北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【日曜特集】第7師団創設56周年記念行事(14)第72戦車連隊の観閲行進と内地戦車部隊(2011-10-09)

2022-07-31 20:00:16 | 陸上自衛隊 駐屯地祭
■90式戦車部隊を眺めつつ
 本日千歳市では航空自衛隊千歳基地航空祭が三年ぶりに盛大に行われたとの事ですが日曜特集は同じ千歳市の東千歳駐屯地祭です。

 第7師団祭、この行事を撮影した2011年当時は流石に2020年代を見通す事は出来ませんでしたが、2018年に再訪した際には第71戦車連隊へ10式戦車が配備開始されていました、しかしそれ以上に予測出来なかったのは2020年代に本州の戦車部隊がまだ74式という。

 戦車として完成された域にある、とは運用している方のお話しでしたが、しかし射撃競技会などを幾度か見せて頂く機会がありまして、考えさせられましたのは個人の技量がかなり反映されるもので、この点で90式はある程度まで平均値が高い、その先は難しいが。

 74式戦車を含む第二世代戦車は、戦車を構成する三要素、機動力と打撃力に防御力のうち二つしか満たしていません、第二世代の戦車は対戦車ミサイルの脅威が顕在化し、500mmや750mmという装甲を貫徹するミサイルを前には、従来装甲の限界が指摘されていました。

 複合装甲という技術が開発される前には、ミサイルに耐えるには率直に相当に装甲を厚くし機動力を断念するか、機動力を重視し装甲は形状の工夫や車高の低減で薄さを補うか。こうした究極の選択しかなく、動きが遅ければその分狙われ、装甲が薄ければ早くとも。

 第三世代戦車が開発された背景には戦車に搭載可能な大きさの1500hpクラスのエンジンが開発され、一方で装甲についても技術が進み均一圧延鋼板換算で800mmとか1000mm相当の複合装甲、イギリスのチョバム研究所が編み出した新技術が背景にありました。

 セラミックとチタン合金などミサイルのメタルジェットの直撃に耐える耐熱性と徹甲弾の貫徹を防ぐ硬度の装甲が開発された、ミサイルのメタルエットの高熱と高圧摩擦にも戦車砲弾の特にAP弾が叩きだす衝撃にも耐える装甲が実現した、という事情があります。

 第二世代戦車を改良する案として、M-60-2000構想という、早い話がエンジンを強化型に換装し砲塔をM-1戦車のものに置き換える構想が示されたり、イスラエルがサブラ改修キットとしてM-60戦車を第三世代相当に改良する装備、なんてものが考えられはしました。

 改造すれば新しい戦車を買わずとも良いということで、南アフリカのオリファントやイランのズフィカルのようにセンチュリオンを改良した事例はあるのですが。もっともコスト面を考えますと、イスラエルのサブラなどはトルコに提示された費用が五億円程度でした。

 第二世代戦車、設計の思想が第三世代戦車と異なりますので、例えば砲弾は防ぐという第三世代戦車の設計に対して第二世代戦車は砲弾貫徹を念頭に被害局限を考慮、例えば砲弾を複数の弾薬庫、床下始め分ける事で一気に誘爆するのを防ぐ等の設計が執られています。

 サブラのように度を過ぎて改修するとあまり変わらない費用で第三世代戦車の新車が買えますし、中途半端であればあまり意味が無い、とも思うのです。だから近代化改修しても限界がある、ということは理解しているのですが、しかし現状のまま、というのはすこし。

 レオパルド1やAMX-30など、世界の第二世代戦車はそこまで本気に成らずとも第三世代戦車が揃うまでの期間に第二世代戦車が有事の際、優勢を確保するほどではなくとも後れをとらないよう改良する、こうした施策は行われていました、ただ74式戦車の場合は。

 暗視装置の改良や弾道コンピュータの追加、レーザー測距装置の搭載など行われるべきなのですが、行われなかったのですよね。ただ、それならばもう少し90式戦車の量産を、多少スペックダウンしてでも全部隊へ配備できるよう施策があってよかったと、思うのです。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
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【京都発幕間旅情】ホームライナー浜松3号と東京発沼津行普通列車,東海道本線鉄道慕情

2022-07-31 18:22:58 | コラム
■東海道本線鉄道慕情
 普通列車で車窓と寄り道を愉しむ旅程というものはなかなかに楽しいものです。

 東京駅に入線するJR東日本E233系3000番台、東京駅を始発とする東海道本線はここから神戸市まで延々と続いているのですが長距離列車の多くは東海道新幹線に移行してしまいました、しかし、一日にわずかに沼津駅までゆく普通列車がありまして、ここのグリーン車の車窓は気持ちよい。

 E233系3000番台にはダブルデッカーのグリーン車が連結されています、ここで交通系ICカードにてグリーン券を購入しますと定額で沼津駅まで乗り換えなしにてグリーン車の車窓を楽しむことができる、実は新幹線のように急がずとも読書や駅弁を楽しむにはこうした乗り物もあるのだ。

 国鉄213系5000番台、熱海駅から東海道本線はJR東日本とJR東海の車両が並ぶようになりまして沼津駅はJR東海の駅、御殿場線とも乗り換える駅です。沼津行き普通列車が15両の長大な編成で沼津駅に到着しますと待っているのは3両編成だったりして拍子抜けすることがあります。

 東海道本線、静岡行きを乗らずにホームで様子見していますと続いて浜松行き普通列車、なんてのもやってくるのですが、読書を楽しむというならば沼津駅にはもう少しおもしろい列車がやってきます、それまでは沼津駅前を散策するのですが、なにか名所が偏っている街並みなのね。

