浮き沈み世の常なりしかいつぶり
かいつぶり一つ沈めば次々と
写真はネットより
ひねもすを湖に風ありかいつぶり
東京にぬくもりを見る鳰
このあたりの者でござるとかいつぶり
NHKの「俳句王国」を楽しみにみている。今日の放送の兼題は「かいつむり」「鳰」でした。下の三句は多選句である。
このごろ「かいつぶり」が見れなくなっている。渡り鳥ではないが何処にいるのだろう。ネットでは「全国の池や湖沼、川などにすんでいる。八ケ岳の1,400メートルほどの池でも見たことがあるので、飛ぶのもじょうずなんでしょう。たくみに潜水し、小魚やエビなどを食べる」とあった「浮き沈み」が上手いんだろうなと思う。特に「東京にぬくもりを見る鳰」が好きな句です。作者は、あの殺伐とした東京のビル林の中のどこか小さな池で「かいつぶり」を発見し、まだまだ東京には、ぬくもりがあるんだと感じたのでしょう。