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水戸の見て歩き

水戸の釘隠(1)

2018-01-05 20:34:05 | 水戸

 柱をつなぐ天井下にある横木である、長押(なげし)などを固定させる釘の頭をおおう装飾金具をいうそうです。六角形の六葉といわれる形が多いようです。建築の特殊な部材の多くがそうですが、本来の機能を多分に装飾的にした、見ごたえのあるものになっていることが多いようです。好文亭の釘隠(くぎかくし)以外には皆、猪目(いのめ)のハート模様がほどこされています。多分、出来合いを使用したものも多いでしょう。常陸太田市に徳川光圀が作った隠居所・西山荘では、釘隠に貝殻が使われています。

 

弘道館(三の丸1-6-29)
 中央に跳び出している「樽の口」の上面には、徳川家の紋・三葉葵が刻されています。

 

好文亭(常磐町1-3-3)
 藩主の間(ま)にある珍しそうな釘隠です。好文亭にはほかに六葉の釘隠もあります。

 

別雷皇太神(元山町1-1-57)
 「樽の口」の付け根を菊座というそうで、菊がデザイン化されています。

 

鹿島香取神社本殿(青柳町434)
 これも六葉で、猪目と菊模様の菊座があります。

 

香積寺(渡里町111)
 これも別雷皇太神と同様です。

コメント
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