北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

令和六年度四月期 陸海空自衛隊主要行事実施詳報(2024.04.13-2024.04.14)

2024-04-12 20:24:10 | 北大路機関 広報
■自衛隊関連行事
 第二世代戦車である74式戦車が完全に姿を消して第三世代戦車以降の戦車だけが揃ったものの戦車数が減っている寂しい初めての春です。

 第8師団創設62周年記念北熊本駐屯地祭、4月14日に予定されています。西部方面隊唯一の機動師団として即応機動連隊を隷下に置くと共に全国に先駆けて20式小銃の配備を開始した師団の記念行事です。師団には西部方面戦車隊の10式戦車も平時配備されていますので、16式機動戦闘車や19式装輪自走榴弾砲とともに大きな展示が行われるもよう。

 第12旅団創設23周年記念相馬原駐屯地祭、4月13日に開催されます。旅団は第12ヘリコプター隊にCH-47輸送ヘリコプターやUH-60JA多用途ヘリコプターを装備すると共に、旅団改編によりもともと2000年に廃止された戦車大隊はそのままですが第12偵察隊は第12偵察戦闘大隊へ拡大改編され、16式機動戦闘車が配備されることとなりました。

 陸上自衛隊幹部候補生学校創設70周年記念前河原駐屯地祭。4月14日に挙行されます。福岡県久留米市に所在する幹部候補生が功は陸上自衛隊の幹部自衛官養成を一手に担う教育部隊です。創設70周年という節目であり、記念式典と共に観閲行進と装備品展示が行われるほか、音楽演奏では地元中学校高等学校との合同演奏なども実施されるとのこと。

 八戸駐屯地創設68周年記念行事、4月13日土曜日に挙行されます。第4地対艦ミサイル連隊と、かなり縮小されていますが第2対戦車ヘリコプター隊、再編成された第5高射特科群、第9師団隷下の第9施設大隊や第9後方支援連隊と第9飛行隊等が駐屯しています。第4地対艦ミサイル連隊は射撃中隊1個という寂しい編成ですが、再編予定もあります。

 郡山駐屯地創設71周年記念行事、4月14日に予定されています。駐屯地には第6師団隷下の第6高射特科大隊と東北方面特科連隊第1大隊と第3大隊などが駐屯している。東北方面特科連隊は第6特科連隊と第9特科連隊を再編し編成した部隊ですが、特科連隊の名にふさわしい4個大隊編成は一応維持出来ている部隊、FH-70榴弾砲を装備しています。

 令和6年神町駐屯地さくら一般開放、4月13日から4月22日にかけて実施されています。装備品展示などが実施されるわけではなく、師団祭までの観桜一般公開となっていますが、神町駐屯地には駐屯地広報センターが置かれていまして、此処から退役した74式戦車などが余生を送る保存展示地区までが0900時から2000時まで、ライトアップで公開される。

 多用途支援艦ひうち新潟岩船港一般公開、4月14日に執り行われます。新潟県村上市の岩船港、多用途支援艦ひうち母港は舞鶴基地となっていまして輸送や訓練支援から哨戒任務や災害派遣など地裁ながら様々な用途に対応する艦です。一般公開は日曜日のみで午前の部は0900時から最終受付1120時、午後の部は1315時から最終受付が1520時とのこと。

 砕氷艦しらせ横浜港山下埠頭一般公開、4月13日と14日に開催されます。土曜日の一般公開は1300時から1600時までとなっていまして、日曜日は0900時から1200時までの一般公開、土曜日は午後のみで日曜日は午前中のみが一般公開、尚日曜日には1030時から音楽演奏が行われるほか、1115時から南極観測に関する乗員の講話もおこなわれるもよう。

 水中処分母船1号沖縄石垣港一般公開、4月13日と14日に予定されています。場所は石垣港第一岸壁となっていまして、事前予約等は不要で自由に見学できます。時間は土曜日が1300時から1600時までで受付終了は1600時まで、日曜日には0900時から1200時まででこの日は1145時に受け付け終了、水中処分母船は機雷を狩る水中処分員の母船です。

