僕の家内は招き猫が好き

個人的なエッセイ?

醜態

2018年11月18日 | 日記
生きていると、色々なことが起きます。

ご法事にお伺いしたときのことです。
法衣に着替えて、使用する法具をご仏殿の前に運んでいました。

その時、引金(いんきん「手に持つ、りん」)の首が、
折れてしまいました。

いや正確には、金具が取れてしまい「りん」が外れていまったのです。

ネジがなくなった。
どこに落ちたの?

ご法事を始めないといけないのに、
座布団と持ち上げたり、這いずり回ったり。

檀家さんにも探してもらいましたが、
どこにもありません。

見つからなければ、仕方がない。
引金なしで、ご法事を始めることにしました。

ご法事自体には、何も支障はないのですが、
心の動揺は静まりません。

「あなた、また何か失くしたの!」
家内の怒った顔が浮かんできました。

法具が使えなくなって、檀家さんも変に思っているかもしれません。
不安は、どんどん大きくなっていきました。

失敗を補うために、お経はしっかりと・・・。
冷や汗ダラダラ、喉はカラカラ。

いや、もう緊張の1時間でした。

「もう、なにやってんのよ」
仕事から帰ってきた家内の怒ること、怒ること。

幸いなことに、法具は無事に直りましたが、
油断は禁物です。

「あなたって、ただでさえ変人なんだから、
 これ以上、醜態をさらさないでね」

仰る通りです。
肝に銘じます。

そうやって、わが家の一日は終わりを告げようとしています。

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