僕の家内は招き猫が好き

個人的なエッセイ?

「旅の途中で」

2018年06月14日 | Book
点字の勉強会がありました。

今日から、教材が変わります。
題名は、高倉健さんのエッセイ、「旅の途中で」です。

まずは、1ページ。
指先を点字の上に置きました。

今まで読んでいた「マリみて」とは、文体が違う。
難しい。

冒頭から、難しい地名が出てきて、パニック。

「読めない」
煮詰まる、気持ち。

悔しくて、歯がゆい。
何に対して、そんな気持ちになるのか・・・。

自分の不甲斐なさを、人のせいにしている。
いかん、行かん。

私の気持ちを察したのか、先生が慰めてくださいます。
「上手になったじゃないの」

『そうですか・・・」
たった一言で調子に乗る、私。

単純なんだから。

でも、魔法にかかったシンデレラのように、別人になってしまう。
言葉の魔法・・・。

それからというもの、絶好調でした。

下田の浜辺を、侍の衣装を身に着けて歩く。
パリの、ひなびた中華料理店で、鉄観音茶を味わう。

素朴な文章が、日常を描いていきます。
情景が、目の前に浮かんできました。

指先がなぞる、高倉健さんの心情。
なぜか、心が温かくなり、落ち着いてくる。

まだまだ、プロローグ。
ゆっくりと、大切に読んでいきましょう。

◆ 参考文献 「旅の途中で」 高倉健 著 新潮文庫

ps

自習目的で読んでいる、点字版「マリア様がみてる」。
この作品も次回からは、マリみて「パラソルをさして」編になります。

祐巳と、祥子。
言葉が足りないばかりに、スール(姉妹)解消の危機に陥ります。

この「パラソルをさして」編は、1巻と同じくらい、好きです。
ワクワクする気持ちを、抑えきれない。



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