 ホームライナー浜松3号、沼津駅に到着した373系特急電車、かつてはムーンライトながら号として毎晩岐阜県大垣駅と東京駅を結んでいた夜行快速電車ですが、静岡県内では特急電車として活躍している車両です、この車両がホームライナーとして沼津駅と浜松駅を結んでいる。

 373系特急電車のリクライニングシートは気持ちよいものでして、しかもこの列車は浜松行きですが、浜松到着とともに車庫にはいるのではなく種別を普通列車に変更してそのまま東海道本線を豊橋駅まで行くことができるのですね。長距離列車の気分、味わうにはこんな列車も良い。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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F-35戦闘機射出座席問題で運用停止,マーチンベイカー社製射出座席点火装置に製造上の問題-三カ月間公表せず

2022-07-31 07:00:35 | 防災・災害派遣
臨時情報-F35戦闘機不具合
 日本にも影響があるかは本日開催の千歳基地航空祭で予定されている三沢基地から参加する自衛隊F-35訓練展示が行われるかで判明するのですが。

 米軍F-35戦闘機が世界中でトラブルにより飛行停止となっています、これはF-35戦闘機に採用されているマーチンベイカー社製射出座席に不具合が発生している為で、不具合の概要は緊急時に射出に用いる火薬カートリッジの作動装置に異常が確認されていたため、これによりエジェクトレバーを操作した場合でも座席が射出されない懸念があります。

 ヒル空軍基地、不具合はユタ州州兵空軍のヒル空軍基地において行われた定期整備の際にマーチンベイカー社製作動装置の異常を整備員が発見した為といい、アメリカ空軍は即座にマーチンベイカー社とともに原因究明に当ったとの事です、そして不具合が発見された後にも全体原因が判明するまでの期間は非開示の方針が執られていたともされています。

 マーチンベイカー社によれば原因は点火用マグネシウム粉末の欠落、射出座席作動時に座席を投射し落下傘を展開させる為の推進剤に点火するマグネシウム粉末が、充填部品の緩開不良により散逸した為とのことで、今回の点検は世界中のF-35戦闘機射出座席でマグネシウム粉末の密閉が確実であるのかを点検するため。この件にかかわる事故はありません。

 F-35戦闘機射出座席問題には温度差があるようです、今回の点検時の異常はユタ州州兵空軍のヒル空軍基地にて点検で判明したのですが、その点検は2022年4月に行われていました、そして停止措置は7月下旬に行われています、この間はアメリカ空軍と海軍及び海兵隊は通常運用され、つまり三カ月間は原因不明のまま運用されていたこととなります。

 マーチンベイカー社製射出座席はF-35はもちろん世界中で使用されており、なんと中国製JF-17戦闘機にも採用されているほどです、安易に欠陥があったが原因不明だとなれば、各国の戦闘機運用に多大な影響が及ぶことは確かなのですが、だからといって情報非開示のまま、射出座席が作動しない可能性を操縦士が知らせられず飛んでいた事も問題でしょう。

 実害が無かったのだから良し、という考え方なのかもしれませんが、同じことを自動車会社が行えばリコール隠しと、アメリカならば批判されるのではないでしょうか。なお、マーチンベイカー社の射出座席が高い信頼性を持つ事は確かであり、緊急時に脱出し生還した操縦士は約6000名にのぼります。今回の事案での日本のF-35への影響は未知数です。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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アメリカはウクライナ空軍再建へ長期的計画,ウクライナ空軍戦闘機要員教育とアメリカ製戦闘機供与を検討

2022-07-30 20:19:12 | 国際・政治
■ウクライナ空軍再建の課題
 アメリカが長期的支援計画を示すという事は同時に何があってもウクライナ支援から手をひかないという確たる覚悟を示したともいえるのですが。

 アメリカと欧州NATO諸国はウクライナ空軍の戦闘機パイロット養成を行う検討を開始した、驚くべき報道が7月20日、ロイター通信より為されました。これはアメリカの空軍参謀総長チャールズブラウン空軍大将がロイターの取材に対して明らかにしたものといい、ウクライナ空軍再建への長期的計画を視野に計画しているという事、驚きました。しかし。

 アメリカ政府はウクライナへアメリカ製戦闘機供与を検討している、これは7月22日にロイターより報じられ、アメリカ国家安全保障会議のカービー戦略調整官が会見で明らかにしたとのこと。この会見でフェニックスゴースト徘徊式弾薬580機の供与が発表されていますが、HIMARSやハープーンに続き、アメリカ製戦闘機供与へ決断しようとしています。

 ウクライナ空軍の再建、課題は既に東欧から冷戦時代にソ連より導入し維持されているMiG-29戦闘機をかき集めるだけでは対応できない段階となっている点です、何故ならばウクライナ軍のソ連製S-300地対空ミサイルとロシア軍のロシア製S-400ミサイル及びS-500ミサイルがウクライナ上空の航空優勢を左右している状況があるためです。

 ロシア軍もウクライナ軍も現状ではともにソ連製Su-25攻撃機、これはアメリカのA-10攻撃機と似た設計の対地攻撃機で速度は出ない分だけ低空飛行能力が高く、そして機体は高射機関砲などに対し頑丈であり、ミサイルのとどかない低空をロシア軍とウクライナ軍のSu-25が飛び回るほかは、21世紀の戦争ながら戦域上空の機体は両軍とも少ない現状だ。

 NATOに残っている旧東欧諸国のMiG-29戦闘機も在庫は限度があり、そしてMiG戦闘機を筆頭にソ連製戦術戦闘機は最低稼働率が高い分だけ最高稼働率が低い、つまり前線の過酷な整備と部品不足でも一定数は飛ぶが、どれだけ整備しても大半を稼働させることは苦手な運用思想により設計され、つまり設計思想上、一定数揃えねば威力を発揮できません。

 S-400の脅威、もうひとつMiG-29をかき集めても難しい現実は、いまMiG-29を揃えて運用しても地対空ミサイルの餌食になるという現実です。すると、現実的に揃えられる航空機を選ぶほかなく、具体的には数に余裕があり、そしてウクライナを支援する欧米が運用基盤を確立しているF-16戦闘機のような西側の機体を、供与するほかないのではないか。

 MiG-29戦闘機は優秀な戦闘機で機動性などはF-16を凌駕するともいわれ、実際NATOに加盟したハンガリー軍のMiG-29戦闘機はヘルメットマウントディスプレイを多用し異機種格闘戦では無敵を誇りました、ただ、その点を以てMiG-29がF-16の任務をこなせるわけではありません、そしてF-16は多用途戦闘機と呼ばれている背景があります。

 F-16戦闘機、優れた戦闘機で陸上自衛隊にてF-16とお手合わせした部隊の方曰く相当怖かった、それはF-16がワイルドウィーゼル部隊という、敵防空網制圧部隊にも配備されており、イタチがネズミを狩るが如く地対空ミサイルの撃滅任務に当たる部隊があります。F-16には様々な能力がありますが、防空制圧はその任務の一端といえるものといえるでしょう。

 地対空ミサイルの脅威がありお互いに手詰まりという状況がありますが、MiG-29戦闘機の場合は、一応対地攻撃能力は相応に高いもののいまの運用は飛ばさず温存という段階、しかしF-16戦闘機であれば防空制圧という任務により、向こうは飛ばせないがこちらは飛ばせる、という状況に持ち込むことは可能です、そして敵のSu-25に対しても優位となる。

 F-16のレーダーは低空飛行する航空機を探すルックダウン探知能力が高く、ミサイルを避けて低空飛行しているSu-25攻撃機を、地面のレーダー波乱反射から探し出す能力があります。S-300系統のミサイルを搭載したミサイル巡洋艦モスクワが撃沈されたようにS-300とS-400は低空飛行目標に対処能力が低いのですが、F-16は当たり前ですが、この点強い。

 1000門の火砲供与をウクライナのゼレンスキー大統領は欧米諸国に訴えましたが、トルコやアメリカを除きフランスやドイツとイタリアは100門程度、1000ではなく100、この程度しか火砲を有していません、これはウクライナ軍が火力投射に火砲を重視していたためなのですが、欧米諸国に火砲が少ないのは航空打撃力に依存しているためという背景が。

 F-16をウクライナが供与され運用できた場合には、1000門の火砲に匹敵とは行かずとも、一個飛行隊や二個飛行隊の単位で数百の火砲に匹敵する打撃力を発揮できるのかもしれません。ただ、なぜそれをしないのか、問われますとMiG-29とF-16では根本から運用方法が違う、飛ばすだけでは能力が発揮できない点が挙げられるかもしれません。この点は。

 アメリカでウクライナ空軍の操縦士訓練の可能性を模索しているロイター報道、少し後にアメリカがアメリカ製戦闘機のウクライナ供与の可能性を発表しました、これはジェット機の飛行要領、アメリカがT-38練習機で訓練する区分までは修了しているウクライナ空軍の操縦士に、機種転換にあたる訓練を行っているのかもしれません、ただ時間がかかる。

 40週間くらいは必要な訓練です、NATOにはポーランドやハンガリーにチェコ空軍など、MiG-29やSu-22運用国が冷戦後にNATOに加盟しF-16の転換教育を支援した実績とノウハウがあります、また、ウクライナとロシアの対立が激化していた時点でウクライナ空軍はまさかロシアからMiG-29改良のMiG-35などを買い足す想定はしていなかったでしょう。

 ウクライナ戦争がここまで長期化することを世界中がどこまで想定していたかは未知数ですが、アメリカがF-16供与、ウクライナ空軍にF-16が配備される可能性は、そう遠くない将来のことなのかもしれません、なにしろHIMARSさえ実際に供与されるまで現実味が薄かった選択肢でした、それまでに停戦が実現しなければ、あり得ることなのかもしれない。

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【京都幕間旅情】榛名さんの総監部グルメ日誌:京都-舞鶴,チーズバーガーはJR東舞鶴駅前カフェで静かに頂く

2022-07-30 14:10:40 | グルメ
■榛名さんの総監部グルメ日誌
 軍港の街であるとともに京都は海の玄関口というべきここ舞鶴はやはり奥が深い街なのですよね。

 第七の波は物凄い事となっている、感染再拡大がここまでひどい状況となりますと、中々外で気軽に、という訳にも参りません。ただ、誰も居ない店内を見つけてしまいますと、ここならば安全なのかな、と思うところです。そんな店を探す散策というのも、たのしい。

 ひとけのないみせ、こう書くと変換では、人気のない店、となりましてこれは恰も、にんきのないみせ、こう見えてしまうのですが、たとえば開店直後、例えばラストオーダー直前、美味しいお店にも凪というものはあるものですので、根気よく散策すると出会いある。

 十番街、ここはJR東舞鶴駅の山側出口から指呼の距離にありますホテルアルスタイン、その一階に入っています十番街というカフェ、雰囲気が欧風で落ち着きがありまして、なにか、少し昔の横須賀は汐入駅前の喫茶平林を、思い出すほど重厚ではないが、落ち着き。

