悠々人生

気が多すぎて「時間破産」状態。もっとゆっくりとした人生が目標です。

佐倉の歴史散策

2014-04-25 20:09:51 | Weblog


昨年秋に佐倉の祭りと歴史博物館見学に来てくれた小学校の同級生Tさんと、今度は歴史を訪ねる散策をした。そこで基本コースの佐倉順天堂記念館、旧堀田邸、武家屋敷を順に歩いた。

 順天堂記念館では、先日話題にした順天堂大学の発祥地をどのように表現しているかに関心があった。掲示パネルによると1943年に佐倉に蘭医塾兼外科の診療所として順天堂を開設し、1873年(明治6年)には佐藤尚中(*)が東京に順天堂を開設した、とある。

 1838年(天保9年)江戸に医学塾を開設したことには触れていない。私たちの話を聞いていた受付の女性に「私はこの順天堂が大学の発祥地だと思っていたのです」というと、拍手をしながら、「そうですよ、江戸の医学塾は和田塾といっていたのですよ」と返ってきた。

 でも順天堂大学が和田塾を発祥としているのだから仕方がないですね、と2人で納得するしかなかった。新しい発見は1855年(安政2年)に手術をする時、「治療を受けている間に万一死亡してもいささかもお恨みしません」という文書を患者に書かせていること。

 また1854年(安政元年)の医療料金表に乳癌が載っていることだった。料金では造鼻施術と割腹出胎児術がそれぞれ十両となっていた。Tさんの説によると造鼻施術は刀で鼻を切られた人の復元手術ではないかという。さて?

 旧堀田邸は新緑が美しく映えていたが、折角の落ちついた室内に堀田邸がテレビドラマで使われた場面の説明写真が何枚も展示されているのが邪魔になった。それにカムロちゃんの立て看板を室内の置くのもどうかと思う。何とかならないのだろうか。

 歩いて行くのは初めてだったが、お蔭で堀田邸の庭(さくら庭園)から国道296に降りられることを知った。ちょうど昼になり最短距離でレストランにたどり着けた。

 柏に住むTさんは佐倉の自然の良さに惚れているので、武家屋敷周辺の高木に喜んでもらえた(写真)。駅に戻る途中、美術館のカフェーで食べた桜アイスクリームは、塩漬けした桜の花が入っていた。甘い中に塩の味もして1万5千歩強の疲れを癒してくれた。

 *尚中(たかなか) 江戸の和田塾に入門、泰然の弟子として一緒に佐倉に来た。のちに泰然の養子になる。 
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