悠々人生

気が多すぎて「時間破産」状態。もっとゆっくりとした人生が目標です。

漢字

2008-06-16 21:14:56 | Weblog
 今朝のラジオ深夜便「こころの時代」は「漢字と生きる」というテーマで京都大学大学院阿辻教授の話。戦後の国語の変遷は当用漢字として1800字の漢字だったた時代から、現在は1945字が常用漢字として決められている。

 その間漢字を一切やめてひらがなだけにする案やローマ字表示案もあった。しかし、そのような極端な意見に惑わされず漢字を使い続けて良かった。私も歳とともに漢字をかけなくなるし、読むのも難しい字がある。それでも漢字がなかったら文章を読むのに苦労するだろうし、読み違いも増えるだろう。

 韓国では表音文字のハングルに統一している。実務的には住所や氏名、あるいは書籍などで漢字も使っている。30年前には新聞も漢字を使っていた。しかし義務教育では教えていないので新聞を読めない若い人が増えてしまった。漢字は文字を見てその言葉の意味が分かる。なぜ漢字とハングルを組み合わせて使うことをやめてしまったのだろう。

 国語審議会では常用漢字を2000文字まで増やすことを考えているようだ。例えば「嵐」が現在の常用漢字には含まれていない。学校でも教えない。新聞を読むとやさしい漢字にルビを振っていることがある。なんでこんな漢字に、と思うのだが、常用漢字に含まれていないためだろう。

 常用漢字を増やすとまた子どもの負担が増える、などという反対論が出るのだろう。それは教え方にも問題がある。文字のはね方や書き順など細かいことにこだわらず、読めて書ければ良しとして面白いと思う指導が必要だ。英語を教えるよりもはるかに重要なことだと思う。
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