 ジンジャーエールとともに、ふとひと心地つきます。昔といいますか未成年の頃、いやもう昔ですね、なにかコカコーラとは違う飲み物としてジンジャーエールを頂いていましたが、あの真夏の熱気を払う為にがぶのみしていた時代と違い、昨今は違う飲み物にみえる。

 トニックウォーターとしてジンとかを美味しく頂くための飲み物になったよなあ、こう考えるとペットボトルに対して蓋も締められないし容量も少ないと思った瓶入りジンジャーエールは、トニックウォーターとしては風味が際立つようで有難味もあるのですけれども。

 自家製ジンジャーエール、実はコロナ前の数年間、クラフトジンジャーエールというのかな、とある駅前のイオン、余り特定されたくないので曖昧に表現しますが、妙に合うお店を見つけまして、そのお店のグラッパともども定期的に通っている思い入れある飲みもの。

 舞鶴にもこんなハンバーガーがあるのか、実は何を注文するか迷っている最中にハンバーガーの話題でしたので、これから人けのない焼肉屋でも探そうと思いつつの軽いサンドウィッチのつもりだったのですが、クラブサンドは取りやめハンバーガーを注文しました。

 チーズバーガーなのですけれども、まあ、いわゆるファストフード店のハンバーガーとは違い、満足感が凄い、いやパンの部分は横須賀よりも少し小ぶりかなと思いつつ、佐世保よりも手が込んでいるのは、お隣がパンの街神戸を県都とする兵庫県ゆえなのでしょうか。

 美味しいですよ十番街、御店の看板を見れば創業1975年という、いやしかしこのホテルアルスタインは、けっこう新しいホテル、2000年代にきれいなホテルが東舞鶴駅の裏側に建った、という印象で視ていました。この頃は舞鶴は日帰りが多かったものですけれども。

 ポテトも覆っているほどにお皿の上が迫力あり、その向こうにチーズバーガー。これは読書とか時間を掛けつつもゆっくり頂くものなのだろうな、とおもいつつ、一つ一つ摘まんで、しばらくしてからテーブルの端のナプキンの陰に隠れてフォークがあるのに気づく。

 クラシックチーズバーガー、というのが正式なお品書きでしたか、ハンバーガーと共に幾つか種類が在りまして、もう一つ面白そうなものにテリヤキバーベキューチーズバーガーなんていうものも。これも気にはなったが、先ずは王道のチーズバーガーを選んだのです。

 ハインツのトマトケチャップと、そしてマスタード、マスタードは中学校の英語の時間にカラシと習ったものですが別物だと気付いたのは大昔の横田基地日米友好祭、皆手動ポンプ的なものでどんどん振り掛けていた為、マスタード辛そうと思いつつ好奇心で試したら。

 マスタードは酸味と香り或るもので、要するに練り辛子とは別物と知った、これも日米友好祭で知ったアメリカの文化なのですが。もう一つ、オレンジを蜜柑と訳すのもおかしい、完全に別物でオレンジに近い日本の果物といえば、不知火だと思う。シラヌイと訳そうよ。

 ハンバーガーにしよう。十番街はがっつりなビーフやハンバーグの料理もありまして、思うのは舞鶴が焼肉の街といわれている故に焼肉屋さん以外にもしっかりとお肉を愉しめる店が多い、ということです。しかし、そんな街だからこそ、ハンバーガーも本気がみえる。

 横須賀ネイビーバーガーの名店で海軍カレーを頂いた話題を北大路機関に掲載し、第52北大路機関の方で紹介しましたらば、有名な“赤城さんの鎮守府食べある紀行”の一コマを引用され、そのお店で一番有名な第七艦隊バーガーの話題を振られました、その瞬間で。

 舞鶴市、海軍の街東舞鶴と田辺の城下町西舞鶴と非常に距離が在りますので繁華街というものは散らばっている、故にランチの時間を外すと苦労するのですが、一時間に一本の舞鶴線や数時間に二本の小浜線を逃した方には、駅前にこんな美味しいお店が、あるのですね。

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サンフランシスコ緊急事態宣言-アメリカのサル痘市中感染拡大と求められる我が国での防疫体制

2022-07-30 07:00:37 | 防災・災害派遣
■臨時情報-サル痘拡大
 COVID-19感染拡大でも手一杯である日本の現状としては厳しい事は確かですが次の脅威が迫っています。写真はイメージですが市中感染を防ぐ準備も必要です。

 日本では東京において二例目が発見されたのみ市中感染には発展していないサル痘ですが、CNN報道を見ますとアメリカでは意外なほどに感染が広がっており、サンフランシスコ市が緊急事態宣言を準備、そしてニューヨーク州が脅威宣言を行いました。ただ、まだCOVID-19感染拡大時のように都市封鎖ロックダウンを行うには至っていないとのこと。

 アメリカでは市中感染が始っています、サル痘はいまのところアメリカではLGBT性的少数者のあいだでの感染リスクが高い状態といい、WHO世界保健機関のテドロス事務局長は、ホモゲイレズビアンに対してパートナーを限定するよう、異例の勧告を行いました。ただ、市中感染の始ったアメリカでは小児感染が確認され、市中感染は拡大傾向にあるもよう。

 サンフランシスコ市のサル痘感染拡大ですが、既に261症例が確認されておりカリフォルニア州全体では799症例が確認、サンフランシスコ保健局は急遽3万5000回の天然痘ワクチンを連邦政府に要請しましたが、28日までに1万2000回分が届き、今週中に4220回分が届くとしています、これにより先ず医療従事者など緊急部門へ接種を行う方針です。

 ニューヨーク州ではサル痘感染拡大はニューヨーク市に留まらず州内で後半に確認され、1247症例が感染疑いを含め確認されているとのこと。やはり感染対策としてワクチン確保を進めており、6万回分を確保する方針です。なお、天然痘ワクチンのほかにサル痘ワクチンとしてジンネオスという製品が在り、ニューヨーク州が確保しているのはこちらという。

 日本の現状は、海外渡航者に限定されているのですが、現段階ではLGBT性的少数者の病気という印象があり、これはHIVエイズ感染初期において同様の指摘があり、当時もう一つの感染源であった厚生省認可の血友病患者用非加熱血液製剤由来の感染者が診断控えに追込まれる社会機運が醸成、結果的に国内での感染拡大を招いた苦い経験がありました。

 PHEIC公衆衛生緊急事態宣言が全世界に発令されている現状で、日本は水際対策等を強化する正当性を得るに至りましたが、その上でワクチン確保や医療機関への情報収集強化等を行い、一応の水際対策を行っています。一方で、ホモゲイレズビアンに対しての社会の位置づけは寛容ではない制度など現状もあり、見えない市中感染を防ぐ啓発も併せて必要なのでしょう。

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創設十七周年-Weblog北大路機関阪急十三駅での運営開始より,読者皆様に感謝の毎日九〇〇〇アクセス

2022-07-29 20:00:55 | 北大路機関特別企画
■Weblog北大路機関十七周年
 Weblog北大路機関は防衛安全保障の論点を中心に毎日記事を掲載しています。

 Weblog北大路機関を御高覧の皆様、毎日ありがとうございます、おかげさまで北大路機関は今年も7月29日を迎える事が出来ました。2005年7月29日にWeblog北大路機関は阪急十三駅のホーム上で創設されました、本日はその創設17周年となります。あの時、神戸からの帰路、最初に乗り心地よい6300系が来ていれば、このWeblogはありませんでした。

 9000アクセス、驚くべきことで感謝する他ないのですが、一日当たりのアクセス数はこの半年間、ほぼ一日9000アクセスで定着しています。いや一週間当たりのアクセスですと70000以上という要するに一日10000アクセスを平均値で超える週もあるのですが、ここまで増えるのか、長い事継続して参りましたが少し実感が無い程の閲覧を頂いています。

 時代も変わったものだ、Weblog運営開始当時はまだAH-64Dアパッチロングボウの初号機は自衛隊に納入されていなかったのです。もちろん、ひゅうが型護衛艦も艦名は決定しておらず13500t型護衛艦や16DDHと呼ばれていた時代ですし、戦車定数も900両から600両となった時代、方面隊の地対空ミサイルといえばホークミサイルが主流の時代でした。

 はるな型護衛艦は二隻とも現役でしたし、ミサイル護衛艦たちかぜ型も3隻とも現役、イージスシステムよりターターシステム艦の方が多く護衛艦隊司令部は旗艦に乗艦、KC-767空中給油輸送機も初号機到着前でNナンバーの初号機到着を撮影したものですし、P-1哨戒機とC-2輸送機はまだモックアップだけの時代、軽装甲機動車もまだ珍しい時代です。

 撮影する機材も、今考えれば、という。Weblog運営開始当時はフィルム式でしたが、CANONがEOS-KissNを発表しデジタル時代へ、しかしEOS-40Dまでミドルクラスは高くて手が出ず、機材の性能に限界を感じていたものの、今はEOS-7Dmark2にEF300mmF2.8なんていう大きなレンズにテレコンバータを装着し、100-400mmIS2も片手に、と発達した。

 2005年といえば自衛隊イラク派遣とテロとの戦いや在日米軍再編に伴う米軍基地問題が大きな論点となっていた時代です、もともと北大路機関とは大学の安全保障関連の自主ゼミでしたが、Weblogとなったことで広く存続できた形ではあるのです。しかし僅か六年後に3.11東日本大震災が発生、マグニチュード9.0という地震を体験することとなりました。

 マグニチュード9というものと福島第一原発事故、こうしたものはいつか来ると考えていましても実際の日常や生活設計に主として予見し盛り込むにはマクロな問題でした。しかし、その9年後にはCOVID-19新型コロナウィルス感染症という致命的な感染症の世界流行により判明しているだけで700万近くが死亡、恐らく実数は遥かに多いという出来事が。

 新型ウィルスの世界的流行による数百万の死者という出来事は、実際に歴史上幾度も起こっている災厄なのですが、これもいつかは来るだろうと考えていても身近な場所に迫る程度の現実感というものは持つ事が出来なかったというのも、つまりは実感の問題ですが、事実です。そして2022年にはロシア軍ウクライナ侵攻、大戦の危機が現実となっている。

 危機管理、これはみたくない事を考えるという視点に帰結します。特にリベラルが行き過ぎた場合には、抑止力は必要なのか、という少々行き過ぎた視点も存在するという現実を突き付けられ、何故防衛力のこの分野は必要なのか、日本に原潜は何隻あるのか、日本に核兵器は無いのか、こうした部分も真面目に解説せねば誤解が定着する危惧を感じました。

 自衛隊行事を紹介し、写真だけではなく可能な限りの解説を記載することにより、装備とその部隊編成、これも入手できる資料は市販のものと公開情報に限られるのですが、整理し紹介する事は危機管理の意味と安全保障の欠如が生むリスクを考える上で一つの要諦となるのではないか、こう考えたのです。ただ、軌道に乗せるまでは中々たいへんでしたが。