■駐屯地祭・基地祭・航空祭

・4月13日:八戸駐屯地創設68周年記念行事
・4月14日:郡山駐屯地創設71周年記念行事
・4月13日:第12旅団創設23周年記念相馬原駐屯地祭
・4月14日:陸上自衛隊幹部候補生学校創設70周年記念前河原駐屯地祭
・4月14日:第8師団創設62周年記念北熊本駐屯地祭
・4月13日-4月22日:令和6年神町駐屯地さくら一般開放
・4月14日:多用途支援艦ひうち新潟岩船港一般公開
・4月13日・14日:砕氷艦しらせ横浜港山下埠頭一般公開
・4月13日・14日:水中処分母船1号沖縄石垣港一般公開

■注意:本情報は私的に情報収集したものであり、北大路機関が実施を保証するものではなく、同時に全行事を網羅したものではない、更に実施や雨天中止情報などについては付記した各基地・駐屯地広報の方に自己責任において確認願いたい。情報には正確を期するが、以上に掲載された情報は天候、及び災害等各種情勢変化により変更される可能性がある。北大路機関
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ウクライナ情勢-ウクライナ軍ロシア国内複数空軍基地を無人機攻撃,ロシアは180企業を接収

2024-04-12 07:01:41 | 国際・政治
■防衛情報-ウクライナ戦争
 この種の無人機は攻撃成功率というよりも戦力分散の強要としての機能がありそうですが、日本の場合はこの種の無人機を開発するのか対策のみ講じるべきか如何に取り扱うべきなのか。

 ウクライナ軍はロシア国内複数の空軍基地を無人機攻撃した、ISWアメリカ戦争研究所4月5日付戦況分析によれば、ウクライナ軍当局の発表を分析、攻撃は4月4日から4月5日にかけて実施されたとしていて、これによりクラスノダール州クライ飛行場、サラトフ州のエンゲルス空軍基地、ロストフ州のモロゾフスク空軍基地の航空機を破壊したという。

 戦果はTu-95戦略爆撃機3機とSu-25攻撃機2機に損傷を与え、6機の航空機を破壊し8機を損傷させたとしています。この情報についてロシア国防省も4日に無人機攻撃を受け50機を迎撃したと発表しました。一方、ロシア軍もウクライナの発電設備などを攻撃、防空能力は弾薬不足により低下しており結果、火力発電所の80%が損傷しているとのこと。

 ロシア軍は度重なるウクライナ軍無人機攻撃を受け、国家歳入の主柱である石油関連施設などを破壊されており、しかし防空砲兵部隊を広範に配置する事で無人機を防ぐ努力を積み重ねており、自爆型無人機は旧式の23mm機関砲などでも迎撃可能となっていますが、しかしそれは同時に占領地の野戦防空などを引抜く必要に迫られることはたしかでしょう。
■防衛情報-ウクライナ戦争
 ロシアは日ロ関係を含めて2022年以前まで戻り関係を再構築する事は既に放棄していると理解すべきなのでしょうか。

 ロシアは180の企業を国家管理下へ接収した、4月5日のイギリス国防省ウクライナ戦況報告によれば、2022年のロシアウクライナ戦争開戦後、特にロシア国内で事業網を展開する外資系企業などの現地法人などを接収しており、これにはロシア国外在住ロシア人の企業なども優先的に接収されているという。これは115億ドル規模の接収となったもよう。

 企業接収の背景には、プーチン政権は国内の政権支持基盤となるモスクワ市居住者やサンクトペテルブルク居住者に対して資源を再分配する事が一つの目的とされます。プーチン大統領は今年2月の施政方針演説で、ロシアウクライナ戦争に勝利するには新しい国家主義エリート層が必要であるとしており、その為に115億ドルが流用された可能性がある。

 外資系企業を接収したもう一つの目的にはもう一つ、ロシア国内に欧米各国との経済的結びつきを低下させる事も目的とみられていますが、結果論としてロシアはこの戦争の終戦後にも外資投資先としての重大なリスクを生む事となります。一方、接収という手段は国防費の増大に対して戦費確保へこれらの企業収益を期待しているという側面もあるもよう。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする