北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

令和六年度四月期 陸海空自衛隊主要行事実施詳報(2024.04.06-2024.04.07)

2024-04-05 20:24:45 | 北大路機関 広報
■自衛隊関連行事
 さくら開花から満開まで一気に四月を祝う様な装いですが新年度の始まりとともに今週末は師団祭を筆頭に様々な行事が執り行われます。

 第1師団創設62周年練馬駐屯地祭、4月7日日曜日に挙行されます。首都防衛の重責を担い、コロナ前には第1戦車大隊に第1特科連隊、10式戦車さえ配備されていた師団ですが、戦車大隊は廃止され特科連隊は東部方面特科連隊へ改編し師団から離れ、寂しくなりました。ただ、第1偵察戦闘大隊など新しい部隊と16式機動戦闘車の中隊も配属されました。

 第1空挺団創設66周年記念習志野駐屯地祭、こちらも4月7日日曜日に行われます。ただ、式典は満開の桜を背景に行われる事となるのでしょうが、空挺団は訓練転移などを一月の空挺団訓練始めの際に実施していますので、式典と観閲行進が主体となります。一方、空挺団とは言うものの軽装甲機動車等相応に機械化されていて、なかなかの迫力の行事だ。

 霞目駐屯地創設67周年記念行事が土曜日に行われます。霞目駐屯地といえば東日本大震災前には東北方面隊記念行事が執り行われていました駐屯地で広大な飛行場地区を縦横無尽に74式戦車やMLRSが駆け回ったものですが、現在は方面隊行事が仙台駐屯地で行われる。しかし東北方面ヘリコプター隊などヘリコプター部隊行事でにぎわう駐屯地祭です。

 船岡駐屯地創設63周年記念行事、4月6日と7日の土日に行われまして、土曜日は桜並木の一般公開となっていて日曜日に式典が行われるもよう。第2施設団という方面施設部隊が駐屯していまして、施設科部隊は兎に角機械化されているとともに装備品の種類が、一般建機のようなものを含めて多種多様というのは特色で、一見の価値がある行事という。

 宇都宮駐屯地創設74周年記念行事、4月6日土曜日に行われます。よく飛行場の置かれている北宇都宮駐屯地と間違われる方が居ますが。宇都宮駐屯地は中央即応連隊の駐屯地です、昔は第12特科隊が駐屯していましたが現在は東部方面特科連隊第二大隊という。中央即応連隊は、かなり減ってしまいましたが96式装輪装甲車などで高度に機械化されている。

 久居駐屯地創設72周年記念行事、4月7日日曜日に行われます。第33普通科連隊の駐屯している駐屯地で近傍に航空学校本校の置かれている明野駐屯地が所在しまして、ヘリコプターの展示も迫力がある駐屯地祭、しかも近鉄久居駅の目の前だ。そして新編間もない第10偵察戦闘大隊の16式機動戦闘車が恐らく初参加する行事という点で注目でしょう。

 高田駐屯地自衛隊パレード、4月6日土曜日に実施されます。高田駐屯地には第12旅団隷下の第2普通科連隊が駐屯していまして、新潟県にはこの他に新発田駐屯地の第30普通科連隊が駐屯し日本海側の防衛重視を示しています。旅団普通科連隊ということで編成規模は師団普通科連隊よりも二回り小型ですが、旅団ヘリコプター隊などの参加も期待ですね。

 新町駐屯地創設73周年記念行事、4月6日土曜日に行われます、群馬県で花見というと此処を示すらしい、お前はまだグンマを知らない、という漫画作品の話なのですが。第12後方支援隊と第12施設隊が駐屯しています。前は第12対戦車中隊が置かれていましたが79式対舟艇対戦車誘導弾を運用する最後の部隊として2023年に廃止改編されてしまいました。

 観桜一般公開は、4月6日に仙台駐屯地令和六年観桜一般公開、4月6日と7日福島駐屯地さくら一般開放、予定が延長されているかたちで4月6日に大久保駐屯地さくら散策、そして4月5日と6日と7日に青野原駐屯地さくら一般開放が、こちらも開花時期が遅くなった関係で期間延長の形で執り行われています。お近くの方は是非探訪してみては、と。

 在日米軍関連では4月6日にキャンプ座間日米親善さくら祭、4月6日に横田基地サクラフェスティバル2024が行われます。装備品展示なども期待されるところですが、キャンプ座間は国連軍指定基地であり横田基地は航空総隊司令部とアメリカ第五空軍司令部が置かれる施設でもあり警備は厳重、旅券や本籍地照明運転免許証などを手元にご用意ください。

■駐屯地祭・基地祭・航空祭

・4月6日:霞目駐屯地創設67周年記念行事
・4月6日:仙台駐屯地令和六年観桜一般公開
・4月6日・7日:船岡駐屯地創設63周年記念行事
・4月6日・7日:福島駐屯地さくら一般開放
・4月6日:高田駐屯地自衛隊パレード
・4月6日:新町駐屯地創設73周年記念行事
・4月6日:宇都宮駐屯地創設74周年記念行事
・4月7日:第1空挺団創設66周年記念習志野駐屯地祭
・4月7日:第1師団創設62周年練馬駐屯地祭
・4月6日:キャンプ座間日米親善さくら祭
・4月6日:横田基地サクラフェスティバル2024
・4月7日:久居駐屯地創設72周年記念行事
・4月6日:大久保駐屯地さくら散策
・4月5日・6日・7日:青野原駐屯地さくら一般開放

■注意:本情報は私的に情報収集したものであり、北大路機関が実施を保証するものではなく、同時に全行事を網羅したものではない、更に実施や雨天中止情報などについては付記した各基地・駐屯地広報の方に自己責任において確認願いたい。情報には正確を期するが、以上に掲載された情報は天候、及び災害等各種情勢変化により変更される可能性がある。北大路機関
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台湾東部地震への日本の姿勢を問う,過去の災害時の支援-北京の視線を忖度せず派遣をすべきだ

2024-04-05 07:01:37 | 防災・災害派遣
■日本の姿勢を問う
 台湾東部地震、被害全容をどのように考えるか日本の事例と台湾の危機管理体制との相違がいま一つ分りませんので先走り過ぎと反論があるかもしれませんが。人道支援の必要はないのか。

 東日本大震災に熊本地震から胆振東部地震に能登半島地震、日本ではあまた災害に曝された際に隣国の中には様々な意見がある中で、中華民国台湾は災害の都度というほどに総統は日本語で哀悼の意を示し、そして募金運動では隣国というには同胞のように接して接し続ける中にあって、さて、日本は国を挙げて今回の台湾地震をみているのか、とおもう。

 台湾中部地震、思い出すのは1999年の李登輝総統時代の巨大地震で、発災当初から被害情報を把握するにつれて被害が甚大である事が判明してゆきました。こうした事は珍しくなく、実際日本の東日本大震災や阪神大震災も、いや先日の能登半島地震でさえ、情報が集まらない中での被害全容というものはなかなかみえないものです。ゆえに、考えるのは。

 自衛隊は2000年トルコ地震に際しては、輸送艦と掃海母艦に補給艦から成る救援艦隊を派遣しましたが、1999年の台湾中部地震に際しては、トルコよりも遥かに近いにもかかわらず、なにしろ2000年と2020年代とは法整備の水準が違うのだから、かなり無理をした救援艦隊を派遣していますが、台湾中部地震に対しては、無理をしていたのか、と思うのだ。

 台湾有事は日本有事、という言葉が昨年大きな波紋を生みましたが、緊急人道支援などであっても、日本が台湾に対して支援の姿勢を示す事は北京から予想以上の厳しい反発を招くことは必至なのですが、しかし災害において北京の目を気にするような国家に、台湾海峡の緊張の際に北京の目を見資することなどはできないのではないか、と危惧するのです。

 先走り過ぎの可能性はある、現在報道されている死者数は大阪府北部地震や鳥取県西部地震程度の規模であるので大規模な救援を日本側が提示することは過剰反応、と後に評価される可能性も無視できないのですが、能登半島地震のように、全容解明とともに激甚災害となっている可能性もある、実際台湾中部地震では2400名もの人命が失われたのだから。

 救援物資などをC-2輸送機で被災地に近い花蓮基地へ空輸するとか台湾軍の移動支援に、かつて東日本大震災の際にオーストラリア軍C-17輸送機が当たったように自衛隊機での輸送支援を行う、孤立地域への輸送支援にCH-47を派遣するとか、仮設住宅の、日本国内では能登半島地震はあったが資材はまだある、これを輸送艦で運ぶなど、打診してはと思う。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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