私は毎日、月忌回向で檀家さんのお宅に、お伺いしています。
そこで、悩みを打ち明けられたり、喜びを共有することがあります。
今日お伺いした先の、おばあちゃん。
ひとりで、生活をしています。
近所に娘さん家族がいますが、毎日の生活はひとりです。
口から出るのは、「さみしい」という言葉。
「デイ・サービスや、訪問介護を受けたらどうですか?」
と、私は話しました。
『いやです。だって、疲れるから・・・」
顔をしかめる、おばあちゃん。
いつもの、会話。
いつもの、返事。
偉そうな言い方ですが、とても心配しています。
どうにかしたいと思いつつも、空回りしてしまう。
いつものように、暗い気持ちのまま、雪駄(せった)をはきました。
「お邪魔しました。これで失礼します」
振り返ると、背中を丸めた、小さな体のおばあちゃんがいました。
「このままでは、帰れない」
私は思わず駆け寄り、背中をさすっていました。
お題目を唱えて、「身体健全 心中所願 皆令満足 一切無障礙」。
どうか健康でありますように・・・。
背中をさすりながら、祈り続けました。
どうしてこんなことをしたのか、自分でもわかりません。
初めての経験でした。
ただの、自己満足です。
でも、そうしなくては、自分の気持ちが収まりませんでした。
車に戻り、家内にこの出来事を話しました。
ニヤリと笑う、彼女。
そして・・・「この、偽善者」の、一言。
人を救う?僕。
僕を傷つける、彼女。
いつものように、口喧嘩をしながら、雨の一日は終わりを告げようとしています。
そこで、悩みを打ち明けられたり、喜びを共有することがあります。
今日お伺いした先の、おばあちゃん。
ひとりで、生活をしています。
近所に娘さん家族がいますが、毎日の生活はひとりです。
口から出るのは、「さみしい」という言葉。
「デイ・サービスや、訪問介護を受けたらどうですか?」
と、私は話しました。
『いやです。だって、疲れるから・・・」
顔をしかめる、おばあちゃん。
いつもの、会話。
いつもの、返事。
偉そうな言い方ですが、とても心配しています。
どうにかしたいと思いつつも、空回りしてしまう。
いつものように、暗い気持ちのまま、雪駄(せった)をはきました。
「お邪魔しました。これで失礼します」
振り返ると、背中を丸めた、小さな体のおばあちゃんがいました。
「このままでは、帰れない」
私は思わず駆け寄り、背中をさすっていました。
お題目を唱えて、「身体健全 心中所願 皆令満足 一切無障礙」。
どうか健康でありますように・・・。
背中をさすりながら、祈り続けました。
どうしてこんなことをしたのか、自分でもわかりません。
初めての経験でした。
ただの、自己満足です。
でも、そうしなくては、自分の気持ちが収まりませんでした。
車に戻り、家内にこの出来事を話しました。
ニヤリと笑う、彼女。
そして・・・「この、偽善者」の、一言。
人を救う?僕。
僕を傷つける、彼女。
いつものように、口喧嘩をしながら、雨の一日は終わりを告げようとしています。