僕の家内は招き猫が好き

個人的なエッセイ?

「カメムシ参上」 星降る街

2024年04月17日 | Wish
桜の花が描く色鮮やかな世界。

静寂に包まれた空間に身をゆだねていると
それだけで心が穏やかになっていきます

桜は日本の宝です

そんな夢のような季節が終わると
そこには地獄の夏が待っていました

春はどこへ行ったの?
四月だと言うのにこの暑さ

一年の半分は夏になってしまいまし。

気温が上がると雑草が茂り
害虫が目を覚まします

台所を行き交うゴキブリ
あたりに群がる茶色の羽をしたチョウ

そしてムカデです

お寺はそんな夏の虫の宝庫です

草取りをすれば毒を持った毛虫に刺され
漆系の植物に皮膚がただれてしまいます

私は皮膚が弱いので
毎年病院通いが続くのです

だから憂鬱なんですよ
とほほ

今年はカメムシが異常発生しています

部屋のいたるところで
臭い汁をまき散らしています

母ちゃんの叫び声を聞くたびに
身の毛がよだつ毎日です

夜は大丈夫なのだろうか

布団の中に
ムカデやハチはやってこないのだろうか

夜が怖い

心配はどんどん膨らんで優希
夜が怖くなりました

カメムシがたくさんいろということは

その他の害虫も
この後たくさん出てくるということ?

近い未来に遭遇する
痛みやかゆみに、気が重たくなりました

そんな時耳にした一言が
私を救いました

それは

「部屋に蛍光灯をつけていると
ムカデなどの虫がやって来ない」

と言う者でした

これだ!と私は思いました

あなたは命の恩人です
感謝、感謝

私はうれしくなりました

「電気代はかかる」
と家内は反対します

だけど

かすかな音がするたびに
布団をはねのけ逃げ出す

蛍光灯を付けると
そこには黒い物体が・・・

想像するだけでも恐ろしい
私は蛍光灯を付けて夜を過ごすことにしました

そんな四月のある夜
草木も眠る丑三つ時

私は右目に違和感を覚えました
寝とぼけているの?

私はゆっくり
右目に手をやりました

グニュッ

その瞬間に鼻
を挿す強烈な匂い

カメムシだ

私はとっさにカメムシを
振り払りいのけました

私の叫び声に
母ちゃんも起きてきてきました

顔中に広がる強烈な匂い

眉毛が痛い
右目の瞼が痛い

カメムシの強烈な反撃に
数日たった今も苦しんでいます

皮膚が痛痒くてたまりません


今は春
まだ夏ではありません

それなのに

今年最初のパンチを食らった私は
今日も恐怖におびえます

「カサ、カサ」

「母ちゃん、出た!」
この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 絶対服従 | トップ | 除草剤 »

Wish」カテゴリの最新記事