僕の家内は招き猫が好き

個人的なエッセイ?

「キーリ」

2016年10月18日 | Book
ライ・トノベル「キーリ・死者たちは荒野に眠る 」(壁井ユカコ著 電撃文庫)を読みました。

幼いころ両親を亡くして、祖母に育てられた、14歳の少女、「キーリ」。

キーリは、身寄りのない子供として、教会の援助を受けて、教会の寄宿舎学校に通っていました。
彼女は、幼い頃から霊感が強く、そのため神の存在や意義に疑問を持っていました。

寄宿舎で生活する、みなしご同士の確執に嫌気がさしていた、キーリ。
でも、ルームメイトの精霊、「ベッカ」の存在が、彼女の心に灯りをともしていました。

冬休みの最初の日出会た、「不死人」(ふしにん)の青年、「ハーヴェイ」。
ハーヴェイに興味を抱いた、ベッカは、いたずら心を起こします。

その些細な出来事が、大きな騒動を起こしてしまいました。

ハーヴェイと、その同行者の小型ラジオの憑依霊・「兵長」と出会ったキーリは、彼らの旅に勝手について行くことを決意をしました。

久しぶりに、一気に読み終えていました。
1巻を読み終えての感想は、不思議な小説だということ。

最初は、よくあるファンタジィー小説かな、と思っていました。
でも、ベッカの正体が明らかになったあたりから、物語に引き込まれて行きました。

とにかく、キーリとベッカが、すごく見欲的。
なんか、すごく可愛いらしく描かれています。

ベッカをはじめとする、キーリと精霊たちとの、ふれあい。
車掌さん、ピエロ、兄弟・・・。

キーリと出会うことで、精霊たちは昇華していきます。
作者は、そのシーンを、哀しく、切なく、清らかに描いていきます。

素敵なノベルに出会いました。
シリーズ9巻、一気の読み終えるぞ!


◆ 参考文献 Wikipedia

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