに敗れた人たちがほとんどでした。
  • 従って、どうしてもかしこまったよそ行きの解説で、結果論だけをなぞることが多く、しかも時間が限定されていました。

しかし藤井聡太のインターネットでの生中継では

  • プロ棋士の解説者はすべて藤井聡太より年上(なぜならば全プロ棋士で藤井が一番若い中学生)
  • 画質は悪いものの、長時間(12時間)にもわたる対局の生中継ですから、交代で出てくる解説者(それも多くは20歳台か)がその人なりを遠慮なく形式張らずに出している
  • このおかげでしょうか、対局者の昼食や夕食のサンプル写真が公開され、対局者のみならず解説者などプロ棋士の日常生活の一部が語られるようになり、とても好ましい変化です。 

なによりも今回の中継で感じたことは

  • 対局相手である中田功の読みの深さが、これでC2級かと思わせ、さすがにプロだと再認識した次第です。
  • 後手中田が、得意の三間飛車から先手藤井聡太の居飛車穴熊へ端攻めを決行し、ほとんど勝ちを収めそうだったのを、受けに受けた藤井聡太が最後に逆転勝ちしたため、先日佐々木勇気に敗れて29連勝に終わったとはいえ藤井聡太のすごさを、改めて知った次第です。 

最近のスポーツのテレビ中継でも確かに変化が見られます。

卓球バドミントンでも、長いラリー(打ち合い)が見られるようになり、初めてそのすごさが分かり始めました。

これにはテレビカメラの操作が向上したことが関係しています。バレーボール・野球・ゴルフ中継などでは、まだカメラをフラフラと動かしておりイマイチですが。

2~3回の打ち合いで勝負が付いた時代から大きく変わり、受けの手法が発達したため、長く続くようになったのでしょう。いわば力の差を見せつける時代から、好勝負の時代になってきたと言えます。

メディアの取りあげかたにもよるのでしょうが

プロの発展と称してプロ同士のもたれ合いが表に出始めていやな感じを受けることがありますが、中学生プロ藤井聡太4段が登場したことで、それが一変しました。

しかし私は

  • 藤井聡太の登場がきっかけとなった
  • プロ棋士たちがコンピュータ将棋にほとんど負け始めたため、従来のもたれ合いが通用しなくなり、プロ棋士たちが生き残るために何をすべきかを考え始めた

これが間違いなく時代を動かしつつある、そうとらえています。

さてさて、皆様はどう思われますか。