 北大路機関は、試験的な試みとしまして、朝の記事掲載を開始しました。これは記事の校閲時間が限られ、先日などはラドガ湖畔のサンクトペテルブルクと飛び地カリーニングラードの位置を誤認するという、前に下鴨神社を下賀茂神社と記載した記事以来の間違い、そのまま掲載するという不手際をしてしまいましたが、一日二度の掲載を定着できました。

 0700時台の時事記事と2000時台の特集記事、水曜日の歴史特集は前篇と後篇に分けて掲載が定着しましたし、土曜日1400時台と日曜日1800時台の増刊記事は2021年から継続していますので、毎週実に17回の記事を掲載する事となっています。誤字脱字は兎も角、記事作成には限界も見えてくるのかもしれませんが、創設17年目の試みは17回の更新だ。

 朝の記事掲載は、もちろん大変です。しかし掲載文字数は1000字前後で、夜の本記事と比較しますと六割程度の情報量です。そしてこの朝の記事掲載というものは、Weblog北大路機関にとっては記事の自由度を高める事となったのですね。核実験や大災害に危機管理、もともと北大路機関は掲載予定をかなり先まで準備しています、事件が起こると大変です。

 事件や災害の速報を一日一回の掲載に限定していた時代には、一本差し替えると、差し替えで繰り延べになりました記事の再掲載が大変な事になり、調整に大わらわであったのが実態です、これが、朝に掲載する時事の話題というものをさしはさみますと、ウクライナ情勢に北朝鮮ミサイル実験とサル痘拡大に台湾海峡危機、即応して掲載できるようなった。

 撮影速報なども朝の0700時台に掲載することで、行事撮影から速報の第一報まで時間がかかったこれまでよりは多少早くお伝えできるようになりましたし、また、文量を抑えていますので無理なく速報記事を作成できました。一方、誤字脱字を減らす校閲態勢を確立できたのですが、記事の質については限界があります。これは力不足が背景にあるのですが。

 Weblogは双方向メディアです、いやその全盛期はSNS時代到来により去ったという指摘もありますが、SNSの原型がWeblogであり、またSNSと比較しますと検索性の高さ、たとえ十年前の記事でも検索により容易に発見できるという利点もあります、故に勘違いや稚拙記事の失笑は拾年単位で続くのですが、読者の方の指摘を受けられる利点もあります。

 読者の皆様、Weblog北大路機関にお気づきの方がいましたらば、訂正や指摘など、お手数でもお願いできるとありがたいのです、いや、お気づきの点を精査せずでもコメント欄に記載していただければ幸いです。こうしたコメントでのご支援を頂ければ、一歩いっぽとWeblog北大路機関は正確な記事を誤字脱字少なく伝えられるよう、前へ進む事ができる。

 最後になりましたが、読者の皆様、毎日アクセスありがとうございます。毎日数多くのアクセスを頂けるからこそ、この17年間継続でき、18周年に向けて記事の作成と話題の検証を続けられるのです。至らない事もありますし誤字脱字も、最近は当時と東寺の変換ミスなども目立ちますが、どうか今後も、Weblog北大路機関をよろしくお願いいたします。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
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ポーランドはウクライナ戦争受け建国史上最大の軍拡-国運と財政限界を掛けアメリカと韓国から兵器大量調達

2022-07-29 07:00:17 | 国際・政治
■臨時情報-ポーランド情勢
 軍拡か亡国かという堪えがたい選択肢を突き付けられ生き残りをかけ抑止力強化を進めている東欧の選択を見てみましょう。

 ポーランド軍はロシア軍のウクライナ侵攻を受け、隣国の非常事態とポストウクライナ戦争を見越し、建国以来最大の軍拡を実施中です。そして7月27日、韓国との間で最大規模の防衛装備導入契約を調印しました、この契約には大量の戦車と装甲戦闘車に自走火砲、そして軽戦闘機が含まれ、将来戦闘機の導入についても韓国のKF-21購入を交渉中という。

 F-35戦闘機導入計画を進めるポーランドは、NATOの東方国境地域を守る重責を担う為、今回のウクライナ戦争前からF-35戦闘機32機を49億ドルで取得する計画とM-1A2戦車250両の導入計画やAW-149多用途ヘリコプター32機の導入計画、経済規模に対する国防計画としてはかなり大きな負担を呑んでいました、しかし、開戦後は更に大きな計画が。

 HIMARS高機動ロケットシステム500両の導入計画、ポーランドはアメリカとの間でウクライナにおいて供与され僅か12両が多大な戦果を伸ばしているHIMARSを500両という非常に多数を導入する計画、世界中の識者が50両を500両と読み間違えたのではないかと何度も確認させる巨大な計画を発表しました。しかし7月27日の契約も桁が違いました。

 韓国との間でFA-50軽戦闘機48機の調達を契約し納入は2023年から開始されるといい、また、韓国のK-2戦車、日本の10式戦車に対して大柄ではあるが正統性の重装備を備えた主力戦車、これを980両という多数の調達を発表、先ず180両を先行して韓国から輸入し並行しポーランドでK-2PLライセンス生産基盤を構築、800両をライセンス生産します。

 K-9自走榴弾砲は同じ極東製という事で99式自走榴弾砲と比較されますが、改良が重ねられ相応に高性能である一方で極めて安価という自走榴弾砲、これを648両導入する計画で内600両は2024年からライセンス生産を行う計画です。またK-9自走榴弾砲の車体に機関砲塔を搭載したボルスク装甲戦闘車も800両を調達するという、桁違いの計画を示した。

