シリアでの「化学兵器被害」に関して対立が続いています。
- シリア政府軍(大統領アサド政権側)を支援するロシア
- 反政府軍を支援しているアメリカ有志連合
シリア大統領の意向とは言え、シリア問題が実質的にはアメリカとロシアの対立なんでしょう。これは北朝鮮問題が実質的にはアメリカと中国の対立であるのと似ています。
どちらもアメリカに関係していますが、そこへ登場したのが、なんでもオバマに反対する新「米大統領トランプ」でした。ご承知の通りトランプは
- ロシアを理解しようとする方向をみせ
- 中国には、北朝鮮問題もあり比較的厳しい
姿勢をみせております。まぁ何を言い出すか分らない人ですから、これさえあてになりませんが。
折しも習近平(中国)が訪米中で、すでに第1日目の会談が始まったようです。〔2017/04/07 08:00現在〕
シリアの「化学兵器被害」の話に戻りますが・・・・・・
- アメリカの主張
シリア政府軍が、化学兵器を使った
各国の声明
アサドの化学兵器使用はオバマのせい(トランプ)
何でも日本のせいにする韓国、何でもオバマのせいにするトランプ。似てますね!
WHOが調査開始(NHK 2017年4月6日)
まだどこが使ったかを決めておらず、調査を開始した段階ですが、ロシアやシリア政府なら「公平とは言えない」国連の調査結果が出ても否定し続けることでしょう。
ちょうど「証拠などいつでもねつ造できる」と信じている中国・韓国が示している「フィリピンが提訴した仲裁裁判所の判決」に対する態度と同じですが、ロシア・中国・韓国が「ウソ八百を許さないとする決意を欠く」国家群であるのは、実に奇妙な一致ですね。
ただし前にもシリア政府に化学兵器使用の疑惑があったことを忘れてはいけないようです。
- ロシアの主張
ただし、2017/04/07のニュースでいう、プーチンが「無条件のアサド支持」から「条件付きの支持」に回ったらしいこと、トランプが今までオバマに徹底的に反対してきたシリア空爆に反対する立場から大きく変わってきた、のが正しいとするならば、この主張もアサドの提供した情報の虚しい受け売りのようにも思われ、怪しくなってきます。
と互いに譲りません。〔2017年4月6日 ニューズウィーク〕
「いずれの側も明確な証拠を出せないまま」なので
私としては、ややシリア政府が化学兵器を使用したのではないかとする疑いに傾いているとはいえ、どちらを信用すべきか、まだ躊躇しているのが今(2017/04/07)の段階です。
さてさて、皆様はどう思われますか。