バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

携帯電話だけじゃないですよ

2008年09月25日 09時40分48秒 | バス運転士

昨夜、某路線途中のバス停から二人が乗車した。女性は後方へ、男性は“助手席”に座った。発車して間もなく、妙な音が左方から聞こえてきた。どうやら今乗った男性がゲップをしているようだった。病院でバリウムを飲んで検査を受けているわけではないので、「ゲップを我慢してください」とは言いません。ただ、それが… 閉じた口から漏れるこもったような音ではなく、開いた口から発せられる汚くも鮮明な音だったのである。私はその男性を直視していなかったのだが、何となく「お年寄りかな?」と思っていた。だから「お年寄りであれば、あちらこちらに締まりがなくなるし… 病気かもしれないし…」と、そのまま放っておいた。しかし、ゲップが止まることはなかった。十回、二十回… あるバス停でお客様が降りた後、私はその男性を直視した。すると、それはお年寄りどころか、現役バリバリの推定50歳前後であった。また、考えてみれば、ゲップの音は携帯電話での通話と同様に、周囲のお客様にとっても不愉快であるに違いないのだ。私は「すいません、さっきから聞こえてくるのは何の音ですか?」と問いかけた。すると、そのオッサンは「私は携帯も切ってあるし、何の音も出していませんよ!」とヒステリックな声を上げた。私は、平気でウソをつく奴と話すのは時間の無駄だと思っているので、「そうですか… すいません」と言ってその場は引き下がることにした。当然「再び同じような場面になった時には決着をつけよう」という決意を胸に秘めて… すると奴は「あまり失礼なことを言わないでください!」と、再びヒステリックな声を上げたが、私はあえて無視した。この手の奴は、降りる時にも必ず何か言うだろうから、その時にじっくりと相手をしてやろうと思ったのである。ところがその後は、あれだけ激しかったゲップの音はまったく聞こえなくなり、降りる時もこちらを見ることなく何も言わずに行ってしまったのだ。私は「なぁ~んだ、分かっていたんじゃないか」と安心すると同時に、ちょっとだけ寂しさも覚えた。

それから約1時間後、某学校で発車時刻待ちをしていた。その中に一組の学生カップルがいたのだが、男が何やら食べ始めたのだ。しかも、ぺチャぺチャと音を立てながら… 私が「お前なぁ… どうしてくれようか?」と思っていたところ、横に座っていた彼女が「食べる時に音を立てない!」と注意してくれた。男は「今、言われると思ったよ…」と言った。悪いと思っているんだったら、やるなよ! 最近は“悪いと分かっていながら”やっておいて、それを他人から注意されると“平気でウソをつく”か“逆ギレ”するか… そんな奴が多いようだ。この場合も、彼女ではなくて、私が注意したらどのような反応を示しただろうか…???


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