 HIMARSはエストニアが6両を弾薬込みで5億ドルにて取得する契約を結びましたが、仮に500両を調達するとすれば日本の防衛費に匹敵する費用を要する事となります、今進めている導入計画だけでも陸上自衛隊全ての戦車や特科火砲を凌駕し、装甲戦闘車については自衛隊の導入計画の十倍を上回る規模です、凄いを通り越して経済を心配する規模です。

 日本も防衛費を増やすといいますが、ポーランドはGDP比率で恐らく数%では済まない、戦時体制に近い規模、いや戦時体制そのものの負担となるのかもしれません。しかしポーランドは民主主義国なのですが、こうした国防費の激増を支持する背景は何が在るのでしょうか。考えるのは、戦争を抑止する必要と、開戦となった場合の経済負担なのでしょう。

 ウクライナの現状を見ますと、ロシア軍がポーランドに侵攻した場合や、ポーランドがロシアの政治圧力でNATOから弾きだされた場合、主要都市がウクライナ並の被害を受けた場合の試算があるのでしょう、そしてポーランドの同胞が最前線に赴く場合にまともな装備が無ければ若者から犠牲になる、こうした危機感が背景になっていると考えるのです。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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令和四年度七月期 陸海空自衛隊主要行事実施詳報(2022.07.30-2022.07.31)

2022-07-28 20:11:17 | 北大路機関 広報
■自衛隊関連行事
 第七波の感染爆発が停まらず世界最大の感染爆発となっています、ただ自衛隊行事は行われる模様で大丈夫なのか多少延期しなくてよいのかとも心配します。

 室蘭港ひゅうが一般公開、こちらは事前申し込み不要の艦艇広報となっています。室蘭港祝津埠頭にて7月30日と31日に予定されています、ひゅうが、全通飛行甲板型ヘリコプター搭載護衛艦の鏑矢として就役し満載排水量19000tの護衛艦は建造当時最大の護衛艦でした、いずも型護衛艦が続いて建造されこちらは満載排水量27000t、最大の護衛艦です。

 ひゅうが一般公開は30日土曜日が1200時から1700時、31日日曜日が0900時から1500時までとなっていまして、しかも陸上自衛隊からは10式戦車と88式地対艦誘導弾、そして航空自衛隊からはペトリオットミサイルが展示される陸海空合同の行事となる。会場の祝津埠頭は室蘭市祝津四丁目にありまして、むろらん港まつり一環として行われるもよう。

 千歳基地航空祭、いよいよ今週末です。千歳のまちの航空祭2022、こう銘打った航空祭は2020年と2021年のCOVID-19感染拡大による中止を経ていよいよ再開となります、世界最大規模の感染爆発というWHO世界保健機関集計ではこの一週間の日本の感染者洲はアメリカを抜き世界第一位の感染者数を出している最中ではあるのですが、実施予定という。

 イーグルの千歳基地、しかしCOVID-19感染対策により事前応募の抽選による航空祭入場となります。注意事項ですが、当日入場は出来ず事前応募の登録を経ての抽選による航空祭入場となります。千歳基地を一望する南千歳駅、この当たりからは航空祭を眺める事は出来ると思われますが、現在の感染状況に鑑み、感染対策というものを特にご留意下さい。

 航空祭は0845のオープニングフライトに続き0900時より大編隊の飛行展示を実施、そして続くところの0910時から救難飛行展示を挟んで0950時からは政府専用機B-777を中心に戦闘機や救難航空機を交えての異機種編隊飛行を実施、その航過の興奮醒めぬ0955時からはイーグルの機動飛行を展開、更に1030時からは政府専用機も訓練飛行を展示します。

 F-35戦闘機の千歳基地航空祭飛行展示、千歳初の飛行展示は1040時から訓練展示の形で実施し、そして再度1055時からはイーグル機動飛行、その後に少しだけ時間を挟んで1210時から、ブルーインパルスの飛行展示を行う。中々の航空祭なのですが、結局は事前応募による抽選制、また有料席の設置など、この三年で随分広報は敷居高くなったものと思う。

 自衛隊みなとまつり。7月30日と31日に行われます、とこう書いても何処の港まつりなのだよとおもわれるかもしれませんが、かごしま港北埠頭で行われるとのこと、鹿児島自衛隊みなとまつり、こう表現してくれるとありがたいのですが、こちらでは海上自衛隊訓練支援艦てんりゅう一般公開、航空自衛隊からはペトリオットミサイルが展示される。

 鹿児島自衛隊みなとまつり、というべきこの行事では航空自衛隊西部航空音楽隊のミニコンサートも行われるという。実施時間帯は7月30日と31日ともに0900時から1700時まで。鹿児島といえば先日桜島がいきなり爆発し噴火速報に驚かされましたが、これにより観光客のキャンセルが問題になっているとのこと、これを観光再開の一つの契機となれば。

 ただ、自衛隊行事は執り行われるのですが、感染対策だけは特にご留意ください、大変な事になっている、経済を重視する云々は良いのですが、軽症でも発熱で意識混濁する程となっても病院が受け入れられない状況です、しかも、これまでは個々人の問題とか厳しい状況は一部だけという反論があったのですが、数字を見れば全くいまの現実を見ていない。

 世界最大の感染爆発、WHO世界保健機関は日本の一週間の感染者数は97万名であり、日本が世界最多であると発表しています。人口比でも1000万人当たりでも特定の艦船都道府県の問題でも無く、総数として新規感染者が世界一となってしまったのです。日本の感染者数は97万、対して世界全体の新規感染者は660万、世界感染者の15%を占めている。

