GOSEO BLOG

2-0が怖いのではない、お前達の勘違いが怖い

命を支えた湘南スタイル

2018-08-31 21:16:44 | 日記
命を支えた湘南スタイル

娘が難病を患った際、ベルマーレが頭をよぎり電話をかけたって。湘南ベルマーレのサッカーが、地域の生活、暮らし、人生、家族、と共に歩んでいるのがわかりました。

今日は長崎に3-1で勝った。かれんちゃんが天国からアシストしてくれたのかもしれないと嗚咽しながらDAZNで観戦しました。


西郷どん三十二話 薩長同盟

2018-08-30 00:28:09 | 日記
今回の演出は二十三話寺田屋騒動の回で演出が私の気に入った石塚嘉演出の回。

じゃっどん、イギリスで留学中の薩長の人間が写っている写真をみんながみて改心てのは話の筋が苦しいと思う。カエルの唐揚げ食って地上げ屋が改心する美味しんぼのご都合主義のレベルに近い。この筋は林真理子脚本で決まってて演出家としてはその筋の中でやりくりせねばならなかったのでは。

長州がかわいそうじゃないか!と龍馬に叫ばせた司馬遼太郎のほうが好きだなあ。

今年の大河ドラマは禁門の変で長州力が長州軍としてリキラリアットかましたのを頂点に、小柳ルミ子がおひさしぶりねと言ったりキャストが蒲田行進曲とか翔ぶがごとくの西田敏行&鹿賀丈史が出てるだとか、本筋以外のけれんが過多であかん。

コンビニ人間

2018-08-20 23:06:16 | 日記
夏休み中にアメトークの読書芸人の回をみて、そこで薦められていたコンビニ人間(2016年芥川賞作品)を読んだ。

作品中には書かれていないけども、この主人公は自閉症と思う。自閉症の人ってこういうものの考え方をするんだということがわかってとても新鮮な驚きがあった。

普通にこの作品を読むと、世間のいわゆる同調圧力の気持ち悪さを読み取るほうが正解なんだろうけど、私にとってはリアルに自閉症の人のものの考え方がこれでもかとでてきたところが画期的だった。自閉症とはなんぞやということを新書やネットで調べても、症状はあーだこーだと書いてあるがいまいちピンと来ない。この小説の主人公は自閉症でばりばりにモノローグするから考えの構造がとてもよくわかった。だからかと。例えばこういう方が周囲にいるばあいにシゴトニイカセマスワナコレワ。画期的。

先日多様性の事をブログに書いたときに自閉症スペクトラム(全人口の1割強と言われている)の人は、例えば狩りをする際周囲の空気を読まない人が居る事が重要だから役に立つ(by宮台真司)と書いたりしてるので、功利的/生存戦略的な側面からも尊重するし感情的に差別するつもりもない(世界に一つだけの花)。なにより、ものの考え方がよーくわかったのが収穫だった。この作品の作者はよくこの内容を生で出したなと思う。

私自身はアドラー心理学でかなり考え方を矯正したのでアドラーが万能と思ってしまいがちだけど、自閉症の人にはアドラーは通用しないと思う。原因の根っこが違う。OSがちょっと違う感じ。同じゲームだけどファミコンのカセットはメガドライブで動かないのと一緒。もちろんどちらのゲーム機も尊重しますよ。

アドラーは感情をこじらせている人に有効。自閉症の人は感情のこじれではなく論理が違う。この小説の中だと白羽はアドラーで好転すると思う。主人公は好転しないだろう。じゃあどうするかというとコンビニ人間になるくらいしか思いつかない。会社の中であるでしょう、コンビニ的なシゴト。

2018夏期休暇振り返り

2018-08-19 11:49:55 | 日記
今年は夏期休暇前に左足の太ももが腫れてしまい、休暇中に患部を切って膿をだししばらく養生していたので出歩く事ができなかった。

そのかわり溜まっていたアメトークの録画を見まくったり、司馬遼太郎の城塞を読んだりできた。

なにより、数年前に録画しておいてそのままにしておいた坂本龍一スコラ音楽の学校を見る事ができたのが一番収穫だった。この番組はいつか見よういつか見ようと思っていたが内容がジューシーなのでよっぽど時間がある時に見ようと思いながらずっとHDDの肥やしになっていたが、さすがに足が痛くて身動きとれない状況で何もできない中ようやく見ようと重い腰を上げた。実際は寝転んでたが。

で、この番組がすごかった。坂本龍一やっぱりすごい。バロック〜古典派〜ロマン派の音楽の歴史を説明するだけでなく、実際にその場でピアノ弾いて説明しちゃう。音楽を学ぶ高校生にソナタ形式の作品を作る宿題を出してその場で評価し、さらにこうしたほうが良いと自ら弾いて示すという。さすが藝大の作曲科だけあるなと感心した。教授すげー。

私が自称ユーミン楽曲研究家のyoutubeで学んだセブンスコードの話も、古典派ではやってなかったけどドビュッシーやサティなどロマン派の時代になるとセブンスを使ったり、9、11、13なんて和音を用いるようになったんだよと実演付きで説明してくれる(でも私はユーミン楽曲研究家が田宮二郎版白い巨塔をもちだす説明も好き)。

司馬遼太郎の城塞もおもしろかったし、出歩けなかったけどもよい休暇だった。

多様性(ダイバシティ)は生存戦略

2018-08-17 22:19:19 | 日記
今日TBSラジオデイキャッチで宮台真司が多様性に関することを言っていたことをメモしておく。

多様性は生存戦略である。

無性生殖の細胞分裂では劣化するし変化が起こらない。有性生殖で互いに交わることで変化が起こる。多様性を保つ。

例えば自閉症スペクトラムは人類の1割を超える。自閉症スペクトラムは人類が生き残るためのクラスターだった。1万年前くらい前までは狩猟をしていた。狩りをする時、仲間の空気を読まずに前進する1割が必要だったと考えられている。

アリの1割は必ず常時組織とは別行動をしている。遊んでいる。巣への経路が分断されたりアクシデントが起こったときに全員が死滅しないように生き残る戦略だ。

以前、内田樹の著書でも多様性の事が書いてあった事を思い出した。映画七人の侍の侍の中で、一人年少で剣の腕が劣る者が居る。他の六人はこの若者を守るために戦闘力を高めて戦う。なぜならこの若者が生き残ることで自分の戦いぶりが(たとえ死んだとしても)この若者によって詳細に語り継がれるだろうから。実力が劣る者一人が入ることによって組織全体の戦闘力が上がる。

4番打者ばかり集めても強いチームにはならないよ、ということだろう。

多様性(ダイバシティ)というと、差別は良くない的な学級会思考、あるいは世界に一つだけの花(みんなそれぞれオンリーワン)的な考えになりがちだが、上記のような功利的な面を知っておくと良い事が多いと思う。仕事のマネジメントで、教育で。

自分とは違う立場からの異なる意見やマイノリティな物事に対して、感傷的な正義感から意見を尊重するというよりも、これは生存戦略の一環だという掴み方からその意見に対峙・尊重するほうがよいなと。