 世界最大の感染爆発、反論としては世界でもイギリスやアメリカでは新規感染者のPCR検査を止めており医療機関受診の際の数字を計上しているだけであり圧倒的に率としては少ないという反論が在るのでしょうが、日本でも発熱外来が飽和状態の機能不随となっており、率として多寡が在る事は認めますが、数字として日本が世界最大という点は不動だ。

 東京都の新規感染者数は4万0406名、過去最大です。濃厚接触者ではなく発熱など療養患者が100万を超えるのは時間の問題で、感染者とて今の20万が50万まで拡大しかねない、交通や物流と通信や法執行や医療と消防、下手をすれば防衛にも穴が開く懸念があります。世界最大の感染者数は明日朝にはBBCやCNNにABCと世界中で報じられる事でしょう、そして確実に影響が拡大します、止めねばなりません。

■駐屯地祭・基地祭・航空祭

・7月31日:千歳のまちの航空祭2022(事前応募制)・・・https://www.mod.go.jp/asdf/chitose/
・7月30日7月31日:室蘭港ひゅうが一般公開・・・https://www.mod.go.jp/pco/sapporo/
・7月30日7月31日:鹿児島自衛隊みなとまつり・・・https://www.mod.go.jp/pco/kagoshima/

■注意:本情報は私的に情報収集したものであり、北大路機関が実施を保証するものではなく、同時に全行事を網羅したものではない、更に実施や雨天中止情報などについては付記した各基地・駐屯地広報の方に自己責任において確認願いたい。情報には正確を期するが、以上に掲載された情報は天候、及び災害等各種情勢変化により変更される可能性がある。北大路機関
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ウクライナ軍はHIMARSのM-30クラスター弾とM-31単一弾頭型を駆使,ロシア軍は三週間に渡り行動停滞

2022-07-28 07:00:01 | 先端軍事テクノロジー
■臨時情報-ウクライナ情勢
 ロシア軍は7月5日のリシチャンスクとセヴェロドネツク攻略後を最後に大きな動きを見せずミサイル攻撃に転換し三週間が経ちました。この背景を考えると自衛隊は今あるMLRSを大事にすべきと思う。

 ウクライナ軍は27日、ロシア占領下のヘルソン州、そのロシア軍補給路である橋梁に対し長距離ロケット弾攻撃を実施しました。ロケット弾は正確に命中、命中箇所以外の周辺地域に不随被害が無い為、HIMARS高機動ロケットシステムによるGPS誘導ロケット弾による攻撃と見られています。そして橋梁の命中箇所には自動車一台分の破孔が確認できる。

 HIMARSは射程80kmのGPS誘導ロケット弾を発射可能です、そしてウクライナ軍は単一弾頭型のM-31ロケット弾とクラスター弾頭を装備したM-30を目標に応じ使い分ける事で戦果を挙げているように思われます。MIMARS,これは自衛隊も装備するMLRSの装輪型でありトラックによる高機動性を最大の特色としているのですが、運用方法も変わった。

 MLRSにもHIMARSと同じM-31ロケット弾やM-30ロケット弾は発射できるのですが、元々MLRSは冷戦時代にソ連の第戦車軍団を相手に投射される面制圧兵器であった、そしてHIMARSが開発されたのは2010年代、その頃には面制圧しなければならない程の戦車の密集運用は限られており、HIMARSの実戦初参加もGPS誘導型による精密打撃でした。

 M-30ロケット弾、これは644個の子弾、一つ一つは缶コーヒーくらいの大きさですが着弾前の任意高度で子弾を散布し100m四方に撒かれるクラスター弾、これを物資集積所や野戦車両修理処、またトラックなどの車列に対して使用しているようで、ロシア軍は7月に入り物資集積所の分散や野戦車両修理処のロシア国内への後退を広範に実施しています。

 ロシア軍の野戦補給処や車両修理処など既に100カ所が7月中旬までに破壊されており、大規模な集積所を設営する事が難しくなっている、分散するのは云うのは簡単ですが補給体系を複雑化させていますし必要なトラックなど輸送車両は増大、ウクライナ領域外に作戦基盤を後退させる事も整備負担の増大を意味します。野戦飛行場の航空機も標的となる。

 M-31ロケット弾は単一弾頭、自衛隊の様にクラスター弾禁止条約に批准した国が採用しているものですが、一発当たり90kgの炸薬で単一目標を攻撃します。今回橋梁攻撃に用いられたものですが、掩蔽された指揮所なども破壊する威力があり、なによりGPS誘導により誤差は1mから2mというものが大きい。ロシア軍はHIMARSを最優先目標としています。

 最優先目標、しかし破壊は簡単ではない、こういうのもロシア軍の大量な弾幕を張るBM-21ロケット砲などと違い、HIMARSは短時間で射撃を終了しさっさと陣地変換します、ロケット弾の射撃を感知して反撃すれば良いように思われるかもしれませんが、ウクライナ軍のロケット砲はHIMARSだけではなく、寧ろソ連時代から運用するBM-21等の方が多い。

 木を隠すならば森の中、こうした言葉が在りますがウクライナ軍は多数のロケット砲を装備しており、遠距離から発砲焔やロケット弾の発射を確認してもBM-21かHIMARSかは中々判別できません、近距離ならば分かるのですが。ロシア軍は幾度かHIMARSの破壊を発表していますが、アメリカ国防総省によれば全て誤報という、ロケット砲の中に隠れたHIMARSを探すのは難しいようです。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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